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L・Wノート:Bemerkungen über die Grundlagen der Mathematik(24)


■旧暦12月1日、日曜日、

(写真)無題

年も押し詰まって、歯痛になってしまった。ロキソニンでごまかしていたが、切れると激しく痛みだすので、日曜も開業している新しくできた歯科医院に行く。レントゲンで患部の様子を確認してから、いきなり、歯の神経を3本抜かれた。その後、根の膿を取りだす処置を施してもらった。年末年始は、歯医者も休みになるから早くしてくれたのだろう。歯科医に行って、診察ベッドに横になって、目のまえを見ると、15インチほどの可動式パソコンモニターが備え付けられている。これで、レントゲン写真をすぐに見られるようになっているのだが、ネットにもつながっている。マウスが、ドリルの歯が並んだ台の上にちょこんと置いてある。インターネットは、歯の治療の最前線にも入ってきていることを実感した。レントゲン以外では、どう使われているのかはわからないけれど。今度、聞いてみよう。手早くて、痛みも収まったので、助かった。



漫画家の長谷邦夫さんから、新著『桜三月散歩道』を送っていただく。この本には、このブログで紹介した、スイスの詩人、ロミー・リーさんのが、印象的に引用されている。原文のドイツ語と日本語版の両方を引用していただいたので、彼女も喜んでいるものと思う。長谷さんは小説も執筆され、これがとても面白かったので、この自伝も期待できる。赤塚不二夫や手塚治虫、石ノ森章太郎、山下洋輔やタモリ、筒井康隆や井上陽水らと交友関係がある長谷さんの、貴重な同時代文化史ともなっている。



Ich will etwa sagen: Wenn auch der bewiesene mathematische Satz auf eine Reralität außerhalb seiner selbst zu deuten scheint, so ist er doch nur der Ausdruck der Anerkennung eines neuen Maßes(der Realität).   Ludwig Wittgenstein Bemerkungen über die Grundlagen der Mathematik pp. 162-163 Werkausgabe Band 6 Suhrkamp 1984

わたしは、こんなことが言いたいのである。たとえ、証明された数学命題が、命題の外にある実在を指しているように見えても、その命題は、(実在性の)新しい一つの基準を認めているだけなのである。

■数学命題の<外>に、実在はない。数学命題の<内>にあるわけでもない。数学命題を離れて実在はありえない。数学命題のゲームが実在を作りだしている。そういうことだと思う。実在は、本質あるいは真理と言い換えてもいい。







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一日一句(286)






数へ日は歯を抜く仕儀となりにけり





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