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夏蜜柑

旧暦3月30日、水曜日。。終日、仕事。

この季節は、毎朝、夏蜜柑を食べている。あの酸っぱさがいい。スーパーに行くと、夏蜜柑はほとんど見かけない。今では、甘夏というものに取って代わられた。夏蜜柑の方が野性味があって好きである。家族は誰も食べない。酸っぱすぎるのである。

みかん類は、はるかな昔、海の彼方の常世から来たという。今日の夏みかんは山口県に漂着した種が育ったものらしい(『季語集』坪内稔典著)。



夏みかんたわわに実り
橘の花さくなべに
とよもして啼くほととぎす

空青し山青し海青し
日はかがやかに
南国の五月晴れこそゆたかなれ



<佐藤春夫「望郷五月歌」部分>

夏蜜柑と言えば、この句が忘れがたい。


ラテン語の風格にして夏蜜柑     橋石

英文学者だからこそ出てきた発想かもしれない。

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