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下館の鄙びた町並みと共にある、地元の蕎麦屋。
なんとなく愛嬌のある、すたきな盛り付け。
程よい塩梅の汁、そこにたゆる麺。
胡麻油の効いたさくさくのたぬき。
それはどこか東京下町の蕎麦屋的でもあった。
江戸時代には関東の大阪とまで言われ、交通の要衝にして商業の中心地であった下館。
つまり、文化流入も盛んであった訳で。
下館ラーメンも戦後間もない当時の浅草の粋が詰まった食べ物であった。
やがて凋落してゆく町は当時のそのままを残す。映画館の跡地や魚市場などノスタルジーを掻き立てる町並み。
そして、この塙屋のたぬきそばも、またそうなのかもしれない。
知らない町にてなんだか懐かしい味に出会う。
そこにはかつての無数の人々の思いやバイタリティが潜んでいるのかもしれない。
そばとうどんと、どっちにするかい。
食べ終える頃、別卓ではご主人が遊びに来た小さなお孫さんと食事を始めていた。なんだか嬉しそう。
そうか。このそばの味がこれからも継承されて行く、もしかするとそんなワンシーンなのかもと、こちらもちょっと微笑ましく思うのであった。