DK大衆食の旅3

路麺好きがそんな感じで巡る大衆食の旅。

六文そば@神田須田町

2018年01月05日 | そばうどん
自分が記憶している初めて食べた六文は18年くらい前、日暮里2号店だった。
あのライト汁ですら、濃いなあああ。と感じたのを覚えている(笑)



立ち食いそばに目覚めてから、最初に食べた六文は8年前の三越前。
あの時はあちこちロメ梯子しての4軒目だった。でも腹パンで食べたその4軒目が一番鮮烈に記憶に残っている。

啜り応えのある黒くしっかり濃い汁、もこもことしたゆで麺、そしてからりと揚げおきされたげそ天。
立ち食いそばに「非常によく出来たオトナの駄菓子である」との認識を持ったのもその時だった。



それからその時点で現存していた全ての六文を巡る。ノス路麺の雄としての六文の存在意義を知る。
と同時に、六文にもいろいろあるコトを知り、げそ天にもいろいろあるコトも知るのであった。



そしてあれから随分と経った。

六文のげそ天に対する感動はなりを潜めていた。
なんとなーくこんなもんだよなと、なんとなーくタウリン補給していた気がする。

いけない。
自分が一番忌み嫌うトコロである。

自分のこの旅を支えているのは、どんな食べ物であっても一食一食を大切にしようとする気持ちなのだから。

そして。12月28日。

三越前で初めて食べたげそ天。
その後、中延で食べたげそ天。



その記憶が甦った。

大きめにカットされたげその食感、味わい。
外側はさっくり、中はふんわりと揚がった衣。
それを齧るごとに立ち昇るげその香り。

これぞ六文のげそ天だ。これが六文そばだ。
正調六文、名人芸のげそ天が神田須田町に戻ってきていた。

2017年のトリとなった立ち食いそばの一杯に、六文の本気を見出せたコトを嬉しく感じたのである。





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