DK大衆食の旅3

路麺好きがそんな感じで巡る大衆食の旅。

ささき@草加

2018年02月20日 | そばうどん
八潮から越谷へと伸びる県道115号、通称産業道路。その名の通り、周辺は中小の町工場、鉄工所、倉庫などが立ち並ぶ。



入り組んだ区画に散りばめられたそれらは、後発の工業団地とは趣を異とする、かつての下町の風景を思わせて。なんというか、グレーの似合う風景なのであった。



そんな「働く道」沿いには、確認されているだけでも3軒の路麺が存在する。
中でも古参の一軒、ささきを訪ねてみた。



最寄駅などないロードサイド風情。そのメヌーにはそばうどんだけでなく定食類も多い。
こちらこちらもそうであったが、そばうどんだけではない町のニーズを汲み取り、長く順応してきたコトの裏付けであると思う。



常連さんから溢れ聞いた話では普段は女性数人で回しているという話だが、この日は土曜というコトもあってか、女将さんひとりの賄い。12時をまわりほぼ満席。



さて自分のかき揚げそば。その丼の中はなんと暗黒汁。

おおおお。とひとくち啜ると、優しく穏やかなそれである。暗黒だけどnot暗黒味。これは一体?!と少々肩透かしをくらった心持ちで食べ始めると、



麺は生麺の茹でたてのしなやかな生麺、かき揚げは具沢山の揚げたてなのであった。
なるほど。これはこれでバランスが良い。

最初は普通の暗黒系だったのかも知れない。それが揚げたてや生麺を提供する様になり、独自に進化した。もしかして、そんな歴史があったら面白いなあ。

または店で働く女性たちの感覚がそう進化させたのかも。
「働く道」の傍に咲く花のように癒される、具沢山で優しい味わいのかき揚げを食べながら、そうも思うのであった。





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