しろくま

軟い雑感、とりとめなく。

visual

2012-06-09 | 本棚
ロックの日だが、文学の話。

ブラッドベリ読みというわけではないけれど、
前に書いた縁でつらつらと。
(もしかしたら、愛読者にそっぽ向かれる記述もあるかもしれないが、そのへんはよしなに)

sfって、もともとビジュアル。コミックスやゲームやテレビと境目が曖昧だし、
(なにもsfに限ったことでないが)映画にしても、コミックスやゲームからの方が多いかもしれない。
だけど あえて「文字」で読みたい作品もある。

1.作品の性格上・作家が凝らした技巧的なもの
チャーリー・ゴードンの経過報告書/Daniel Keyes
アンドロメダ病原体/マイケル・クライトン
とくに、チャーリーのは鬼気迫るものがある

2.技巧を凝らさずとも物書きの文章ってある。
前にちょっと書いたことがあるが、
文章の味というか作家の味というか
文字に認められた詩情豊かさというか
ブラッドベリは
やはり文章や会話から場面を浮かべる方がいい。

オハイオの冬、いっとき、ロケットが夏に変えた…『火星年代記』
むしろどうってことのない書き出しが、後半に効いてくる。『たそがれの国』

Poeやらファンタジーの知識がなく、sfつながりでしか私はいえないが、
シマックの垢抜けなさなんかも、ひさびさいいかな。なんて思う。

そうそう、火星人♣、
(ウェルズ・ブラッドベリの他に)もうひとりあった。
緑色の憎ったらしいやつ。フレドリック・ブラウンの軽妙なペンで一気に読ませられるってやつ。



キイス以外は鬼籍入り。
今や映像技術が文章を追い越してしまった感があるが
sfの文章がいちばん生き生きした、ビジュアルな時代の作家たちだったかもしれない。合掌。

♣水星にはミッキーがいるらしい (6/22)
水星にミッキーマウス? 丸い2つの耳 NASAの探査機が撮影 - MSN産経ニュース
ミッキーといえば韓流の時代物にも、こんなのかぶって…(^^)



SSB(7/1 On Airレイ・ブラッドベリ追悼)より (7/4)
ブラッドベリ音痴の私は♪Africa/Totoに驚いた。Era(vn:壷井 彰久、g:鬼怒 無月)もおもしろそうだ。
♪Pearls Before Swine - Rocket Man - YouTube
Elton John、これにインスパイアされたのだと。

♪Yamashita Tatsuro -- Merry-Go-Round - YouTube
「ブラッドベリの世界、遊園地とかメリー・ゴー・ラウンドにイリュージョンがあって、そういうものを反映した」
なるほど、言われてみれば。
前作 for you, 次作Big Wave, Pocket Musicと並べると、この歌、Melodiesのアルバム色みたいなのになっている気がする(私感)。

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