気軽に洋書ミステリー

家にいてもすることがないおじさんは考えました。このままではボケる。そうだ!好きなミステリーを英語で読もう!英語力???

Chasing Darkness by  ROBERT CRAIS

2009-09-13 16:50:16 | 読書感想

Fire seasonのロサンジェルスで、山火事の避難勧告に回っていた警官が Lionel Byrdという男の死体を発見する。

Lionel Byrdは銃で頭を撃ち抜いており、足元にはアルバムが落ちていて、その中には 殺した直後に撮られたと思われる7人の女性の写真が貼ってあった。犯人以外撮ることができない写真、しかも右手に銃を持っており、写真等にも彼以外の指紋がないことから 彼がこの7人の女性たちを殺した犯人であり、罪の意識から自殺したように思われた。

8日後、LAPDのこの事件のための特捜本部の刑事がふたり 私立探偵のElvis Coleを訪ねてくる。彼らはLionel Byrdに関する彼の調査資料の提供を求めてきた。
Coleは 3年前、Lionel Byrdが、売春婦Yvonne Bennettを殺したとして起訴されたとき、Byrdの弁護士からアリバイ調査を依頼された。Coleは Bennettが殺された時刻に、Byrdが他の場所にいたことを、目撃情報とセキュリティテープから立証して 検察に起訴を取り下げさせていた。Bennettは このアルバムに5番目の犠牲者として載っていた。
資料の提供を求めてきた刑事は Coleが この男を無罪にしたせいで あらたに2人の女性が殺害されたとColeを非難した。
その夜。特捜本部長のMarksは記者会見を開き 、ここ7年間、およそその関連性はないと思われた7件の殺人事件、 一年に一件起きていた女性が殺害された未解決事件はLionel Byrdという男が行った連続殺人であり 犯人のLionel Byrdは自殺したと発表した。


Coleは 自分の調査に自信を持っていたが、刑事の言った言葉に衝撃をうけていた、自分は間違って、殺人犯を無罪にしてしまったのか?
彼は、再度 調査に乗り出すことを決意する。Coleは知り合いの警察官に頼んで Byrdが住んでいた場所を訪ねたり、殺された7人の女性についての捜査資料を見せてもらったり、遺族に会って 手がかりを探す。 そんな中、Coleは Lionel Byrdが自殺したことによって事件の終結宣言を出したはずの警察が まだ聞き込み捜査をしていることを知る。

連続殺人事件の調査を進める一方、Lionel Byrdのアリバイの再調査を始めたColeは 3年前の裁判でByrdのために有利な証言をした男を探し、証言内容を再チェックしようとするが その男が殺されているのを発見する。
その現場にやってきた特捜本部長のMarksは、呆然としているColeに、 この事件から手を引くように、引かない場合は彼に調査の便宜をはかった刑事達を規律違反で罰すると脅しをかける。特捜部は いったい何の捜査をしているのか?脅しに屈することなくColeは調査を続ける。
そして ある殺された女性が勤めていた会社の資料から驚愕の事実を発見する。

*** 感想 ***
ストーリーはひねりにひねってあって ひねり過ぎという感じもしたが とても面白かった。つぎつぎにあきらかになる事実でいままで考えていた事態が変わっていくので どういう展開になるのか先が読めず わくわくしながら読み進むことができた。

Coleとその仲間達の友情関係がいいな。Coleがもしかしたら自分は殺人犯を釈放させて あらたな殺人を行わせたのかと悩むでいるのを見て、相棒のJoe Pikeがこのところ疎遠になっているColeの恋人に 彼を元気付けてもらうよう電話してくれと頼んだり。脅しをうけて調査から手を引いたら 友人の刑事達はMarksに殴りかかっていくだろうとか お互いの友情を信じ、第一義に考えているところがいい。
Coleの次の言葉が彼の友人との信頼関係を築いていくのかもしれない。
 You  have  to  take  care of  your  friends. (P234より引用)


 


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