30歳のElizabethは夫が連続強姦殺人として逮捕されたことにショックをうける。
更に 一緒に暮らしていたのに夫の犯行に気づかないのはおかしいと、彼女を共犯者とする一部マスコミの見方も出てきて、彼女は苦境に立たされる。
このままここで生活しようとすれば生後間もない息子のMatthewと自分の生活が滅茶苦茶になることを心配し 彼女は密かに町をでる。
5年後、彼女は米中西部のある町でSarah Walterという偽名を使い、中学校の補助教員として働いていた。
そこへ 彼女の実名を知る男から電話があり、今は小学生になった彼女の息子を誘拐したと告げる。誘拐犯は携帯端末を彼女に送りつける。それには 首に時限装置付きのプラスティック爆弾を取り付けられた息子の画像が表示されていた。時限装置は100時間後に爆発するように設定してあり、犯人の要求は 金銭などではなく、レイプ犯の夫が6人被害者の手から切り取った指。
5年前、彼女は夫が連続レイプ犯であったことにショックを受け、彼の血を引く息子もいつか夫のように犯罪者になるのではないかという恐怖から 夫の裁判を傍聴することなく町を逃げ出した。
息子の命を救うため 彼女は忘れようとしていた過去と対峙すべく、かって自分たちがすんでいた町へ 向かう。
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息子を誘拐したという電話を受けてからElizabethがパニック状態に陥っている状態の冒頭部分は、読むほうにも緊迫感が伝わってきて面白いのだけど、誘拐犯の要求に答えるために与えられた時間が100時間というのはちょと長すぎ、誘拐ものにつきものの 時間との闘いという緊張感がない。
ただ、誘拐犯の要求は 奇妙でその目的がよくわからなかったが 犯人が分かってみると なるほどと納得。
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