気軽に洋書ミステリー

家にいてもすることがないおじさんは考えました。このままではボケる。そうだ!好きなミステリーを英語で読もう!英語力???

Lincoln Lawyer By Michael Connelly

2006-10-19 21:43:40 | 読書感想

ドラッグや売春などで逮捕された常習的な犯罪者の弁護士となって、保釈や刑の軽減を検察官と交渉するMickeyはリンカーンのリムジンを事務所代わりにしている超多忙な弁護士。
そんなMickeyに不動産会社を経営する女社長の息子Rouletの弁護の仕事が舞い込む。大金持ちの依頼人にはりきるMickeyだが、この依頼人Rouletはとんでもない悪人だった。

Rouletの容疑は売春婦にたいするレイプ未遂と傷害。女は部屋にRouletが突然入ってきてレイプしようとした と主張。Rouletは女が自分を部屋に誘い、そのあと殴られ気絶した。女の傷は女自身がつけたものだと主張。

Mickeyはバーで 女がRouletを 誘っている様子を写したビデオを証拠品として、検察官に裁判をとりさげるよう要請するが断られる。そして、検察側の裁判資料を検討していたMickeyは被害者の女性の写真を見て愕然とする。
2年前に彼が扱った売春婦殺人事件の裁判で殺された売春婦と同じ傷害を被害者の女は受けていた。

2年前、彼は容疑者として捕まった男が無実だと主張するのを信じず、罪を認めれば刑を軽くすることが出来ると言って、その男を刑務所に送っていた。

真犯人はRouletの可能性が高い。自責の念にかられたMickeyは親友の私立探偵に2年前の事件とRouletの関わりを調査するように依頼する。
しかし、調査を進めていた探偵は銃殺される。殺人に使われた銃はMickeyの盗まれた銃だった。

そんな中、Rouletのレイプと傷害の容疑の裁判が始まる。

☆感想
いやぁ、面白かった。

自分が無実だと主張する依頼人が いちばん信用できない。Mickeyの得意とするところは 罪を認めた犯罪者の処遇をいかに軽くさせるか にある。
このMickeyのキャラクタは意表をついて面白かった。ふつう、この手の本では無罪を主張する被告人を弁護士が助けて無罪にするというのが多い。

読みどころは Rouletが探偵を殺したことを知りながら、また真犯人であることを知りながら Mickeyはこの事実を公表できない。弁護士はその弁護活動中の被告に関する不利益な事実を公表してはいけない とかいう規定がある?
それとも、Rouletの裁判のなかで 連続殺人犯としてこの男を告発するのか 延々とつづく裁判のシーンはどきどきさせられる。
最後のシーンも意表をつかれたが、僕としては期待はずれのところもあった。

 

 

 


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