** あらすじ **
結婚2周年を記念した豪華客船でのカリブ海クルーズを楽しんでいたJoeyは 夫の海洋生物学者Chazによって いきなり海に突き落とされる。
しかし、ChazはJoeyが学生時代に水泳部に所属していたこと、彼女を突き落とした海流は沖へ向かうのではなく フロリダの陸地に向かって流れていることを知らなかった。
漂流物に捕まって漂っていたJoeyは フロリダの湾の小さな島に住む元警官のMIckという男に助けられる。
Joeyから事情を聴いたMickは警察に電話しようとする。しかし、Joeyは 自分の証言以外、目撃者や証拠が無い状況で 裁判をやってもChazは弁舌がたつので無罪になってしまうと主張して 警察へ連絡をしないように頼む。
JoeyはChazが何故、自分を殺そうとしたのか理由がわからなかった。彼女は1300万ドルの財産を持っているが、彼女が死ぬと その財産は慈善団体に全額寄付されることになっており、夫のChazには一銭も渡らない。Chazが財産目当てに彼女を殺す可能性はなかった。
元警官のMickは Joeyが彼が警官時代に彼を殺そうとした男たちを殺したという話を目を輝かせて聞き入っていることを危惧しながらも 夫を殺すことはないというJoeyの言葉を信じて 夫への仕返しの手助けをすることを約束する。
二人は ChazがJoeyを殺そうとした動機を探りながら、Joeyは兄に電話して、 この事件を殺人事件として調べるよう警察に圧力をかけるように頼む。また、Chazの不在を狙って 自宅に侵入して 枕元にJoeyの写真をおいたりして Chazを精神的に不安に陥れていく。
また、年収6万ドルしかないChazが 現金で6万ドルもする車を買っていることに疑問をもったMickは 金銭の出所を探るべく、Chazに金銭を要求する脅迫の電話をかける。
***感想 ***
コメディ系ミステリー。
殺したと思った女性が 実は生きていて夫に復讐するという設定が面白かった。どういうふうに 夫に対して仕返しをするか?どういう結末に持っていくのか?わくわくしながら読んでいったが 結末はちょと不満。
Joeyは 天衣無縫というか世間知らずというか
自宅に忍び込んでも何も痕跡を残すなとMickに忠告されながらも、我慢できずに 写真を持ってきたり、Chazが帰宅したときにずぶ濡れにさせるためにスプリンクラーをセットしたり
Chazと対決したときに 彼が銃を持っている場合に備えようと拳銃の扱い方を聞いたり
MickがChazを脅迫する場面では 遠くから二人の様子を見守っているChazの用心棒に自分は脅迫者の相棒だと話しかけたりして、
彼をヒヤヒヤさせるなど、男としてはほっておけない愛らしいキャラクター。
捜査に当たる刑事も、Mickもたいして魅力がないし、彼女を殺そうとした動機も すぐに分かってしまうし、最後まで読んでいったのは Joeyのキャラクターの面白さだな。
蛇足だけど、映画でも小説でも アメリカの夫婦間をあつかうコメディというのは どうしてセックスというもので笑わせようとするのかな?日本人の僕としては こういうやり取りにはついていけないな。
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