気軽に洋書ミステリー

家にいてもすることがないおじさんは考えました。このままではボケる。そうだ!好きなミステリーを英語で読もう!英語力???

Lousiana Longshot by Jana Delleon

2015-11-15 11:21:52 | 読書感想


CIAの特殊工作員Fortuneは中東での麻薬取引の囮捜査の最中、12才の少女をアラブの族長に売り渡そうとする男がいるのを目撃して、怒りのあまり自分の任務を忘れ、男を履いていたハイヒールを使って殺してしまう。その結果、囮捜査は失敗に終わり、さらに殺した男が名うての武器密売人の弟だったことから、彼女はその武器密売人から彼女の命に莫大な懸賞金を懸けられる。

彼女が世界中の犯罪組織から命を狙われることを懸念した彼女の上司Morrowは、彼らが武器密売人を逮捕するまで、Fortuneに彼の姪に成りすまして、Loisiana州のSinfulという湿地帯にある小さな田舎町に身を潜めているように命令する。 Morrowは、彼の姪は最近亡くなった Sinfulに住む叔母から財産を相続したが、一度もそこに行ったことがないので、住民は誰も彼女の顔を知らずFortuneが姪のSandyーSueと名乗って財産整理のため叔母の家に滞在しても誰も疑わないと渋るFortuneを説得する。

Sinfulの叔母(?)Margeの家に着いた彼女は、Margeの親友だったという老婦人GertieとMargeが飼っていた老犬Bonesに出迎えられる。Fortuneは、世話好きなおばあちゃんと老犬に囲まれての退屈な日常を予期して一刻も早く任務に復帰することを願う。しかし、用足しに離したBonesが裏庭を流れる川から人骨を咥えて戻って来たことから様相は一変する。

人骨は5年前から行方不明になっていた町一番の大金持ちで嫌われ者Harvey Chicoron、容疑者は町の誰もが大好きな彼の妻Marie、彼女はMargeやGertieたちの親友だったためFortuneは否応なしに事件の捜査に巻き込まれていく。

だが、Fortuneは慎重に行動しなければならない。もし、自分の存在がこの事件を通じて、世間やマスコミの注目を浴びることになり、自分の顔写真がマスコミに曝されることになれば、彼女の正体がばれ、彼女の身に危険が迫ることを意味する。

*******************************************************************

コージーミステリーらしくハッピーエンドで終わる。アメリカ人好みのドタバタにはちょっとついていけないところもあるが、ストーリー自体は良くできていてうまく捻りもあって面白く読めた。とにかくキャラが魅力的。

暴力にまみれた生活を送っていた男や元殺人課の刑事などが平穏な生活を求めて田舎町に住み着く。しかし、そこで事件が起き男は巻き込まれていき、やむなく以前の経験をいかして事件を解決するというパターンは良くあるが.CIA所属の女性暗殺者が身分を偽ってちっぽけな田舎町に身を隠すというのは、初めて読むパターンでヒロインが何時その凄腕を見せるのかワクワクしながら読んだ。
Kindleだと無料なので是非一読を!

Fortune Redding
CIAの特殊工作員(暗殺者)。
15才の時に亡くなった父親、一度も仕事をしくじ を ったことがない超優秀なCIA エージェントだった父親を尊敬、目標としている。
人に会うとその人の身長体重など身体的特徴を素早く評価し、相手の弱点を探る。
正義感が強く直情径行、状況を考えないで、目の前の出来事に興奮して行動する傾向がある。無理に眠ろうとするときは羊の数を数えるのではなく手榴弾の数を数えて眠ろうとする。愛読書は武器に関する本。自分の任務に関係すること以外に興味を示さない。化粧もしない。本人は気づいていないが、かなりの美人。銃以外、身近なもの、例えば自分が履いていたハイヒールなどを利用して人を殺す能力にも優れている。

Kindle版 ★★★★ 紙の本の長さ 250ページ 

 

 


コメントを投稿