月の岩戸

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アルタイル・31

2017-11-06 04:15:25 | 詩集・瑠璃の籠

馬鹿は
自分のついた嘘を
正しいことにするために
権力を欲しがる

あらゆる存在を支配し
自分一人を崇拝させようとする
すべての存在に
自分に奉仕することを強いる

あらゆる存在は
自分が食うためにあるのだ
自分が利用するためにあるのだ
セックスの快楽を
貪るためにあるのだ

愛しはしない
永遠に
おれに従属するために
永遠に馬鹿でいればいい

馬鹿はこのためだけに生きてきた
人間の無知の上に牙城を築き
幻の権力をもうけ
あらゆる人間をだましてきた
しかしその権力はもう
もろくも落ちた

すべての人間が
馬鹿の正体をみぬけるようになったのだ
あれは馬鹿だと
未だに
動物だったころと変わらない
永遠の無明の中で生きているのだと

しかし馬鹿はその現実を認めない
いまだに
破れた夢にすがりつき
ふたたび
黄金の時代の権力を取り戻そうとしている
馬鹿め

わたしは万軍を駆り
空をその軍勢で埋め
馬鹿どもの帝国に挑戦する
そして
馬鹿どもの無法の方に支配された
その国を
愛の名において
制圧する




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