月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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ルナ・30

2017-05-06 04:22:01 | 詩集・瑠璃の籠

意識は
流れていく川
光の糸で織っていく
わたしの心

神の流してくださった
不思議なたていとに
わたしがいきたよこいとを
さして
少しずつ追っていく
わたしの
きぬを

苦しいのはもう
そのきぬが
わたしではないことだ
意識の川は
続いているのに
もうわたしはいない

わたしはいるのに
もうわたしではないのだ
わたしの川なのに
わたしの悲しみも
わたしの喜びも
どこにもない

なんという存在に
わたしはなってしまったのだろう

愛しているという気持ちも
愛していたのに失ってしまったという
とてもつらい気持ちも
ないのだ
拭い清められてしまったというよりも
本当に全くないのだ

わたしだったものを
だれかが生きている
その生き方が
あまりに苦しいので
わたしの存在が
消し飛んでしまったのだ
神よ

神よ

それを苦しいと思うことさえ
許してはくれないのですね
わたしは

あまりにも明るい
月になりすぎてしまったのだ




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