ちゅう太ブログ

将棋の棋士です。日常をのんびり綴ります。

楽観

2016年06月22日 | 対局
叡王戦 対中村亮五段

相手の石田流に対して、端の位を取って持久戦を目指す。
しかし、相手の速攻順が厳しく、簡単に作戦負けになる。

それでも、作戦負けを耐えて、なんとか形勢をひっくり返すことに成功する。
これはいける、と自信を持っていた終盤戦で、
今度は逆に徐々に差を詰められて、気が付いたら抜き去られていた。惜敗。

準備が足りず、勝ちになった後の詰めも甘かった。
基本に立ち返り、また一歩ずつ進んでいこうと思う。
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指運

2016年06月16日 | 対局
上州YAMADA杯 対渡辺大四段

角換わり、以前流行した戦型。
相手の研究の深さに抗しきれず、不利からはっきり負けの局面になる。

ただし、ここから30秒将棋。
お互いに間違え、二転三転…幸運にも最後に勝ちを拾うことができた。

最近は結果が幸いすることが若干増えたが、
内容的には、反省あるのみ、という感じ。
また明日から、淡々と同じことを繰り返していこうと思う。
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経験を積む

2016年06月05日 | 対局
棋聖戦 対渡辺大四段

千日手指し直し後、横歩取りの力戦形へ。
相手の研究に正しい応対をできず、徐々に苦しい形勢になる。

お互い一分将棋で難解な終盤戦の中、
相手の痛恨のミスで、たまたま相手玉を即詰みに打ち取ることができた。
内容としては反省点だらけで、結果だけ幸いした感じだった。

棋聖戦 対千葉六段

再度、横歩取り。
本局も、相手の研究手に長考を余儀なくされ、苦しい展開になる。

こちらの勝負手が成功し、ペースをつかむことに成功。
と思った瞬間に、二択を間違え、敗勢に陥り負け。


千日手局と合わせ、この日は3局指すことができた。
最後の将棋での二択を間違えたのは悔しいけれど、これが現在の実力である。
今回得たものを、今後に生かしていく。

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辛抱

2016年05月21日 | 対局
竜王戦 対田中(寅)九段

矢倉系の序盤戦。先手の趣向を見て、右四間に構える。
相手の鋭敏な序盤感覚についていけず、作戦負けを耐える展開になった。

辛抱を重ねて終盤戦へ。
少し足りないだろうな…という決戦の順に踏み込み、
相手のわずかなミスに乗じて何とか形勢をひっくり返した。
辛勝、だった。

自分の現状を受け入れ、改善することに集中する。
毎日を大切に過ごしていきたいと思う。
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横須賀指導対局とtvkハウジングプラザ将棋まつり。

2016年05月03日 | 将棋関係

GWらしく? 二つのお仕事に行ってきましたので、その報告です。

まずは4月29日、横須賀・按針将棋サロン、指導対局会から。

横須賀・按針将棋サロンさんには以前にもお世話になっており、
今回が二回目の指導対局会です。
高浜女流2級とご一緒させていただきました。

今回は4面指し。
モバイルプリンタとノートPCを持参して、棋譜プリントのサービスを行いました。

また、今回は新しい仕組みを導入。
指導レベルを3段階に設定して、自由に選んでいただく形にしました。

天使モード(優しい)
普通モード(普通)
鬼モード(厳しい)

で、今回、この「指導対局レベルカード」を作ってみました!
(いらすとやさんのイラストをお借りしました。
 ありがとうございます!)



皆さん、そもそも指導のレベルを指定することにあまり慣れておらず、
戸惑っていた方もいらっしゃいましたが、
趣旨を理解していただくと、
「私は鬼モードで」
「私はやさしい指導希望なので天使モードにしてください」
などなど、楽しそうに指定してくださいました。

今回、改めて感じたのは、指導対局に求めるものは、
人によって本当に様々だなあ、ということです。

上達したい、という方もいれば、
単純に強い人と指したい、という方、
駒落ちの勉強をしたいという方。
プロに勝ちたい、と気合を入れる方。

また、指導対局を受けるのが初めてという方もいれば、
教室等で定期的に指導対局を受けている方、
既に10人以上の棋士との対局経験がある方。
(中には50人以上という方も!?)

指導の達人になると、
そうしたニーズが、訊かなくても大体分かるそうです。
しかし、私にはまだ難しいですし、
私よりも経験の少ない若手棋士はなおさらでしょう。

この指導対局レベルカードを使うだけで、
指導対局を受ける前のほんのわずかな時間でも、
ある程度のニーズをくみ取ることが可能です。
少なくとも、優しい指導対局を希望する方に、
裏定跡や上手の秘策を用いることがなくなりますし、
厳しい指導を希望する方に対して、
基本定跡であっという間に負けてしまうこともなくなります。

次に、5月3日、TVKハウジングプラザ横浜将棋まつり。
これは、将棋イベントの中では珍しく、住宅展示場の敷地内で行われます。
席上対局、プロの指導対局、サイン会、子供大会、青空将棋大会などなど、
盛りだくさんの内容です。
もちろん、将棋以外にもモデルハウスを好きなだけ回って楽しめます!

さて、今回の私の任務(?)は、11時からの一般指導対局と、
午後からは子供大会で負けてしまった子達の指導対局です。

一般対局では、横須賀・按針将棋サロンで初めて使用した、
指導対局レベルカードをちょっと進化させてみました。

こんな感じ。



今回は5面指しに備えて5セット作りました。
(カード入れは100円ショップで3枚入り100円でしたから、
経費は計500円です)

今回は、「二枚落ち、鬼モード」という方が2名いまして、
このお二人が強いのなんの。
上手の鬼作戦にも的確に対処して、見事勝利でした。

こういう対局の時に、やはりレベル指定は有効だなあ、と感じます。
もし、このお二人に基本定跡で、特に厳しく指すこともなく、普通に指していたら、
上手があっさりと負けてしまい、指導を受ける側も物足りない感じが残るかもしれません。
(と言って、二枚落ちを勉強し始めた方に今回と同じスタンスで指すわけにはいきません)

午後からは大会で負けた子達への指導対局。
とにかく、たくさんの子がいますから、
このケースでは、レベル指定も棋譜プリントサービスも行いません。
8面指しで、一人でも多くの子と指すことが重要、というシュチュエーションです。
短い感想戦の中でも、

「今日の将棋で良かった点」
「直したいところ」

を一つずつ伝えるようにしました。


指導対局の時間を、
少しでも楽しんで頂く、
少しでも上達につなげて頂く。
そのためにできることを、今後も少しずつやっていこうと思います。

両イベントにご来場くださいました皆様、
横須賀・按針将棋サロンの皆様、
tvkハウジングプラザの皆様、
日本将棋連盟神奈川県支部連合会の皆様、
関係する全ての皆様にお礼を申し上げて、今回の報告とさせていただきます。
ありがとうございました!


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小さな援軍

2016年04月27日 | 対局
竜王戦 対田中悠五段

角交換系三間飛車の最新型に。
表面上は地味な、しかし水面下に激しい変化を抱える、神経戦が続く。

不利になる順を避け続けるような苦しい展開の中、
粘りが功を奏して棋勢が好転する。
終盤のヒヤリハットが一つあったが、
結果的には良い踏み込みで、勝ちを収めることができた。

先日、子供スクール横浜校で、生徒の一人に誕生日プレゼントをもらった。
手作りのポケットティッシュ入れで、
これを対局に持って使用することにした。
この小さな援軍が、勝負所で力になってくれたのだと思う。
次の対局も、ベストを尽くして頑張るよ。
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濃密な一日

2016年03月14日 | 対局
竜王戦 対近藤正六段

相手の中飛車に対して三間飛車に。
そして相手が左穴熊に組む展開になった。

少し模様がよさそうなだと感じていたが、
それでも優勢とは言い切れないと見て、千日手に。
後手番としてはまずまずの一局だった。

続く指し直し局は、ゴキゲン中飛車に対して超速を挑んだ。
駒得を実現しても、駒の効率の悪さと玉の薄さに悩まされ続けた。
終盤ははっきりとした勝ちを逃し、惜敗。

指し直し局まで指すと、一日、ぎっしりと詰め込んだ感じがある。
この日得たものを、今後も生かしていく。
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新しい視点

2016年02月27日 | 対局
棋王戦 対中川八段

横歩取り。
序盤の要所で耐え、徐々に盛り返して十分な態勢を築き上げる。
ただし形勢は微差で、二転三転の難解な終盤戦が繰り広げられた。

秒読みの中、致命的なミスを犯し、それでもなんとか頑張り、
負けた。
そう思っていたし、感想戦の結論もそうだった。

しかし、翌朝激指に解析させたら、全く違う答えが返ってきた。
致命的なミスをしたと思った局面でも、こちらが優勢と示しているのである。
そして、最終盤で全く気付かなかった一手を示してきた。

自分が選んだ手は、実は間違っていなかったのだろうか。
「間違えたと思ったこと」が間違いだったのか?
全く新しい視点を得て、もう一度頑張ろうと思った。
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横浜国大将棋サークル若葉会、指導対局会。

2016年02月16日 | 将棋関係
ふとしたつながりから、
横浜国大将棋サークル若葉会の指導対局の依頼を受けました。

関東大学将棋連盟のリーグ戦で、初参加から4期連続昇級を果たし、
昨春一旦B1級に陥落したものの、昨秋A級に再昇級をしたとのことで、
今春は2度目のA級参戦となるそうです。
また、大学に入ってから将棋を覚えた女子会員も数名いて、
強豪から初級者まで、幅広い層の部員が所属しています。

横浜国大将棋サークル若葉会のブログはこちらです

今回は、まず会員全員と指導対局。
8面指しを数回に分けて行いました。

今回の企画を行ってくれた横国大OBのIさんが、
事前に私のブログの指導対局アンケートを会員に配布してくれたので、
ある程度の情報が分かっての対局です。

内訳は駒落ち半分、平手半分くらいで、
平手では戦型の希望も多々ありました。

「ノーマル四間飛車をやりたいので、居飛車で指してほしい」
「角換わりを指したい」

という大まかな希望が多い中で、

「横歩取り、23銀型で24飛とぶつける形を指したい」

という超具体的な希望もありました。
これだけ見ても、序盤研究の熱心さが分かります。

指導対局終了後は、1時間弱の時間で序盤講座を。
事前に頂いていたテーマで、テキストを基に解説します。
相振り、相三間飛車の急戦変化やゴキゲン中飛車のおススメ作戦など、
振り飛車系統の講座でした。

場所を変えて懇親会でも、将棋に関する質問が続々と。

「棋士の脳内の将棋盤ってどうなっているのですか?」
「振り飛車穴熊ってもうダメですか?」
「プロが引き角戦法を指さないのはなぜですか?」
などなど、小考を余儀なくされる質問も(笑)

将棋が好きで、活気がある。
いい集まりだなあ、と感じました。
棋士の私としては、それだけで、とても嬉しいのです。

改めて、会員のみなさん、そして企画、運営で多大なご協力を頂いたIさん、
ありがとうございました。

※記述を若干訂正しました。大意は変わっていません。
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中盤の課題。

2016年02月08日 | 対局
王将戦 対北島七段

角換わりの最新型。
最近流行の、後手が攻め合い志向で戦う展開である。

仕掛け後の難しい変化を乗り切り、わずかな優位を得て中盤に進む。
そして、二択の場面があり、ここで間違えてしまった。
両方の順を丁寧に読んで判断する、という基本ができていなかった。
以下、捨てた手順よりはっきりと劣る展開になり、負け。

どの局面を急所と考えるか、ということについて、
改めて考えていきたいと思う。
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