くろねこさんの話によれば

くろねこが思ったこと、考えたことを記すだけの日記なのだと思う。たぶん。

ついて来れるかっ!

2016年05月31日 22時27分00秒 | 比較的短文ではない文章
第74期将棋名人戦で佐藤天彦八段が羽生善治名人を破り、新名人となった。佐藤新名人は28歳。ここ数年で一気に強くなり、注目の若手や「羽生世代」を抜き去った印象だった。鮮烈だった。

今期の名人戦7番勝負は「横歩取り」シリーズ。特に後手番横歩取り最強と謳われる佐藤八段の挑戦を、羽生名人が真っ向から受けた形となった。

第1局は羽生名人が制したものの、残りは全て佐藤八段の勝利。第3局以降は圧倒的で、負ける要素がなかった。

将棋界に地殻変動が起きた。かねてから注目されながらもあと一歩及ばなかった若手から、「名人」という鉄壁を破った者が現れたからだ。きっとこれから、優秀な若手たちが怒涛のように頂に手を伸ばすだろう。

永世称号を持つ渡辺明竜王。
元竜王、「怪物」糸谷哲郎。
将来を嘱望される「俊英」豊島将之七段。
大山康晴十五世名人以来の受けの天才、「鬼軍曹」永瀬拓矢六段。
関西四天王の一人、稲葉陽八段。

コンピュータとの戦いに遅れをとりつつ、棋界はそれでも猛烈に熱さを増している。「羽生世代」が独走した時代から群雄割拠へ。集団から抜け出すのは、やはり佐藤天彦新名人か。

◇◇◇

なんて、このブログを読んでいる人には興味のない話題ですよねぇ。

言葉にならない(私という存在3)

2016年05月31日 20時57分46秒 | 比較的短文ではない文章
きょう、長年会社に勤めていた女性が退職した。30年近く勤務した方で、僕は仲良くしてもらったと思う。入社したてのころは怒られたこともあったけれど。

彼女が僕の席にあいさつに来た時、なんだかうまく言葉が出なくて、僕は神妙な顔で「お疲れ様でした」とだけようやく言った。何を話せば良いか分からなかったし、仮に分かっていても、それがうまく言葉として表に出てこないのだ。7年間もお世話になったのにね。

彼女が階段を降りていく時、僕は彼女を追いかけた。

「見送りに来ました」と伝えると、「うれしい」と言ってくれた。追いかけてきて良かったと思った。

玄関で別れる時、彼女が色々と話しかけてくたくたけれど、僕はそれでもまだ言葉が出てこなくて、一番伝えたい気持ちだけを言った。

「寂しいです」

彼女は笑顔を見せてくれた。

気の利いたことも言えないし、思っていることさえも上手く言えない。行動だって取れない。自分のことを不器用だと思う。そう考えて悲しくも、辛くもなる。

それが僕だ。

書くことは、だからそんな自分の内面を掘り下げ、自分で理解するためのものでもある。「私という存在」を定義し、自己確認し続ける作業だ。

彼女を追いかけて良かったと思う。もしかしたら、何も言えなかったかもしれなかったから。

その一言を伝えるだけなのに、僕はずっと緊張していた。心も体もさわさわとしていた。彼女と別れた後も、しばらくそれは続いた。

言葉

2016年05月29日 23時15分45秒 | 短文集
落ち込むたびに、傷つくたびに、あるいは怒る時にだって、僕は言葉を求めてきた。新しい地平に新しい心のありようを描こうとした。求め続けたのだ。混沌から抜け出すための何かを。

そうして僕は哲学という学問に触れ、哲学という名の人生訓に触れ、物語の主人公に自分を重ね、人々の生き方ざまを知った。それはもちろん得難いものだったはずだ。

それでも僕は不器用なままだ。それは一貫して変わらない。清々しいほどに。

言葉を求めることは人を求めることでもある。僕はそこで死者に会い、あるいは若かりしころの彼らに出会う。例えばYouTubeのようなものだ。それはある意味で、生身の彼らに触れることだ。そこは、過去と今とが交わる奇妙な場所だ。

言葉が欲しいと思う。

自分の気持ちにぴたりと当てはまる言葉
自分を切り開いてくれる言葉
まだ見ぬ地平を描く言葉
愛を囁く言葉
生を語る言葉

誰かが発した言葉が、自分が生み出した言葉が。

私信に酔いを加えて

2016年05月27日 22時41分11秒 | 短文集
久しぶりに飲み会があって、少し、酔っています。
でも、頭はとても正常。過信するわけではないし、少し異常なことも分かっているけれど、でも、こんな日にブログを書くのも良い。

とてもとても時間の流れを感じる中で、何というか、先のことは見えないし、正しいことなんて分かりもしないけれど、あなたに会おうかなと思っています。

酔いながら、そんなことを考えています。

月が綺麗ですね

2016年05月22日 21時30分21秒 | 短文集
ハーフパンツを履いて外に出ても寒くなくなりました。走る季節です。最近は本当に時間がなくて走れなかったけれど、今日は走ることができましたよ。音楽を聴きながら。

月がとても綺麗で、明るくて、星が見えないほどでした。本当に綺麗な月でした。