日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

8月に読んだ本(前半)

2011-09-03 | 本と漫画の話

8月は、暑かったので、いつも以上に漫画や軽めの本が中心です。
あとは、怪談(笑)
年中読んでるつもりですが、やっぱり夏は拍車がかかりますね。


8月の読書メーター
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:4400ページ
ナイス数:292ナイス

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)
ドラマを見る前におさらい。お涙頂戴な悲劇に仕立てず、ハゲとか楠公飯とか、笑える所もちゃんと残してくれただろうか。笑いも涙もあった、普通の暮らしとして、丁寧に作ってくれてるといいな。
読了日:08月03日 著者:こうの 史代


この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)
ドラマ化を前に再読。いよいよ戦局が厳しくなってくる中、夫婦それぞれの過去が影を落とす。幸せも嫉妬もある普通の日常。“まとも”でないのは戦争だけ。でも当時は、戦争も普通の日常だったんだなぁ…
読了日:08月03日 著者:こうの 史代


この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)
ドラマ化を前に再読。呉への大規模な空襲が、原爆が、日常を破壊していく。すずが自分の居場所を失っていくのが辛い。それでもすずは、乗り越えていく。最後には新しい希望も。これからもこの季節には、『夕凪の街 桜の国』と一緒に、何度も読み返すと思う。この2作に出会えて良かった。
読了日:08月03日 著者:こうの 史代


ウチにブタがいます―東京黒毛和豚風太郎(ぶうたろう)ウチにブタがいます―東京黒毛和豚風太郎(ぶうたろう)
★3.5 ミニブタって、子豚のうちはいいけど、育ったら結構大きくなるし、実際どうなの?と思ってたけど、それなりに可愛いものですね。大きいブタの魅力もよく分かりました。やっぱり犬や猫とは違うなぁ(笑) ただ、ペット不可のマンションで、ブタを衝動買いはちょっといただけないな…
読了日:08月03日 著者:尾代 ゆうこ


こわい話 (中学生までに読んでおきたい日本文学)こわい話 (中学生までに読んでおきたい日本文学)
★3.5 このシリーズ3冊目。既読が多かったので、個人的に星は3.5。既読でも「そりゃこれは入れるよね」という納得のセレクト。押さえておいて損はない名作がズラリ。志賀直哉の「剃刀」は、何度読んでも痛いなぁ(冷や汗)。意外と?怖かったのは星新一「鏡」。島尾敏雄「鉄路に近く」は、最初のうち意味が分からなかった。後半になって「どうやら奥さんが○○ってことか」と見当がつくまでは、幻想小説かと思った。ラストもぼんやりだし、好みじゃなかったな。 

《収録作》 「蛙の死」萩原朔太郎 / 「夢十夜(第三夜)」夏目漱石 / 「豹/鯉」内田百けん / 「白昼夢」江戸川乱歩 / 「箪笥」半村良 / 「桜の森の満開の下」坂口安吾 / 「牛人」中島敦 / 「利根の渡」岡本綺堂 / 「三浦右衛門の最後」菊池寛 / 「剃刀」志賀直哉 / 「瓶詰地獄」夢野久作 / 「鏡」星新一 / 「鉄路に近く」島尾敏雄 / 「お守り」山川方夫 / 「トカトントン」太宰治
読了日:08月07日 著者:


トンネルに消えた女の怖い話トンネルに消えた女の怖い話
★4 読友さんの感想で知った本。シリーズで3作あり、図書館ですぐ借りられたのがコレ。休暇が終わり、寄宿舎に戻る列車の中で、ふと気付くと向かいに座っていた白いドレスの女。何故かトンネルの手前で停止したまま一向に動き出さない列車。女は少年に様々な怖い話を語り始める…。シニカルでブラックで、ゴシックホラーの趣が好みにガッチリはまる。イギリスの幽霊屋敷とか怪物とかストーンヘンジ的なものが続々登場。暗く閉塞感のある場所で、不気味で得体の知れないものがざわざわと忍び寄る。陰気でアートな挿絵もたまらない。他も読もう!
「温室」「島」「猫背岩」「ささやく男」あたりが好みだった。意味が分かった時にはもう遅い。後悔する間もない末路。

《収録タイトル》 「列車」プロローグ / 「温室」不気味な植物 / 「島」畑の中にぽつんとある“島”を探検した兄弟 / 「新しい家庭教師」家庭教師が出会った新しい生徒は… / 「小さな人たち」大嫌いな義妹は小さな人が見えると言う / 「猫背岩」街から越してきた少年は土地の人が崇める岩に… / 「ジェラルド」不気味な少年に付き纏われる少女 / 「シスター・ヴェロニカ」厳し過ぎるシスターに少女達は… / 「ささやく男」次々発見される変死体は“ささやく男”の仕業 / 「壁の割れ目」越してきた家の壁にあった割れ目の向こうには… / 「トンネルの入口」結末
読了日:08月09日 著者:クリス・プリーストリー


ぼのぼの (35) (バンブーコミックス )ぼのぼの (35) (バンブーコミックス )
★3.5 ぼのぼの達とは20年以上の付き合いだけど、そうか、ぼのぼのもついに恋を…!! 息子の初恋がちょっぴり寂しい母のような気分だ(笑) 拾った卵をかえす話、アライグマ君の行動が深い!! アナグマ君の飄々としたボケが大好きなので、もっとアナグマ君の出番が増えたら嬉しいな。
読了日:08月09日 著者:いがらしみ きお


火村英生に捧げる犯罪火村英生に捧げる犯罪
★3.5 既読かと思ってたら未読だった…? 読了してもあやふや…(´〜`;)
「長い影」アリバイ崩しもの。ちょっと地味かな。 「鸚鵡返し」火村が饒舌(笑)トリックはわかりやすい。 「あるいは四風荘殺人事件」未完の推理小説の犯人とトリックを推理。その一ひねりが面白い。 「殺意と善意の顛末」ちょっとした善意の結果が犯人を追い詰める。 「偽りのペア」犯人の小細工がちょっと盲点で面白い。 「火村英生に捧げる犯罪」前のとは逆に大袈裟過ぎる小細工が笑える。  「殺風景な部屋」ダイイングメッセージもの。そこかよ!  「雷雨の庭で」う〜ん、運が悪いというか。災難だ。 
携帯サイト用のショートショートが4本で、全体にミステリとしてはあっさりした印象。でも火村とアリスの会話が楽しめたらまぁオッケー的な(笑)
読了日:08月11日 著者:有栖川 有栖


もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら (幽ブックス)もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら (幽ブックス)
★3 淡々と、自ら体験した不思議な話を綴ってある。著者が、あるがままを受け入れるスタンスで、怖がってないせいか、読んでも怖くはなかった。というか、「自分は鈍い」「霊感はない」みたいなことを度々書いてあるけど、これだけ色々体験してたら、立派な霊感体質でしょ!
読了日:08月11日 著者:工藤美代子


flat(5) (アヴァルスコミックス)flat(5) (アヴァルスコミックス)
★4 あーもー!海藤ってば鬱陶しいなぁ! 「すべき」を押し付けるんじゃないよ! 鈴木君も佐藤君もあっくんも、あの平介を良しと思って付き合ってるんだから、それでオッケーなのになぁ。むしろ海藤君があれこれ言うから、平介が柄になくジメジメしちゃって、鈴木&佐藤困ってるじゃないよ〜( ̄△ ̄;) 海藤君が絡むと、説教して泣かしたくなっちゃう。もっとあっくんや鈴木&佐藤君と絡む、まったり話がいいなぁ。
読了日:08月15日 著者:青桐ナツ


爆発現代百物語 新耳袋 危ないパワースポット爆発現代百物語 新耳袋 危ないパワースポット
★4 『新耳袋』に登場した心霊スポットに行き、肝試しするシリーズ。やってる事は、不謹慎極まりないバカばかり。でも必ず何か引き寄せる。訳の分からなさが進化?している「山の牧場」も不気味だけど、最恐なのは、大阪の新世界という繁華街にありながら、強烈な禍禍しさを放つ「首吊り廃墟」。新耳袋には登場していない、著者自ら体験者に話を仕入れた場所。その体験談が凄い。「心霊」どころじゃなかったという…。そしてこの場所も、「山の牧場」同様、訪れる度に訳の分からない進化をしているところが恐ろしい。
読了日:08月16日 著者:ギンティ小林


めづめづ和文化研究所 京都めづめづ和文化研究所 京都
★3.5 京都で和の文化を体験するコミックエッセイ。香道、茶道、華道、弓道、精進料理、雅楽、友禅、蒔絵etc.…。1つ1つは、数ページでさらっと、さわりだけを体験する感じ。でもどれもやってみたくなるなぁ。特に工芸系。扇子の絵付けは、実際に京都でやったけど、面白かった(≧▽≦) 気に入ってたのに、落として無くしてしまったので、またやりたい!「 京都行きたいよぅ!」となる1冊。ちなみに香道は、見学させて貰ったことがありますが、「道」だけあって、茶道などと変わらない様式美と作法の世界でした。
読了日:08月18日 著者:小栗 左多里,トニー・ラズロ



 この世界の片隅に
ドラマ一応見ましたが、うーん、原作の良い所がそぎ落とされたような感じでしたね。
特に、最後の女の子(芦田愛菜ちゃん)との出会いのくだり、肝心の女の子の背景がごっそりカットだったので、唐突に女の子がからんできたみたいに・・・。しかも原爆後の広島、死体どころか人っ子一人いないし!

 トンネルに消えた女の怖い話
プリーストリーの「怖い話」3作(あと2作の感想は後半に)、最近で一番の収穫でした。
児童書なのですが、子ども向けだからって容赦ないブラックでホラーな話ばかり。
挿絵などのイラストがまた作風にピッタリ!!
ゴーリーを彷彿とする絵で、ゴーリー好きにはたまらない☆

 後半に続きます

コメント (2)
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8月に読んだ本(後半)

2011-09-03 | 本と漫画の話

箪笥のなか箪笥のなか
★4 読友さんのレビューから。長野まゆみさん、10代の終わり〜20代始め頃、結構読みましたが、その後パタリと。「卒業した」って感じでした。これは長野さんの作風としては異色の系統みたいだし、懐かしさもあって読んでみました。 
親戚から譲り受けた古い箪笥が呼び寄せるのか、虚実曖昧な不思議な出来事が次々と起き、でも淡々としている姉弟。いわゆる「奇譚」モノで、結構ツボでした。『家守綺譚』っぽい雰囲気。最後に何かオチ的なものが欲しかったけど、これは好みだから仕方ない。携帯が出て来ないし、昭和っぽい感じなのも良かった。
読了日:08月18日 著者:長野 まゆみ


ほっと文庫 郵便少年ほっと文庫 郵便少年
★4 なかなかいいですねぇ。少年とお年寄りの交流。どっちもちょっと変わり者。じいちゃんばあちゃんっ子だったので、こういう話には弱いです(*´ω`*) ページを繰る度にほんのり漂ってくる、入浴剤の移り香も楽しみました。 『ペンギン・ハイウェイ』のスピンオフなんですね、そっちも読んでみたくなりました。
読了日:08月21日 著者:森見 登美彦


ほっと文庫 はちみつ色のほっと文庫 はちみつ色の
★3 「テンちゃんが亀になったのは、ママの誕生日の日だった」…書き出しに引かれて買ってみました。亀になっちゃうテンちゃんよりも、破天荒なお母さんが強烈です。モンペと紙一重の育て方だけど、ちゃんといい子に育ってる。子どもを一人の人として扱っているからかな。ハチミツたっぷりの描写、本から入浴剤の移り香が漂うので、ハチミツ酔いしそうでした(笑) 短編として物足りなさは感じたので、続きが読んでみたいな。
読了日:08月21日 著者:西 加奈子


困ってるひと困ってるひと
★4 ユーモアタッチの笑える闘病記との触れ込みに、読んでみる気になった。確かにその通りだったんだけど、病気は壮絶の一言。身動きするだけで激痛が走る体でも、病気と戦うことだけに専念させて貰えない現実。本人が辛いのはもちろん、ご両親もどんなに辛いだろう。難病だけに、治療法もなく、いつ終わるとも知れない戦いが、この先も続く。現在進行形で困っていてなお、カラッとした、笑いを交えた文章を書けるなんて。とにかく圧巻、感服。
読了日:08月23日 著者:大野 更紗


家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。
★3 毎日死んだふり、しかも違うパターンって、その瞬間にかける労力どんだけだ(笑)。それだけに爆笑を期待してしまったけど、あまり爆発的な笑いはなく、ほのぼの日常エッセイ&漫画って感じでした。多分、意外と夫婦揃ってローテンションだから? 妻は奇抜な発想と行動をする変わり者だけど、実は大人しく人見知りだし、旦那さんも基本スルーで地味なリアクションしかしないし…。ツッコミ役が欲しいと思ってしまった(^-^;) 「なんでやねん!」みたいな激しいツッコミは期待しないけど、心の声ででもつっこんでくれたら違う気がする。
読了日:08月24日 著者:K・Kajunsky


船乗りサッカレーの怖い話船乗りサッカレーの怖い話
★4.5 嵐の夜、宿屋を営む兄妹の家へ、ずぶ濡れで訪ねて来た船乗りの男。嵐が収まるまで、怖い話が好きな兄妹のために、幾つかの物語を語り出す。
『トンネルに消えた女〜』に続いて読了。3作目〜逆順になってしまった。『トンネル』より好き。物語の場所が船に限定されているのに、不気味で怖い話が粒揃い。やっぱり元々海には底知れない恐ろしさがあるからかな。この挿絵がまた堪らない魅力!

《収録リスト》  「嵐」プロローグ / 「ピロスカ」船に乗る移民の美しい娘に恋をした船乗り… / 「ピッチ」虫の好かない仲間が可愛がっていた猫、猫は見ていた… 怖い話に猫が出てきたら、酷い目に合うんじゃないかと身構えてしまう、でもこれはセーフ / 「イレズミ」日本登場。立ち寄ったナガサキの怪しげな店で、イレズミを入れた仲間。それ以来様子がおかしい… / 「ボートに乗った少年」小さなボートでただ一人漂流していた少年。助けた船は… / 「カタツムリ」嵐で壊れ運航不能になった船。さらに不気味な藻に取り囲まれ… / 「泥」双子の兄を疎ましく思っていた弟は… / 「サル」誰も乗組員のいない怪しげな船を見つけた海賊達は… 『パイレーツ・オブ・カリビアン』を連想して、ちょっとワクワク。 / 「スクリムシャーの悪魔」細かな細工が美しいスクリムシャー(クジラの歯を彫った細工物)を手に入れた船乗り。そこに描かれた船は自分の乗る船そっくりで、自分に似た人物もいるようだ… / 「黒い船」船乗り達が物語を語る。聞いていた給仕係の少年も、以前乗っていた船で聞いた“黒い船”の話をするが… / 「トリカブト」嵐は収まったが…
読了日:08月25日 著者:クリス プリーストリー


Casa BRUTUS特別編集 日本の美術館ベスト100ガイド (マガジンハウスムック CASA BRUTUS)Casa BRUTUS特別編集 日本の美術館ベスト100ガイド (マガジンハウスムック CASA BRUTUS)
★3 妹が友達から借りてくれた。表紙に「アートと建築を巡る旅へ!」とある通り、美術館の展示内容より建築に重点がある感じ。建物自体がアート、という美術館も多いので、まあそれはそれで。直島、犬島などの瀬戸内の島を舞台にした、島ごと美術館な場所を特集しているのは、面白かった。猫村さんが高松・倉敷を巡っていたのもサプライズ(笑)。
読了日:08月25日 著者:


かんさい絵ことば辞典かんさい絵ことば辞典
★3.5 最初は見開きに4つの言葉&イラストがすっきりし過ぎてて、物足りない感じがしたけど、気の抜けたイラストで表現された、言葉に合ったシチュエーションがジワジワ面白い。関西の言葉の、何か憎めない感じがよく出てる(笑)。初耳のディープな関西弁もあるけど、広島でも言いますけど?というものも…。 クイズや双六、コラムなど、飽きさせない作りも○。「にわか関西弁の人にイラッとするものなのか」など関西人にまつわる疑問にも答えてくれてる。方言好きには、結構ウケると思います。
読了日:08月25日 著者:ニシワキタダシ,コラム : 早川卓馬


モンタギューおじさんの怖い話モンタギューおじさんの怖い話
★4 エドガー少年は、森を抜けた先の陰気な館に住む、モンタギューおじさんの怖い話を聞くのが好きだ。「ききたいかね、エドガー?」「すこし怖いかもしれんぞ」強がって物語をせがむ。「よかろう」「始めるとするか…」 
ラストのまとめ方と余韻が素晴らしい。またおじさんに会いに行きたくなるんじゃないかな?エドガーは。 
各話の内容は、『トンネルに消えた女〜』と同じようなパターンで、子どもが恐ろしい目に遭う話。邪悪なものを呼び寄せても仕方ないような可愛げがない子どもが多い。因果応報より理不尽な災厄の方が、由来が明かされているものより得体のしれないモノに襲われる方が、より好みなので、各話の内容は、『サッカレー』が一番好き。あとの2冊は、各話の傾向は似てるけど、『トンネル』はメインストーリーの結末が平凡なので、好みで順番をつけるなら、『サッカレー』>『モンタギュー』>『トンネル』かな。挿絵も素晴らしいし、また新作出して欲しいシリーズ。 

《収録タイトル》 「森をぬけて」プロローグ / 「ノボルノ、ヤメロ」新しい家の庭に生えている大きな古いニレの木の幹には、“ノボルノ、ヤメロ”と彫られていたが… / 「元ドア」霊媒師の母娘と詐って、降霊会の最中に盗みを働く二人。ある家で、奇妙なドアを見つけ… / 「ベンチ飾り」行商人の荷車にあった、悪魔の姿をした古いベンチ飾りに魅せられた少年は… / 「ささげもの」引っ越し先の陰気な裏庭で、塀の上にいた少年が笑いかけてきて… / 「剪定」“魔女”と噂される目の見えないタロウばあさんの庭には、リンゴの木が生えていて… / 「額ぶち」母親が買ってきた額ぶちには、自分と同じ年頃の少女の写真が入っていて… / 「精霊(ジン)」父親に同行し、トルコを旅する少年。ある町で子どもが野生動物に殺された事件に遭遇し、興味を覚えるが… / 「毛布箱」親戚の結婚式に招かれた少女。意地悪な従姉妹達が始めた隠れんぼにあぶれ、同じあぶれたらしい女の子と、毛布箱に隠れるが… / 「道」外の世界が見たくて、故郷を抜け出し、険しい岩の道を登って逃げる少年。少年以外通らない道を、登ってくる人影が… / 「おじさんの物語」明らかになるモンタギューおじさんの過去
読了日:08月28日 著者:クリス プリーストリー


つづきのねこつづきのねこ
★4 シルエットで描かれた猫とシンプルでアートな背景。絵もいいけど、話がグッと来た。図書館で危うく泣くところでした。失った大切な命。でもきっと、つづきのねこが現れる。信じてみるよ。早くおいで!待ってるよ!一緒につづきをやろう!
読了日:08月29日 著者:吉田 稔美


続・星守る犬続・星守る犬
★3.5 おばあさんとハッピーの弟の話はいい。パグの方が…暗澹とした気持ちになる。少年はなんとかなるからいい。おじいさんが真っ当な人で良かったと思う。だけど、この先彼らが、ハッピーとおじさんの末路を知ったら。取り返しのつかない事をしてしまった事実と、どう向き合うのだろう。しかも少年の倫理感は、まだ育ち始めたばかり。本当にダメージを受けるのは、おじいさんなんじゃないか。少年の未来に救いがあるだけに、残酷な事実が待っていることが際立つ。 それに、少年の母親や、おじさんの娘、本当に大事なことに気付いて欲しい人には、何も伝わらない。このどうしようもない無情感、前作でも感じたんだった…。作者、それも折り込み済みなんだろうな。
読了日:08月29日 著者:村上 たかし


夏目友人帳 (1) (花とゆめCOMICS (2842))夏目友人帳 (1) (花とゆめCOMICS (2842))
★3.5 人気漫画だけど、タイトルからは内容が分からなくて、今まで興味なかった。猫が出てくる本として薦めて貰ったので。こういうストーリーだったのか。妖怪退治かと思ったら予想外。ニャンコ先生、確かにかわいい。絶対夏目に情が移る予感(笑)。特に元の姿は、大型肉食獣=大きな猫と認識してしまう猫好きにはたまらない。狼か狐っぽいけど。かわいい系の妖怪より、怖い系妖怪の方が魅力的に描けてる。ストーリーもなかなか好み。あと2,3巻図書館本で様子を見て、ハマったら買おうかな。
読了日:08月29日 著者:緑川 ゆき

読書メーター


 つづきのねこ
これは、愛猫を亡くして忘れられない人には、かなりぐっときますよ。

 ほっと文庫
これに関しては、前の記事で書いたのですが、その後も読書メーターのつぶやきを見ていると、有川浩の『ゆず、香る』が人気で、「見つからない!!」と噂です。そうなると、ちょっと気になる(笑) 私が買った時は、全6種類揃ってたので余計に。
『図書館戦争』シリーズで、おそろしいほどの人気作家さん。『阪急電車』は面白かったけど、私は天邪鬼なので、ベストセラーには興味をなくすのです。しかも『図書館戦争』は、恋愛“ベタ甘”らしいし。苦手意識が・・・。
でもでも、短いほっと文庫でなら、読んでもいいかな、という気になっています。お店にあればね

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