820note

820製作所/波田野淳紘のノート。

雨音のせいではない。

2006-05-27 | 芝居をみた。
初めて「アングラ」を観たのは中2の秋だ。
真っ暗なカーテンをひいた室内に、机や椅子を並べてダンボールで装飾した舞台がある。客は20人も入ればいっぱい。照明は一つだけ。棒読みの台詞、感情ではない演技、客席から飛ぶ野次、答える役者。時空を跳ぶ物語。
これが面白かった。演じたのは2年3組。劇場は教室。友達の照れた演技がまぶしい。あの子の汗が飛ぶのさ。
今日、「アングラ」を観た。まるで学芸会のようだった。見守る保護者や同級生たち。お調子者が笑われる。いったいこれはどうしたことか。誰がこんなふうにしたんだ。

最近インドカレーにはまってる。今日のお昼に入ったお店は、ちょっと驚くほどナンが大きかった。安い。客は少ない。カレーはおいしい。池袋の、東口から鬼子母神へと向かう途中にある。右手側にある。

疲労がたまる。

2006-05-19 | 生活の周辺。
このところカラダが重い、目が覚めないまま歩いてるみたい。リズムの崩れた生活を送っているツケだ。
高校の後輩からメール。彼はミュージシャンで、誠実で毒があって、身体がやわらかくて鋭い目つきのパントマイミスト。音楽をおくってくれた。とてもいい曲で、気持ちいい。それに歌詞を乗せてもらえることになった。前から、ほんとにずっと前から歌詞というものを書きたかったのだが、自分で曲は書けないし言葉から始めると必ず行き詰まるし、あきらめていた。ようやくチャンスがめぐってきたわけだ。ありがたい。しかし台無しにならないか心配。少し遅れるとは思うけど丁寧に仕事をしよう。いい曲なんだもの。
そういえば川本真琴が「タイガーフェイクファ」という名義で近いうちにCDを出すという。何年待っただろうか。
夕方授業の終わる頃、カラダもようよう目覚め、高円寺へ。宣伝デザインをお願いする高橋さんと打ち合わせ。本場タイ料理を食べつつ八月の芝居について。
お店を出た時にはもうすごい雨。


人と町の上に。

2006-05-18 | 生活の周辺。
『ヨコハマメリー』がとてつもなく面白かった。
すごいべっぴんだった。もと愚連隊のおじいちゃんの笑顔がとびきり素敵だった。
人が生きていること以上に面白いことはなかなかない。五大路子が伊勢佐木町をあの扮装でただ歩いていく、あのシーンはとにかく美しい演劇だった。
去年打ち上げの席で川村さんがメリーさんのことを話していて、その途端に映画が配給されて、何だか不思議な感じ。
劇場を出れば町は当たり前に喧騒、明るく、人が。

『まどろむ魚』 閉幕しました。

2006-05-08 | ごあいさつ。
無事に閉幕しました。
観に来てくださった皆さま、陰ながら見守ってくださっていた皆さま、本当にありがとうございました。
大変だったよ。
6日のマチネをご覧になったお客様には心から土下座したい。ごめんなさい。

それにしてもたくさん吸収しました。
だだ漏れしないようゆっくりと整理しよう。
今は明け方で、打ち上げから帰ってきてまだ少し酔いの残る頭で、朝にぴったりの音楽を聴いている。

参加できて良かった。
うまく言えない、どうもからっぽだ。眠いんだとにかく。
どれだけの志とどれだけの覚悟。どれだけの技術が必要か。
まつたく演劇はむずかしいぞ。でもすげえ楽しいぞ。
場数をいっぱい踏もう。もっともっと。

何よりもこの座組みに感謝。

2日目。

2006-05-04 | 公演中。
どろどろに眠った。今日も快晴。
二日目。
言葉が走りすぎたり力が足りなかったり体がぶれたり問題はあったけれども、ようやく落ち着いて自分を見れた。遅いよ。
でもそんなこたぁどうでもいいんだ。よくないけど。
本当に良い芝居だと思う。
当日パンフレットの挨拶文を読み、もう一度読み、二度三度読み、今日も泥のようにねむる。

駆け出した。

2006-05-03 | 公演中。
初日。
無事幕ひらく。
お客さまに感謝。スタッフのみなさまに感謝。先輩役者たちに感謝。
本番は楽しい。もちろん緊張した。固かった。もっと自由になれる。
あと四日間。
この気持ちをガソリンにしてゴー。

まったく人生はララバイの連続だぜ。

2006-05-02 | 芝居の前に。
眠いぜ。
小屋入り。雷雨。
中野MOMO。何年か前に一度ここで観た。思い出した。こんなだった。
仕込みに大勢のスタッフさんが集結。さすがプロの仕事はすげぇや、ってヘロヘロになりながら感嘆。
素敵な差し入れもいただいて感謝。
明日から本番。
こんな素敵な空間で。音と光で。
役者として。
全力投球だよ。俺、頑張れよ。バカ。うんこだ。出来ないようならうんこだ。
うんこじゃないぜ。
お客様にとどける。みんなでやる。