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ツルドクダミ

 堀之内から多摩テック方面に抜ける旧道脇で見つけた小さな花。花の様子はイタドリのようだが、葉の大きさや形が全く違う。これはタデ科ソバカズラ属(←ツルドクダミ属)の「ツルドクダミ(蔓毒溜)」。地中にある塊根は、漢方では “何首鳥(かしゅう)” と呼ぶ生薬で、古くから強壮剤として利用されていた。中国原産で、日本には徳川吉宗の頃に渡来し、白髪も黒くなり、精力剤にもなるとのことで、それ以降、全国の大名がこぞってこれを栽培したという。今は各地で野生化しているようだ。ドクダミの名が付いているのは、葉の形が似ているためであり、あの独特な臭いは無い。
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ベニバナサワギキョウ

 サワギキョウの記事では、『悪魔の手毬唄』 の “お庄屋ごろし” の説明をしたが、こちらは北米原産の「ベニバナサワギキョウ(紅花沢桔梗)」。キキョウ科ミゾカクシ属の多年草で、「シュッコンロベリア(宿根ロベリア)」とも呼ばれている。これにもどうやら毒があるらしい。サワギキョウが日本のもので “お庄屋ごろし” なら、ベニバナサワギキョウはアメリカ産なので、 “village headman killer” とでもしておこう。
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散歩道・59~一里塚

 絹の道資料館北側の道路脇にある大きなエノキ(榎)。自宅からここまでダラダラとした登り坂を走り、ひと休みして水分補給をしていると、目の前のお屋敷のご主人らしき人が近づいてきて、このエノキについて説明をしてくれた。実はここは絹の道の “一里塚” で、このエノキは一里塚の目印。残念ながら石碑は残っていないが、この立派な樹のお陰で当時の面影を偲ぶことができる。今の八王子市片倉町付近から大塚山を通ってここまで約4キロ。そして横浜方面に向かって相模原市橋本付近までが約4キロで、ここはちょうどその中間点になるわけだ。
 この一里塚がいつ頃できたかは定かではないが、一里塚が全国的に整備されたのは江戸時代のことで、今から約400年前。一理塚には目印のために樹が植えられたが、一番多い種類がこのエノキ。そのほかにはマツやスギが植えられている。
 ご主人と話していると 『この樹は切るつもりは無いよ。』 という言葉が出てきたので、どうやらここの地主さんのようだ。この樹がこれからもここで長く生きることができそうで有り難い。
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