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散歩道・13~輪舞歩道橋

 南大沢駅付近の輪舞歩道橋。コンセプトは “太陽と月の出会い橋” で、上から見ると円い形をしている。この橋から正面に富士山の白い姿が見えるが、残念ながらこの写真ではわかりにくい。
 さて私はこのブログで勝手に “南大沢77景” を選んでいるが、実は八王子市には、 “八” にちなんでか “八王子88景” が存在し、これには、あのミシェラン三ツ星の 『高尾山』 や、大正天皇の 『多摩御陵』 などが名を連ねている。このうち南大沢付近のものに絞ってみると、それには私が選んだ “南大沢77景” のうちの 『蓮生寺公園』 『長池見附橋』 『永林寺』 『絹の道』 『小泉家屋敷』 『首都大学東京(旧東京都立大)』 『松木のサルスベリ』 があり、そのほかには 『白山神社』 『東京薬科大』 『長沼公園』 『ベルコリーヌ南大沢』 と、この 『南大沢輪舞歩道橋』 の12ヶ所が選定されている。 “八王子88景” に選ばれているなら、当然ながらこれらも “南大沢77景” に加えさせてもらおう。
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イチョウ・2~冬芽

 小枝の上に岩山のように盛り上がってるのは「イチョウ(公孫樹・銀杏)」の冬芽。手前に見える半円形は葉痕で、維管束痕は2個。上の冬芽を耳あて付きの帽子に見立てると、葉痕が小さな女の子の顔に見えてくる。
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クズ・1~葉痕

 冬眠中の小動物のような表情は、「クズ(葛)」の葉痕。あれほど繁っていた葉もすっかり落ちて、蔓だけが道路脇のフェンスに絡まってる。クズはマメ科クズ属の多年草で、蔓は年数が経つと木本類と言っていいほど木質化する。
 さてここは下柚木の大田平橋(だいだびらばし)の目の前。ここでこの “大田平” の名前にまつわる民話をひとつ。昔、大太法師(だいだらほうし)という大男が、海を渡り相模湾から上陸してきた。大男は富士山を担いで北へ向かって歩き出した。今のJR横浜線淵野辺駅付近にある鹿沼や菖蒲池はこの大男の足跡と言われている。さて歩くうちにふんどしがはずれ、そのふんどしを引きずった跡が、今も相模原市下溝付近に残っている “ふんどし窪”。 大男はふんどしを締め直し “由木(上柚木や下柚木)” まで来たところで脚がふらつき思わず手をついて身体を支えた。この手の跡が長池公園の “長池” で、長池は確かに手首を横から見たような形をしている。その時、山を縛っていた綱が切れたので、あたりの藤づるをかき集めて綱を作り、山を背負い直して歩き始めた。その時に近くの藤づるをすべて綱に使ってしまったので、このあたりでは藤が一本も生えていないという。(ここにクズのつるはあった。) 疲れた大男は次第に足元の小さな山をまたぐことができなくなり脚を引きずって行った。そのために、そのあたりの地面が平らになった。これが下柚木と上柚木の境にある大太平(だいだひら)で、今は “大田平” となっている。
 この話は神奈川県下をはじめ富士山を望む地域にひろく分布している “巨人伝説”。 地方によって大男の呼び方が 『だいだらぼっち』 『でいたらぼっち』 『でいらぼう』 『大太法師(だいたらほうし)』 などの呼び名があるようだ。
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ガマズミ・2~冬芽

 毛むくじゃらの中に、こちらを睨んでいる目が見える。これは「ガマズミ(鎌酸実・莢迷)」の冬芽。初夏に咲く純白の花は美しく、秋の真っ赤な実も鮮やかなのだが、この冬芽の意地悪そうな目つきだけは感じが違う。ガマズミはスイカズラ科ガマズミ属の落葉低木。
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アキニレ・1~翼果

 まだ枝に残っていた「アキニレ(秋楡)」の翼果。葉は既に落ちてしまったが、翼果は木枯らしによって少しずつ飛ばされていく。アキニレはニレ科ニレ属の落葉高木で、秋に目立たない小さな花を咲かせる。同じ仲間のハルニレ(春楡)は3~4月に花を付ける。この界隈ではアキニレはよく見られるが、ハルニレは珍しい。首都大学キャンパスにハルニレの名札を付けた高木があるが、まだその花や実を確認できていない。春に何とか確認してみたい。
 さてニレの樹と言えば、舟木一夫さんのあの歌。曲の舞台となった校庭の樹が、ハルニレなのかアキニレなのかいろいろ説があるようだが、まあどちらでも良い。

『高校三年生』
(JASRAC許諾期間終了のため歌詞省略)
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