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サワギキョウ・2~毒草

 金田一耕助が、庄屋さんが殺された現場に散らばっていた草花を手に取ると、傍にいた女が、『あっ、いけません。それは毒草ですけんおさわりんさってはいけません。』 と言った。金田一耕助は慌ててそれを土間に捨て、その草の名前を聞くと、女は恐怖に顔をひきつらせ 『よそではなんちゅうておりますか知りませんけど、この辺では “お庄屋ごろし” と・・・・』
 ご存知、横溝正史の推理小説 『悪魔の手毬唄』 の一節。ここに出てくる “お庄屋ごろし” と呼ばれる野草は、実は「サワギキョウ(沢桔梗)」のこと。小説では、現場から “ロベリン” なる猛毒アルカロイドが検出され、これはサワギキョウの全草に含有されているとの鑑識結果が示される。私が初めてこの小説を読んだのは高校生の頃だが、その時にはサワギキョウなど見たことも聞いたこともなく、ただ文章を読み流していただけ。今、この小説を読むと、サワギキョウがお庄屋さんの家の周りの沼に群生している場面が実際に見たようにイメージできる。サワギキョウはキキョウ科ミゾカクシ属の多年草。
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ハクウンボク・2~果実

 南大沢5丁目宮上小学校横の遊歩道で、果実を稔らせている「「ハクウンボク(白雲木)」。エゴノキ科エゴノキ属の落葉高木で、初夏にエゴノキに良く似た下向きの白い花をたくさん咲かせる。果実の形もエゴノキに良く似ているが、エゴノキとと異なり房のように連なっている。
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