気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“ドコモ口座の不正利用”とは

2020-09-22 23:53:29 | キャッシュレス決済・省力/省人化

NTTドコモが提供している電子決済サービスの『ドコモ口座』を悪用し銀行預金を不正引き出しする問題です。

この問題は2つの不正が組み合わさって起こされているようですが、ドコモ口座開設時の「本人認証の甘さ」や他の複数銀行と連携させるドコモ口座の仕組みが被害を大きくしているようです。

不正利用の仕組みは以下のようです。

1)不正利用者は、「何らかの方法」で、被害者となリ得る人の銀行口座情報を不正に取得する。・・・第1の不正(他人の口座情報の搾取)

2)不正利用者は、上記1)で不正に取得した情報を用い、下記2-1)および2-2)により、ドコモ口座を開設し、不正に情報入手した銀行とを紐付け、そこの口座から不正送金を行う。・・・第2の不正(なりすましによる口座開設・利用)

2-1)不正利用者は、上記1)で取得した他人の口座情報を用い、その人名義のドコモ口座を「なりすまし」で開設する。

2-2)そして、開設したドコモ口座において、被害者の銀行とを紐付ける(連携させる)。その後、紐付けた銀行の預金口座から不正に送金を行う。

上記1)における銀行口座情報は、口座番号、暗証番号、氏名、生年月日であり、ドコモ口座とは無関係に取得され、その後、上記2-1)や2-2)で、ドコモ口座の開設時の名義として利用され、ドコモ口座と紐付けられ、不正送金に利用されます。ですので、ドコモ口座との紐付けが可能な銀行であれば、ドコモ口座を利用している・いないに関わらず、被害に遭う可能性がないわけではないということです。

今回、問題視されている点は、上記2-1)において、他人の名義で簡単にドコモ口座が(なりすましで)開設できてしまう点です。口座開設時の本人認証が、メールアドレスを確認するのみのため、ドコモ契約者(携帯番号所有者)でなくとも認証をパスできてしまう点です。

ドコモ口座は、2011年の開始以降「ドコモ契約者のみ」が開設可能であったようですが、2019年9月にこれを緩和し、「契約者以外も」可能なようにした際の対応の甘さが露呈した結果となっているようです。

ドコモ口座における本人認証がどのように強化されるのか、他の銀行とを紐付ける仕組みがそのまま継続されるのか、要注目です。


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“デジタル庁”とは

2020-09-21 23:35:16 | 国の政策・行政手続き

9月16日に発足した菅政権が、省庁の縦割り打破の目玉政策として新設を目指す省庁で、複数の省庁に跨がる行政サービスのデジタル化を一元的に推進する独立部門のようです。

創設を担当するのは平井卓也デジタル改革相で、担当相によると2021年の通常国会に関連法案を提出し、2022年4月までに創設を目指したいとのことです。この背景には、今までにないスピード感での対応を菅新首相が求めていることがあるようです。

中央省庁や地方自治体の行政内部システムにおけるデジタル化を皮切りに、経済、医療・福祉、教育など様々な分野におけるデジタル化が望まれます。


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“タクシー宅配”とは

2020-09-20 23:27:51 | 宅配便・輸配送(管理)サービス

タクシー車両により食料・飲料の運送を行うサービスのことです。貨物自動車運送事業法の許可を取得すること等により可能となります。

国土交通省が、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、特例措置として4月21日から9月末までということでタクシー事業者に認めてきました。しかしながら、食料・飲料の運送ニーズが継続して見込まれることを踏まえ、国土交通省では、10月1日以降も、貨物運送の原則にのっとり、貨物自動車運送事業法の許可の取得や一定の安全管理等に係る措置を講じることを前提として、継続して行えるようにしたようです。

ちなみに、今回の特例措置を利用している事業者は1793社(2020.9.4現在)とのことで、事業者からは10月1日以降の制度化を求める声が挙がっていたようです。

国土交通省の報道発表資料(2020.9.11)のサイトは、https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001362959.pdfです。


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"トラクルGO(エイクロス)"とは

2020-09-09 23:38:38 | 物流・ロジスティクス・関連企業

物流システム開発のエイクロス(2020.3.1設立*、滋賀県野洲市、a-xross corp.)が開発し、2019年9月にサービスを開始している、荷主-運送会社間をダイレクトにつなぐマッチングサービスです。専用サイトはhttps://www.torakuru.jp/です。

*)手原産業倉庫(滋賀県野洲市)、AIoT(滋賀県草津市)、アイベック(滋賀県草津市)の共同出資で設立された。

帰り荷がなく空車状態で戻らざるを得ない運送業界の問題、人手不足により荷物の輸送に対応してくれる運送業者を見付けにくい荷主の問題、に応える為のシステム(サービス)となっています。

荷主側はPCからシステムへアクセスし荷物情報や配送条件を入札情報として登録し、運送会社は荷主の登録情報を検索した上で条件に合うものがあれば期限内に入札します。荷主は運送会社の入札額や実績などを基に依頼業者を決定します。

こうして決定した運送業者による配送が終了した後は、双方で相手を評価するようになっていて、これにより荷主と運送業者との信頼関係が担保されるようです。

トラクルGOでは、エイクロス自身は荷主や運送業者の情報を提供するプラットフォームの運営にあたり、マッチングの締結は配送に関与する当事者(荷主、運送会社)に委ねられています。このタイプのシステムは”掲示板型”あるいは”シェアリングエコノミー型”と呼ばれています。

受託した運送会社は運送料金の5%をエイクロスに支払うようです。

また、2020.2.18より、スマホアプリ「トラクルDrivers」を配信開始し、使い勝手を向上させているようです。

サービス紹介の動画(2019.12.2~)は、https://www.youtube.com/watch?v=zhPvCATVYfo&feature=emb_logoです。

スマホアプリの配信開始記事は、https://www.torakuru.jp/428.htmlです。


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“ネコサポステーション(ヤマトホールディングス)”とは

2020-09-05 23:51:22 | 宅配便・輸配送(管理)サービス

ヤマトホールディングスが、独立行政法人都市再生機構、多摩市との連携で、2016年4月28日に東京都多摩市の永山団地、貝取団地に設置した、買い物弱者向けの買い物・家事代行サービスの拠点です。国土交通省が推進している『地域を支える持続可能な物流ネットワークの構築に関するモデル事業』(*1)のひとつとして始められたようで、この種のサービスは”ネコサポ”と呼ばれているようです。現在は千葉県松戸市にも拠点が設けられているようです(*2)。

*1)https://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/seisakutokatsu_freight_tk1_000046.html

*2)https://nekosapo.kuronekoyamato.co.jp/

ネコサポに関連し、ヤマト運輸では、防犯製品を扱うハローライト(東京千代田区)との連携で、2020年6月22日より、高齢者見守りサービスの実証実験を行っているようです。

多摩市に在住のひとり暮らしのネコサポ会員の高齢者宅に”IoT電球”(注:LEDとSIMが一体化した通信端末でLPWA回線経由でネット・クラウドサーバーにつながる。「ハローライト(HelloLight)」と呼ばれる。)を設置し、日頃の状況を監視するようになっています。

即ち、IoT電球のON/OFFが一定時間以上行われかった場合、この電球が自律的にネコサポ会員が指定した親族や知人、およびネコサポステーションに異常検知のメールが届くようになっていて、メールを受けた親族・知人、ネコサポステーションのスタッフが対応するという仕組みです。

高齢者見守りサービスの実証実験のニュースリリース(2020.6.1)のサイトは、https://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/pressrelease/2020/news_200601.htmlです。


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“DRV-C750(JVCケンウッド)”とは

2020-09-01 23:06:25 | PC・カメラ・他デジタル機器

JVCケンウッドが8月下旬に発売予定(注:発売日は未確認)の、ドライブレコーダーです。水平360°の高画質撮影が可能な点が特徴となっています。

「クルマの周りの状況を広範囲で見守る360°撮影対応モデルを初ラインアップ」といったフレーズや「前・後方のあおり運転だけではなく、左右からの幅寄せや車内での万が一のトラブルを録画」といったサブフレーズが付けられています。

360°のパノラマ撮影の他、前後左右の4分割撮影など、全部で4種類の録画モード(即ち、ラウンド、パノラマ、2分割、4分割)を備えているようです。

また、暗い場所や逆光での撮影にも対応し(注:レンズのF値=1.8)、夜道やトンネル内でも鮮明な映像を記録できるようです。

外形寸法(W×H×D)は 44mm×37mm× 28mm、重さは32gです。

オープン価格ですが、4万円前後(税抜)と想定されています。

ニュースリリース(2020.7.22)のサイトは、https://www.kenwood.com/jp/newsrelease/2020/20200722_02.htmlです。

製品紹介サイトは、https://www.kenwood.com/jp/products/drive_recorder/drv_c750/、

製品紹介動画は、https://www.youtube.com/watch?time_continue=4&v=6iS6mNvkNjQ&feature=emb_logoです。


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