小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

ベルギー・フリー旅行 その10 後記(最終回)

2014-05-29 22:36:40 | 旅行
ベルギー・フリー旅行 その10 後記(最終回)

振り返ると、あまりいい写真が無かったですね。やはり、すっきりと晴れの時が無かったことが第一の原因でしょう。わずかな晴れの時の写真は少なからぬ印象を与えています。雨の時でもいい写真が撮れなくてはと思ってはいたのですが、降る時はドッバと降ってくるので、かなり難しい。4台、3種のカメラと5種のレンズを使っての撮影はどうだったか。ペンタックスFA 77mm limitedは露出を間違えたのか、使える写真がわずかだったので、ほとんどレンズ一本にカメラ一台の布陣と言っていいでしょう。なにか、じっくり撮る場面が無かったことを後悔しています。たった3日間で、ブリュッセルと4つの街を回ったのですから、どうしても急ぎ足です。しかし、やろうと思えば出来たはず。特にソニーα7Rはじっくり撮るカメラという印象を深くしました。ソニーα7Rの指導本には、オールドレンズとソニーα7/7Rの組み合わせに多くのページを割いています。当方もソニーα7Rを最も生かすのはオールドレンズであるという感覚を強くしています。操作がトロイし、FEレンズがあまりない、現在あるFEレンズはなにか軽いタッチでイメージと合わない。など、悪く言えばそういうことになりますが、よく言えば、ホワイトバランス、ダイナミックバランスなどオートにしないで、それぞれに色々組み合わせを考えてじっくり撮ってゆくべきであると思わせるカメラなのです。RAWで撮って後で考えると言うのではなくて、その場でいろいろ考えながら撮ってゆく、それが似合っているカメラです。それならばMFのオールドレンズの味を加えてゆくのがベストマッチングという結論になります。見た目が軽いので、さっさか撮る方向に流されますが、これではいけないと反省しているのです。一方で富士フィルムX-T1は今回、ツアイスtouit 32mm一本でスナップカメラという位置付で使いました。悪く言えば、ソニーα7R ツアイスFE35mmと比べるとやはりつくられた絵、すっぴんではない、化粧した絵ということになります。良く言えば、スナップショットで、どの場面でも一番安定した絵を作りだします。室内で撮ったにもかかわらず、美術館の絵の色を実に良く再現していることでもそれがわかります。さらに、時にはびっくりする魅力的絵を作り出します。高感度撮影にも強いことから、どんな場面でも対応できて、旅カメラではこれ一台でいいのではと思わせるところがあります。 オリンパスOM-D E-M5はcoBORGとの組み合わせのみの撮影ですから、多くはかたれませんが、この組み合わせで、600g程度という軽量望遠レンズ一本の重さというところが何と言っても魅力です。今回、アクセント付けにcoBORGが十分活躍したと思っています。coBORGはオリンパスOM-D E-M5に付けて固定が一番いいと思えるのです。片手でひょいひょい持てるその気軽さはこの組み合わせが作り出しています。
なんのことはない、また海外旅行では同じ4台体制になる気がしています。今回、ペンタックス77mm limitedが役割を果たせなかった標準から中望遠領域にはなにか助っ人を動員する必要があるでしょう。いずれにせよ、どのカメラも一台にたいして、追い込んでゆけば、もっともっと力を発揮するに違いありません。カメラの種類が多くて、追い込みが分散していることはまずいことです。しかし、3台ともそれぞれに魅力があるので、すてられません。悪くいえば、浮気性でこまったものだ、よく言えば、みんなの魅力を理解して上手く使おうとしている。
 coBORGの画質が白みがかるのが気になります。シャッタースピード調節で露出調整をこまめに行えばかなり改善されことが分かっています。この旅では、それがあまり実行されなかった。しかし、旅から帰って、露出調節に気をつかって撮影しても、まだ白みがかる傾向がとれません。オモチャの限界なのだろうか? 今度、フラットナー(周辺のゆがみを補正するレンズ)を買って、付けてみます。APS-Cでも使えるようになって、ソニーα7Rや富士フィルムX-T1に付けても見られるようになるはずです。どれかの組み合わせでこの白みが消えるといいのですが。ドロチューブ(引っ張るからドローチューブというのかと思ったらドロチューブというらしい)で焦点をあわせるのも慣れました。
 消費税が上がった時点あたりから、ピタッとカメラ買いが止まっています。別に消費税アップそのものの影響ではなく、消費税アップ前に購買を急かす手をカメラメーカーやカメラ屋さんが色々打ったものだから、その急かすのがなくなると、反動で購買意欲が減退したということです。マップカメラなぞ、いろいろ手はうっていますが、売り上げが激減しているのではないかと思います。そろそろ、買ってあげようと思うのですが、いいアイデアがありません。必然ではない高い物が残っているので、なかなか腰が上がりません。鳥撮りには高性能望遠AFが欠けているのですが、本心は鳥撮りなぞどうでもいいのです。現在はまたマクロの世界に戻って、なんとか独自の撮り方を作り出したいとあがいています。メカはどうでもいいのです。撮り方の問題です。なにかレベルの低い所でマンネリ化しています。
上野の科学博物館での写真展はまだ続いています。そこに座って長い間いると、いろんなことが分かります。子供たちは決して鳥や虫の写真に魅かれるわけではないようです。博物館には恐竜の骨とか面白いものがいっぱいありますから、良くわからない鳥や虫の写真に足を止める人は少ないのです。大人は鳥,虫の写真に興味を示す人と風景に興味を示す人と2分されます。当方のような抽象的絵はだれも見向きもしないと思いきや、当方の名指しで面白いとノートに書いてありました。たった一人でしたが。一人でも十分です。我ながら決して満足出来る絵ではないのですが、方向を変える必要はないと思ったのです。この方向で、もっといい写真が撮れるはずです。地味公園という縛りはきついですが、その縛りの中で現在何かを発見しつつあります。

今回の旅のお供は以下の通り。



オリンパス OM-D E-M5 + coBORG 200mm (実質400mm)

この旅でcoBORGが独自の存在感を示したと思っています。ひょいと一本この組合せを追加することで、撮影に大きなバリエーションがうまれます。無論、一般的望遠ズームを持って行ってもいいのですが、coBORGの超望遠と軽快な取回しはそう簡単にすてられません。 昨日、coBORG用フラットナー(周辺のゆがみを補正する)を購入。これでAPS-CにもcoBORGが付けられるようになります。お楽しみに。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)

ツアイスTouit 32mmの為に富士フィルムX-T1を持って行きました。X-T1はtouitのためにだけ存在しています。 ツアイスTouit 12mmの追加を切望してはや1年を経過。まだ、富士フィルムXマウントにするかソニーEマウントにするか迷って膠着状態がつづいています。なんせ10万円ですから、そう簡単に売ったり買ったりできません。富士フィルムXマウントは化粧した女性が好きか、すっぴんの女性が好きか、どちらかにせよという問いと同じなのです。答えは出ませんよ。


ソニーα7R + ソニー・ツアイス・ゾナー FE 35mm

Touit 32mm(実質48mm)とディスタゴン18mmに挟まれると、旅の後半はいつのまにか35mmを使う機会が減ってきました。ソニーα7Rのシャッターの非爽快感と35mmの気軽さ感のミスマッチと相まって、そういう結果になりました。実直ないいレンズなのですが。


ソニーα7R + コシナ・ツアイス・ディスタゴン 18mm

ツアイス・ディスタゴン18mmは良くも悪くも、最も使っているレンズです。フードは付けっぱなしで、もうボロボロ。4台体制でゆくには、もう少し軽い18mmは無いものかと浮気心が言うのですが、幸か不幸か今の所無い。ソニーα7RはMF/オールドレンズが一番合うのです。

今回の旅はレンズありきで、選んだレンズに最も合うミラーレスを持って行きました。今後もこの考え方は続くでしょう。まず気に入ったレンズを固定、おそらく単焦点オンリー。カメラボディーはとっかえひっかえ何台も。ズームならコンデジですよ。


ブリュージュで買ったベルギー・ビール用のグラス。ごまんとあるビールにそれぞれ対になるグラスが存在しているのです。このグラスを使って飲むと、明らかに芳香(フレーバー)と味(テイスト)がミックスして美味しく飲めます。当方の現在の愛飲第3のビール、サッポロ・麦とホップのホップがはっきりと感じられて倍のうまさになります。旅から帰ってもう2週間になろうとしていますが、毎晩このグラスで飲んでいます。



ディナン生まれの楽器製作者、サックスの生みの親、アントワーヌ・ジョゼフ・アドルフ・サックスが描かれています。卵立ですが、現在は日本酒のぐい飲みに変身。



単にブリュッセルの小便小僧の記念に買っただけ。



小便小僧が色々な衣装をきているトランプ、日本は桃太郎さん。



ブリュッセル王立美術館のギフトショップでかったノート2冊。フランドル絵画のボス、とフリューゲル。この手のアートをコピーしたノートは日本でほとんど売っていない。海外で買う必須アイテム。日本には日本画をコピーしたノートすら見かけない。日本人はキャラクター物がすきなのだ。



ベルギー・レース(これはリボンレース、リボンをつないでこのように作る、ベルギー独特のレース)

子供たちが、なんというお土産の少なさだと言いますが、いつもこんなものです。

さて、次はどこにゆきますかね。イスタンブール経由アテネとかベニスにずっといるとか、ポルトガルの港町をてんてんとか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベルギー・フリー旅行 その9

2014-05-26 20:44:21 | 旅行
ベルギー・フリー旅行 その9

今日はディナンです。これで、旅行後記はべつとして、いよいよベルギー旅行はおしまいになります。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm) 

列車はムーズ河にそって走ります。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)  ディナン駅前


ソニーα7R + コシナ・ツアイス・ディスタゴン18mm

ディナンはシンプルです。駅を降りて少し行けば、ムーズ川に出くわして、ここから見れば、今日の観光は何をするか一目瞭然なのです。ノートルダム教会が見え、崖の上にシタデルが見えると言うわけです。橋には、ここがサキソフォンの発祥の地であることを現す、サキソフォンのディスプレイが並んでいる。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm) 


ソニーα7R + ソニー・ツアイス・ゾナー FE 35mm


ソニーα7R + ソニー・ツアイス・ゾナー FE 35mm

アジアでは唯一日本の旗が掲げられていることを示す為にこの写真をのせました。旗はちょっと絡まってしまっていますが、中国の旗もなければ、韓国の旗もありません。


オリンパスμ


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm) 


ソニーα7R + ソニー・ツアイス・ゾナー FE 35mm

ノートルダム教会は外見も中身も立派です。こんなに小さな町にこんな立派な教会が何故あるのか? ヨーロッパはどこにいっても立派な教会があるのです。


ソニーα7R + コシナ・ツアイス・ディスタゴン18mm


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm) 

教会のすぐ奥から、ロープウェイがシタデルの上までつれていってくれます。歩いて登る方も無論いますが、まずやめておいた方がいい。


ソニーα7R + コシナ・ツアイス・ディスタゴン18mm


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm) 


ソニーα7R + コシナ・ツアイス・ディスタゴン18mm

このシタデルもつねに戦場だったようです。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)  ムーズ(ミューズ)河


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)  

昔はこんな城があったという絵です。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm) 

これは当方の写真ではなく、シタデルに飾ってあった写真です。


ソニーα7R + コシナ・ツアイス・ディスタゴン18mm

第二次世界大戦の時も、第一線の戦場で、その跡が色々残されています。
ディナンのシタデルはナミュールと違って、崖の上のそう広くない敷地ですから、ものの30分もすれば見るところがなくなります。またロープウェイで町に降ります。


ソニーα7R + コシナ・ツアイス・ディスタゴン18mm


ソニーα7R + コシナ・ツアイス・ディスタゴン18mm

降りたところにあるお土産屋さん。サキソフォンの絵柄のぐい飲み(本当は卵立)を買いました。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm) 

観光する場所もわからないので、遊覧船に乗ることにしました。これがベルギー3度目の遊覧船。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm) 

運転手は女性で、親父さんが指導しています。Uターンする難しいところになると、親父さんの出番です。いいですね、娘が跡継ぎとは。勝手に親子と決めつけていますが、きっとそうでしょう。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm) 

ただ単純に上流に行ってUターンして帰ってくる、それでも40分くらい乗っていましたか。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm) 
たまたま、晴れてきたので、ワロン地方の家々の白壁がきれいです。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm) 

運河沿いには、別荘やホテルが立ち並び、ちょっとしたリゾートのようです。日本なら、温泉宿のある、水上とか、奥日光とかでしょうか。フランスに近づくと岩山が目立つようになります。


ソニーα7R + コシナ・ツアイス・ディスタゴン18mm


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm) 

さて、ディナンはシンプルに終了で、これでベルギーの旅も終了です。


ソニーα7R + コシナ・ツアイス・ディスタゴン18mm


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm) 

再びICでブリュッセルへ戻ります。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm) 

帰るときは完全に晴れて、夕日に雲が面白いパターンを作っています。いまごろ晴れやがってと、思うのですが。完全に全部雨を予想したわりには、まずまずの天気で旅出来たことに感謝しなければ。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm) 


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm) 

このままホテルでは、名残惜しいので、中央駅でおりて、グラン・プラス、ギャラリー・サンチュベールに舞い戻って、イロ・サクレ地区に再挑戦。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm) 


ソニーα7R + コシナ・ツアイス・ディスタゴン18mm

どこがいいかわからないので、第六感を研ぎ澄まして、一件の店にはいりました。隣のグループはそれぞれ別々のものをとって、それぞれ黙々と食べています。一人は大きなパエリヤを一人で食べています。パエリヤというのは大勢で食べるためのメニューと聞いているのですが。我々は実はそう食欲もないのですが、ボート旅行のオジサンからきいた推薦シーフードの舌平目を食べてみることにしました。あとはサラダとワインだけというシンプルメニューです。


ソニーα7R + コシナ・ツアイス・ディスタゴン18mm

いやはや、舌平目のグリルは美味しかったですよ。当方にとって魚はかつての専門ですから、そういっちゃなんですが、魚の鮮度や味はわかります。なんせ、自分でとった魚や実験用の魚や、とにかくありとあらゆる魚をたべていますから。 大丈夫です、イロ・サクレ地区はどこに飛び込んでも美味しい料理がたべられます。たった2件の情報で全体をいうのは、科学的でないですが、まったく飛び込みで、この味なら、大半は大丈夫だろうということです。 となりのオジサンが我々ツーショットを撮影してあげるといいだして、撮ってもらいました。みんなブレてダメでしたが。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm) 

名残惜しい、ベルギーの最後の夜を歩きます。グラン・プラスは夜もにぎやか。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm) 


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm) 

メトロでホテルに戻って、次の日の朝はもう飛び立って、またコペンハーゲン経由で成田です。


ソニーα7R + ソニー・ツアイス・ゾナー FE 35mm

またコペンハーゲンのCAVIA HOUSE & PRUNIER で小エビのサンドイッチとお寿司を食べてから、成田に到着です。 これでベルギー・フリー旅行はおしまい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベルギー・フリー旅行 その8

2014-05-24 22:40:19 | 旅行
ベルギー・フリー旅行 その8

2014-5-9
今日はベルギーのフランスに近く、フランス語を公用語としてるワロン地方に足を延ばします。ナミュールとディナンに行きました。それより南のアルデンヌの古城めぐりというのもあるのですが、公的交通機関で回るのは難しいというので、鉄道で行きやすい2つの町にしたのです。いずれの町もムーズ川に面して、城砦(シタデル)が売り物の観光地です。





ナミュールまでICで1時間。切符はディナンまで往復を買って、ナミュールは途中下車です。この時、我々は大きな誤りをしていることに気が付きました。ベルギーでは65歳以上になると、色々なものが割引になり、その最たるものがICの切符だったのです。1/4くらいになりました。ブルージュの時は知らなくで大損です。これを知ってから、どんな時でも65歳以上の割引ありますかと聞くことにしました。国立の所、美術館などは結構、割引がありますよ、じゃんじゃん聞かなくては。

ネットのナミュールの説明:<ベルギー第一の河川ミューズ(ムーズ)河畔に発達した、ローマ時代からの交易の要衝地で、中世初期のフランク王国時代に城砦が建設され、城下町として繁栄してきました。現在、城壁跡はCitadelle(シタデル)公園として市民の憩いの場となっています。ワロン地方政府や議会、ナミュール州庁、フランス語系グリーン政党Ecolo党の本部などがあるこの街は、政治的にも重要なところです。> <ケルト人、ローマ人、フランドル伯、スペイン領ネーデルランド、フランス領、オランダ領、ベルギー領、ドイツが占領、アルデンヌの戦い、バジルの戦いで徹底的に破壊され、現在に至る。ナミュールもディナンもシタデルは戦争の重要拠点だったのです。>


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)

ナミュールは駅から降りても、右も左もわからない。シタデルにゆくバスはと聞いて乗ったのはいいですが、どこで降りるかわからない。高校生らしい若者にシタデルはまだですかと聞いたら、<シタデルのどこですか>と、きょとんとした顔をします。それでも仲間と相談して、このあたりだろうと、降りるところを教えてくれました。後でわかりましたが、ナミュールのシタデルはたいへん広い丘陵地帯の総称で、シタデルという停留所はないのです。シタデルという観光地がドーンとあるとばかり思っていたので、バスからおりても、単なる森の中で、右も左もわからない。森のなかを犬をつれて散歩しているおばさんをやっと見つけて、聞いてみると、眺めのいい場所とミニトレインのある観光地らしき拠点の位置を教えてくれました。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)

これが眺めのいい場所からのムーズ川の眺めです。


オリンパスμ

ここでまた勝手がわからずにウロウロしていると、ベルギーの夫婦が声をかけてくれました。ミニトレインの発着所まで一緒に行ってくれるというのです。道々色々話して、今回の旅で、一番印象的な発見をしたのです。彼らはゲントに住んでいて、フォルクスワーゲンに勤めていて、日本にも仕事で行ったことがあるといっていました。定年後は一年の半分はボートで旅しているというのです。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)

ほら、あれが我々のボートだといいます。ベルギーの主要な街はみな運河をつたってボートで旅できるのだそうです。かれらはこれから地中海までボートで旅するといっていました(河用のボートで海には出られないそうです)。なるほど、定年後はボートを買って、ボートで旅するなどという手があったのか。ボートで寝泊まりすればいいので、これは面白そうです。この後日本に帰った、その日の新聞に、ベルギー運河の旅という広告が出ていました。とっても日本では考えもしなかった。ゲントをたすずねたけれど、いままでベルギーで訪ねた中で一番いい街だというと、ブルージュは観光オンリーだけれど、ゲントは現在も活動する街なんだと、まんざらでもないようでした。インテリの感じの良い夫婦でした。これも旅の出会いです。


オリンパス OM-D E-M5 + coBORG 200mm (実質400mm)


ソニーα7R + ソニー・ツアイス・ゾナー FE 35mm

ミニトレインの発着所。ミニトレインの他に城の発掘現場の案内もあるようですが、時間がかかるのでミニトレインだけにしました。


ソニーα7R + ソニー・ツアイス・ゾナー FE 35mm

ミニトレインは良かったのか、悪かったのか。とにかく乗り心地が極めて悪く、これまでうろついた丘陵をゴトゴトまわるだけ、英語のアナウスもよくわからずに、つまり意味なかった。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm) 
シタデルのてっぺんにある由緒あるホテル、名前は忘れました。

ミニトレインを降りて、案内所で川の船着き場まで下りる道を聞いたけれど、こちらの地図はみてもさっぱりわからない。とにかくこのシタデルの全貌がなにやらさっぱりわからないまま、適当に川にむかって下ることにしました。


ソニーα7R + ソニー・ツアイス・ゾナー FE 35mm

膨大な広い地域を万里の長城みたいな城壁が入り組んで囲んでいるらしい。とにかくだらだら道をくだります。


オリンパス OM-D E-M5 + coBORG 200mm (実質400mm)


オリンパス OM-D E-M5 + coBORG 200mm (実質400mm)


オリンパス OM-D E-M5 + coBORG 200mm (実質400mm)


ソニーα7R + ソニー・ツアイス・ゾナー FE 35mm


オリンパス OM-D E-M5 + coBORG 200mm (実質400mm)


途中で、日本人夫婦にあって、ツーショットの写真を撮り合いました。定年後に夫婦でヨーロッパを車で旅しているとのことでした。日本人は車で、ベルギー人はボートで旅するのです。我々は列車と歩きの旅です。


ソニーα7R + ソニー・ツアイス・ゾナー FE 35mm


オリンパス OM-D E-M5 + coBORG 200mm (実質400mm)


ソニーα7R + ソニー・ツアイス・ゾナー FE 35mm

だんだん街が近付いてきました。ほら入り組んだ城壁がみえるでしょ。


ソニーα7R + ソニー・ツアイス・ゾナー FE 35mm


オリンパス OM-D E-M5 + coBORG 200mm (実質400mm)


ソニーα7R + ソニー・ツアイス・ゾナー FE 35mm

下から小学生が登ってきました。上るのは大変ですよ。あのボートの夫婦も歩いて登ってきたのかな?


ソニーα7R + ソニー・ツアイス・ゾナー FE 35mm

ムーズ川の河畔に下りてきました。


ソニーα7R + ソニー・ツアイス・ゾナー FE 35mm

時間が無いので遊覧船はあきらめて、ムーズ川と交わる、サンブル川を渡って、ナミュールの街中に入ってきました。


ソニーα7R + ソニー・ツアイス・ゾナー FE 35mm


ソニーα7R + ソニー・ツアイス・ゾナー FE 35mm

よくわからんが、なにやら広場に出て、劇場らしき建物があるところでお昼にしました。適当にカジュアルなレストランにはいったら、シーフードはありませんとのことで、ラザニアとペンネアラビアータをたのみました。こんなカジュアルなところでもフランス料理風の味付けで、美味しい。特にラザニアがおいしかった。ペンネアラビアータは日本と違ってクリームが入っている感じ。当方はビール、家内はカフェラテを飲んでいます。


オリンパスμ


オリンパスμ


ソニーα7R + ソニー・ツアイス・ゾナー FE 35mm

こちらのカフェラテはクリームたっぷりでウインナコーヒーのようです。


ソニーα7R + ペンタックス77mm limited x1.4


ソニーα7R + ペンタックス77mm limited x1.4

食後はどこにもよらずに、適当に街を歩いてナミュール駅にもどりました。


ソニーα7R + ソニー・ツアイス・ゾナー FE 35mm

ナミュール駅前商店街のヨーロッパ版100円(1ユーロ)ショップ。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)

さて、今度はディナンに出発です。20分くらいか、直ぐです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベルギー・フリー旅行 その7

2014-05-22 23:07:53 | 日記
ベルギー・フリー旅行 その7

ギャラリー・サンチュベールの続きからです。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)

小さな細工と、ペットがテーマのアクセサリーのお店があちこち。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)


ソニーα7R + コシナ・ツアイス・ディスタゴン 18mm

ベルギーといえばチョコレートですから、魅力的チョコレートのお店がいっぱいあります。お土産を買ったチョコレートのお店の写真を一軒Maryだけ載せておきます。これは日本のMaryとは違います。こちらでは名高いチョコレート屋さん。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)

ギャラリー・サンチュベールから脇道に入って、イロ・サクレ地区に入ります。ここは飲食店の密集地帯。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)

まだ、時間が早いから人はすくないですが、それなりの時間になると人でごったがえしています。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)

この路地の奥に小便小僧に便乗して作り出された小便娘(ジャネッケ・ピス)像がありますが、えげつないのでカット。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)  シェ・レオン

お昼は、日本ツアーガイドで推薦されている、ムール貝専門店シェ・レオンにはいります。イロ・サクレ地区はレストランの密集地ですから、客引きが激しい。変なところにはいるとボラレルとツアーガイドが書くものだから、推薦の御店に入ってしまいます。ということで、この店、レオンは周囲の店よりダントツに客が多い。日本人客も当然多いし、日本ツアー客もどっときます。周囲の店は<何で、あそこだけ人が集まるのか>と怒っていることでしょう。
なぜか、ここの食事の写真がありません。というか、昨日のムール貝バケツの影響か、二人とも食欲がありませで、あまりいい顔の写真が無かったのです。面白いものですね、元気が今一つのときは、どうやってもいい顔の写真が撮れません。それでも当方は頑張って、小エビのサラダ、魚スープ、香草steamed musselをオーダー。このsteamed musselはお皿に貝がすっぽりはいる凹みがいくつかついていて、ドバーとはいっているバケツとは違います。香草とニンニクで味付けされている、美味しいのですが、steamed musselは何も考えずにシンプルなsteamed musselバケツが一番。2日続けてバケツを食べられないこともなかったのですが、好奇心で違ったメニューにしました。いろいろ試してみるのもわるくはないですよ。やはり、レオンは安心して、美味しい料理が食べられる、それにムール貝専門店という点で外せない存在でしょう。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)

このおじさん、自称、ヤマモトさん。なぜか日本語で話しかけてきます。なんで日本語なのかときいたら、私は日本が好きだから、とそつない返事。中国人には中国語で話しかけるに違いない。彼らにとって重要なのは、東洋人の見分け方。そうとうな確立で当てているようです。もっとも、ベルギーでは東洋人といえば日本人が一番存在感があるようで、中国人、韓国人の乱入はまだまだ先のようです。このおじさん何度も会うので、ヤマモトさんこんにちわと挨拶する仲になりましたが、とうとうここでは食べませんでした。


ソニーα7R + コシナ・ツアイス・ディスタゴン 18mm

<王立モネ劇場は通称「モネ劇場」と呼ばれ、 300年の歴史と名声を誇るオペラ劇場です。 *1152席を有し*ヨーロッパ屈指の劇場の一つに数えられています。伝統を踏まえながらも、EUの首都ブリュッセルという地の利を活かしあらゆる国の文化の流れを取り入れると共に、異色の人材、高田賢三、アントワープ・モードのドリス・バン・ノッテン、クリスチャン・ラクロアなどを衣装デザインに起用、受け入れることで、オペラ界に新風を巻き起こしています。 *モネ劇場では、オペラだけでなく、コンサート、ダンス、ミュージカルなどが公演され、特に1992年ローザス・ダンスカンパニーをレジデンスカンパニーとして迎え、*2002年には日本人指揮者・大野和士氏を音楽監督に迎えるなど、さらなる注目を浴びております。>


ソニーα7R + コシナ・ツアイス・ディスタゴン 18mm


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)
聖ミッシェルと聖グードラ大聖堂

前国王ボードワン1世とファビオラ王妃との結婚式もここで行なわれました。<この前国王夫妻は、日本の皇室と最も友好的な事で知られています。昭和天皇の御大葬の時は、他のヨーロッパの国王が第二次世界大戦の事で旧軍人達に気を使い参列せず、他の王室メンバーを参列させたのにたいし、夫妻で出席しました。ちなみに、イギリスは王家の血筋を引かないフィリップ殿下が参列し、オランダだけは、だれも参列しませんでした。雅子妃殿下がオランダ王室の招きでオランダに静養に行ったとき、日本のマスコミがオランダの王室は日本の皇室と最も親しいと書きましたがそれは誤りで、最も友好的なのはベルギー王室です。> (カッコ内の文責は家内ですのであしからず)。建物は13-15世紀の壮麗なブラバント・ゴシック様式です。現国王(この時は皇太子)の結婚式もここでおこなわれました。この時は日本の皇太子、妃がそろって参列した、貴重なイベントだったのです。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)

大聖堂を出て、ブリュッセル公園の中を歩いて、王立美術館に向かいます。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)  コンスタント・モンタルド


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)  コンスタント・モンタルド


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)


家内の主張は、ツアー海外旅行で博物館や美術館に多くの時間を割くのはもったいないといいます。せっかく来たのだから、街そのものが見たいから。当方は、むかし会社の海外出張で時間が少しできると美術館にとびこみました。なんにも観光の勉強をしていない時に、ちょっと時間があると一番安全で得るものがあるのは美術館だからです。生の絵をみると、本とは違ってぐいぐいと引きつけられる作家に出会うのです。ワシントンDCで出会ったエル・グレコ、ウイーンでであったエゴン・シーレ、ニューヨークでであったワシリー・カンジンスキー。記憶が定かでないのでちがっているかもしれません。とにかく、美術館で一人くらいはなにか印象的な作家を覚えて帰るようにしています。

美術館に入ってすぐに目につくのは、コンスタン・モンタルド(Constant Montald、1862年12月4日 - 1944年3月5日)。 ベルギー象徴主義の美術家。

この絵を見て、若い頃興味があった、ポール・デルヴォール(Paul Delvaux、1897年 - 1994年)を思い出しました。



ポール・デルヴォールといえば、やはりベルギーの作家で、フランドル絵画の写実的な様式を引き継ぎながら、そこにシュルレアリズムの幻想的世界を展開します。そこで連想ゲームのようにフランドル絵画が出てきて、ブリュッセルで活躍した、フランドル地方生まれのピーテル・ブリューゲル Pieter Brueghel(1525-1569)のフランドル絵画が引きずりだされます。当然この美術館にはブリューゲルがいっぱい飾ってあります。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm) ピーテル・ブリューゲル


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm) ピーテル・ブリューゲル

1563年にブリュッセルへ移住してからは農民を題材にした作品を数多く描き「農民ブリューゲル」と呼ばれたとありますが、そんなことより、ブリューゲルは1555年からヒエロニムス・コックの版画下絵画家として活躍し、同じ頃すでに伝説の巨匠であったヒエロニムス・ボス風の幻想や奇怪的な作品を制作とネットにかいてあります。ヒエロニムス・ボス(Hieronymus Bosch1450年頃- 1516年)といえば、<快楽の園>。そしてフランドル生まれ。





快楽の園のどの一部を切り出しても、ルネサンス時代とは思えない、斬新といおうか、メチャクチャといおうかとんでもない絵がびっしりと描かれている。当方はボスの斬新さにまいっているのです。この美術館でボスの表紙のノートを買ってしまいました。

ブリューゲルもびっしりと画きまくる。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)

これはただのアクセント


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm) トビアス・フェルヘクト


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm) トビアス・フェルヘクト

トビアス・フェルヘクト(Tobias Verhaecht 1561–1631)はベルギー・アントワープの作家。
なにやら、ベルギー/フランドルの不思議な世界に迷い込みます。

フーベルト・ファン・エイク (Hubert van Eyck、1358年 - 1426年)と弟のヤン・ファン・エイク(Jan van Eyck、1395- 1441)は初期フランドル派の画家。フランドル生まれのフランドル絵画で最も有名なピーテル・パウル・ルーベンス(Peter Paul Rubens、1577- 1640年)は皆さん知っているから、書きません。そうそう、このとなりの皆さんが好きなルネ・マグリット美術館もパスです。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)

美術館からまたギャラリー・サンチュベール、グラン・プラスに舞い戻って、疲れ切って洋食を食べる意欲もなく、メトロでホテルに戻りました。ホテルの隣のスパーマーケットで、家内はお寿司を買い、当方はパン、ワイン、チーズ、ハムを買い込んでホテルで夕食ということになりました。食べたら、この日もまた気絶。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベルギー・フリー旅行 その6

2014-05-21 21:05:47 | 日記
ベルギー・フリー旅行 その6

2014-5-8
今日は一番天気が悪そうなので、ブリュッセルの街中観光にあてました。それでも大雨ということはなく、晴れたり、曇ったり、雨が降ったりのいつもの調子でした。
ブリュッセルの繁華街はブリュッセル中央駅が一番近く、その北にブリュッセル北駅、南にブリュッセル南駅があります。われわれのホテルは列車駅ではブリュッセル北駅に近く、メトロでは北駅とロジエ-ルという駅の中間にありました。家内はロジエールという駅が最寄り駅と思いこんでおり、当方は北駅が最寄り駅と思い込んでいたことが、最初から最後までとってもトラブルを発生させることになるのです。ベルギーはあまり英語にやさしくありません。話すときは流暢な英語をしゃべるのに、書いてあるものは英語が無かったり、わかりにくかったりするのです。使う言葉が、フランドル語(オランダ語系)、フランス語、ドイツ語と公用語が3種ある上に英語まで面倒見るのはごめんだということでしょう。ブリュッセル駅のプラットホームの表示板も、表はフランドル語で裏はフランス語という具合です。  だいたいいつも困るのは地図の看板が出ているのに、今いる自分の位置が書いてない(あるいは当方わからないだけかもしれません)。地名がよくわかないから、左に行くのか右にゆくのか、肝心なことがわからない。昨日も家内がフロントで駅はどっちだと聞いて、フロントがこっちに行くとすぐだとカウンターで指差して、しかし、ホテルの出口はフロントの方向とはずれているので、結局北駅に行くつもりが、ロジエールにいってしまい、当方は北駅しか頭に無かったので、そこからまた北駅まで歩いて、やっとブルージュへ向かったのです。行きが迷えば、今度は帰りが問題で、行きのとおりに戻ろうとすると、道を聞く人のたびに答えが違う、そりゃそうですよ、頭の中の位置関係がおかしいのだから、ロジエールといえばあっちというし、ホテルの名をいえばこっちというし、まったく混乱を極めました。タクシーは近いから行かない、この道をまっすぐ歩けばすぐだというし、違う人は、右に曲がればすぐだというし。その交差する地点にはホテルの影も無い。たまたまとおりかかったアフリカ系の人に聞くと親切に教えてくれました。暗い中でアフリカ系の人に声をかけるのはアメリカでは恐ろしい感じがするのですが、ここではアフリカ系の人がとっても親切に教えてくれるのです。アフリカ系の人が大変多く、いつも助けてもらいました。 もちろん、白人系の方もとっても親切で、メトロの切符の買い方がわからなかった時に、自分のコインで買ってくれようとした若い女性もいました。
  さて、ブリュッセル観光に話をもどしましょう。この日も朝からもめて、当方はこれまで道順を会得した北駅からメトロで中心部へ向かおうというのに、家内はロジエールが最寄り駅だと本に書いてあったといってきかないのです。たいした距離でもないので、会得した道順で行くべきでしょうとやっとこ説得して、一日が開始されました。北駅のパン屋で朝食を取りながら、今日行くところを相談しているとき、3ヶ月もブリュッセルを勉強した家内の計画があって無きがごとしなので、当方が頭にきて議論をしていたら、となりのおばさんが、心配して、何かお困りのことでもあるのですかと聞いてきます。とっても親切な人で出来上がっている街なのです。当方は英語がよくわからない、家内は地図がよくわかないというデコボコ・コンビな上にベルギーは英語が嫌いということですから、2人足しても、なかなか難しいフリー旅です。



今日のブリュッセル探検のお話しで登場する場所です。メトロ駅からはみな歩きです。全て歩ける距離ですが、総計すれば結構疲れます。


ソニーα7R + コシナ・ツアイス・ディスタゴン 18mm 左が市庁舎、右が王の家

メトロ、BOURSE駅から中心部、グラン・プラスにはいります。まだ朝早いのに、人が集まっています。時とともにドンドン観光客が増えて、この広場をうずめつくしてゆきます。
<市の中心となる広場で、1695年、ルイ14世率いるフランス軍の砲撃に遭い、広場を取り囲む建物のほぼ全てが破壊されたものの、5年後にはもとの姿を取り戻し、現在は毎日花市が立つほか、さまざまなイベントの会場として利用され、いつも人々で賑わう。かつてヴィクトル・ユゴーは「素晴らしく大きい広場」と呼び、ジャン・コクトーは「絢爛たる劇場」とたたえた。市庁舎を中心にギルドハウスが立ち並ぶ。 主として17世紀の歴史的建造物群(ギルドハウス、市庁舎、王の家、ブラバン公の館)が建築的・芸術的に見事な均衡を保っている点、また、建造物と公共の場としてのこの広場が、商業都市の成長と最盛を如実に表現している点などをもって世界遺産に登録された。>


ソニーα7R + コシナ・ツアイス・ディスタゴン 18mm ブラバン公の館


ソニーα7R + ソニー・ツアイス・ゾナー FE 35mm


ソニーα7R + ソニー・ツアイス・ゾナー FE 35mm 市庁舎


ソニーα7R + ソニー・ツアイス・ゾナー FE 35mm

レースのお店ミーケ・ブラックで、お土産を買い込みます。ここは日本人の店員さんがいて、親
切にいろいろ教えてくれます。レースといっても色々な種類、作り方があって、それに対応して値段もいろいろ。信頼できる所で買わないといけません。ここでも、おばさん人形がレースを織っています。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)

ブリュッセル観光で一番有名なのは小便小僧。小便小僧にあやかった商品やディスプレイが蔓延。これが一番の観光に持ち上げるというのはちょっとブリュッセルの戦略に違和感あり。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)

小便小僧のすぐそばのワッフル屋の看板娘を盗撮。我々もつられてワッフルを購入。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)

これが小便小僧。
<17世紀に。J. デュケノワによって作られた噴水彫像。ブリュッセルの最長老市民と呼ばれ、「マヌカン・ピス」や「プチ・ジュリアン(ジュリアン君)」の愛称で親しまれている。今までに2度盗難に遭っている。世界一の衣装持ちとも言われており、世界中から贈られた衣装のコレクションはグランプラスにある王の家・ブリュッセル市立博物館で見ることができる。>


オリンパス μ


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)

なぜか、小便小僧は大人気。ブリュッセルとしても、これだけ実績があると、これを全面に出す方針はどうしても変えられないのでしょう。


オリンパス OM-D E-M5 + coBORG 200mm (実質400mm)

coBORGでアクセントを演出。


オリンパス OM-D E-M5 + coBORG 200mm (実質400mm)


オリンパス OM-D E-M5 + coBORG 200mm (実質400mm)


オリンパス OM-D E-M5 + coBORG 200mm (実質400mm)

coBORGでアクセント作りに腐心。ベルギーはフランスと違って、目の覚めるようなファッションの方は殆ど歩いていませんので、アクセント作りに苦労します。


オリンパス OM-D E-M5 + coBORG 200mm (実質400mm)

これは、グラン・プラスでなにやらやっていた撮影。この馬車のシーンを何かに使うらしい。どうやら、この地区は頻繁にプロが撮影に使うようだ。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)

これはグラン・プラスなら一歩路地に入ったところにあるセルクラース像、なぜると御利益があるということで、当方がなせている絵をその1に載せています。今読んでみると左から右になぜると幸福がおとずれるとかいてありました。当方はなぜまわしてしまったので御利益は期待できません。セルクラークとはブリュッセルがフランドル軍に占領された時に、これを撤退させた英雄だそうです。


オリンパス OM-D E-M5 + coBORG 200mm (実質400mm)


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)
 
グラン・プラスの<王の家>博物館には小便小僧が各国から送られてきた衣装を身に着けて展示されているところがあります。日本からは桃太郎や金太郎の衣装が展示されていました。とっても人気の場所です。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)

グラン・プラスはそろそろかなり人が集まってきました。


オリンパス OM-D E-M5 + coBORG 200mm (実質400mm)


オリンパス OM-D E-M5 + coBORG 200mm (実質400mm)

ほら、この団体さん、ブラジルから来ています。


ソニーα7R + コシナ・ツアイス・ディスタゴン 18mm

グラン・プラスからそれに続くギャラリー・サンチュベールに入ります。ここは当時、ヨーロッパの都市、ミラノやパリではやった屋内アーケードの中でも最も古い草分けアーケードです。

<ヨーロッパ最古のアーケードのひとつ。グラン・プラスの北東に続く瀟洒な商店街でガラス張りの屋根に覆わている。「女王」、「王」、「王子」の3つの通りがある。ネオ・クラシック様式とネオ・イタリア様式からなる、J.-P.クリュイズナールの設計で1846年から1847年にかけて建造された。>


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)

ここで、ゆっくり座って、お茶する、ビールを飲むのがもっともしゃれた楽しみ方。


富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)

グラン・プラスの撮影に続いて、ここでもなにやら撮影をしていました。カメラマンのお姉さんがかわいかったので、いろいろ撮影。


オリンパス OM-D E-M5 + coBORG 200mm (実質400mm)

coBORGが活躍。


オリンパス OM-D E-M5 + coBORG 200mm (実質400mm)


オリンパス OM-D E-M5 + coBORG 200mm (実質400mm)

プロのモデルがなにやら場面を作っていますが、こちらはプロですから絵を作って当然。


オリンパス OM-D E-M5 + coBORG 200mm (実質400mm)

プライバシー/肖像権の問題があるので、この写真でぎりぎりのところ、これ以上は載せられません。

続きはまた明日。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする