小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

自然教育園日記 その230  Fujifilm GFX100Sで春の花を撮るーその1

2022-02-19 20:57:50 | 写真日記
自然教育園日記 その230  Fujifilm GFX100Sで春の花を撮るーその1

節分(2-3)を境に鳥撮りを花撮りに切り替えました。持って行くシステムが全く違います。

Fujifilm GFX100Sを使って自然教育園の春の花を撮るのは初めてです。どの機材がいいのだろうか? Fujifilm GFX100Sにどんなレンズシステムが花撮りに向いているのかよくわかっていません。

ここ2週間ユキワリイチゲばかりをほぼ毎日撮影しています。ユキワリイチゲは当方の数少ない<テーマ花>の一つ。

機材は以下をとっかえひっかえして撮影しましたが、いまだどのシステムがFujifilm GFX100Sでの花撮影に向いているかわからない?? 後で述べるように色々問題があるのです。

①Fujifilm GFX100S+GF110mm F2+Viltrox DG-GFX Extension Tube 45mm又は18mm
②Fujifilm GFX100S+GF120mm F4 macro ±Viltrox DG-GFX Extension Tube 45mm又は18mm
③Fujifilm GFX100S+GF100-200mm F5.6
④Fujifilm GFX100S+Zeiss Planar 100mm macro F2

今年の春夏写真展用の3枚の絵を用意しなければなりません。鳥と違って、花は誰でも撮れる。誰でも撮れないようなたった3枚の花の絵をどうやって作るか???

第一、今年のユキワリイチゲは悲惨な状態。去年は最高だったのに。今年は花の数も少なく、色も悪い、元気もない。撮り初めのころは、この悲惨な状態に呆然としていました。いや今も同じで、毎日悲惨な気持ちですごすご帰る。

2-8

110mm+ Extension Tube


110mm+ Extension Tube


110mm
この日の夕方の光が少々怪しい雰囲気を醸し出す。

2-9

120mm macro


110mm+ Extension Tube

2-11

120mm macro

昨日の夜から少し雪が降りました。ちょっとは雪が残っていないかと朝一番で園に行ってみました。雪はほぼダメ。しかし、雪でも完全に閉じていないユキワリイチゲの花が少しは存在することがわかりました。

2-12

110mm
お気に入りの定点撮影。


110mm + Extension Tube


110mm+ Extension Tube
横長の絵を多用しているには訳があるのです。気が向いたらその内理由を書きましょう。

2-16

110mm + Extension Tube


110mm + Extension Tube セツブンソウ


110mm + Extension Tube


110mm

2-17

Zeiss 100mm macro


Zeiss 100mm macro


Zeiss 100mm macro

2-18

120mm macro


120mm macro


120mm macro


120mm macro


100-200mm


100-200mm

自然教育園での花撮影は単純でないのです。対象は皆ロープで区切られています。道に全てロープが張られている公園、植物園、庭園はここ以外に見たことがありません。自然教育園の英語名はNational Museum Nature and Science付属 Institute for Nature Studyですから推して知るべし、皆さん勉強にくるのであって、勉強の為に写真を撮るのはOKですが、写真の為に写真を撮る場所ではないのです。ここで、誰でも撮れないような写真を撮るとは、珍しい写真を撮ることで、アート写真を撮る事ではないのです。当方は勝手に場違いなことをして<悲惨>とか言っているだけなのです。

機材に関しては長くなるのでちょっとだけ書きます。
選択の中心は、GF110mm かGF120mm macroかということ。普通ならGF120mm macroが当然の選択ですが、GF110mmのF2の明るさとボケの美しさを生かせるかが課題なのです。ユキワリイチゲのような小さい花は110mmではextension tubeを付けないと撮れません。こいつを付けると焦点の合う距離が極めて限定されます。それでもボケを求めてさまようわけです。最初の写真のように110mmはボケがきれい、しかし拡大して見るといったいどこに焦点がきっちり合っているのか、いないのか? ロウアングルではファインダーで撮れないから、モニターごしできちんと焦点がとれないのか、もともと110mmはextension tubeと相性が悪く焦点が定まらないのかわからない。一方120mm macroはいつでもしっかりと焦点を合わせられ、ピキピキの写真が撮れる。100mm-200mmも優秀で遠くの対象もしっかりと焦点を合わせられる。しかしこういう写真は誰でも撮れる。
長時間花の前を占拠できない自然教育園ではカタクリの花の時に誰かがやっているように、ガバッとグランドシートをひいて、腹ばいになり(狭い道をふさいで)ファインダーでパット撮ってサッと引き上げる。この手がベストかなと思うようになりました。

ようするにこの場違いの園でしっかり花を撮ることは大変のです。
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自然教育園日記 その229 今期最後の鳥撮り

2022-02-04 18:50:30 | 写真日記
自然教育園日記 その229 今期最後の鳥撮り

2022-1-15~2-1
機材はFujifilm X-T3 + miniBORG 55FL 又は Fujifilm XF70-300mm
大半がminiBORG 55FLです。1.4Xのテレコをかます時(実質630mm)かまさない時(実質450mm)がまざっています。どの場合もプレ撮影モードです。

年を越しても赤いイイギリの実が残っており、食べごろになるとヒヨドリが食べつくす。
場所により食べごろが違うらしく、食べごろの場所が集中的に攻められ、食べつくすと次に移ってゆく。後は丸坊主のイイギリの木となる。






メジロがヤツデの花蜜を吸う





この植物はミカン科のカラスザンショという。わりあい旺盛に繁殖する木らしい。この実はサンショのようには薬味に使われることはないようだ。カラスが食べるからカラスザンショというが、自然教育園ではメジロが冬に残った実にへばりついている。もっともこの時期、メジロは実という実はなんでも食べまくる。ワカケホンセイインコが時々外からやってきてカラスザンショの実を占拠する。



最近、ヤマガラの一家がやってきて、人をあまり恐れずに、地面に落ちた実を食べまくる。
通りがかりの人の話を耳にしたのだが、手に載せた実を食べに来る人なつこいヤマガラが
某所にいるとのこと。なかなか可愛らしい。





ここのところノスリが園の上空を舞うことが多く、これをねらうカメラマンがいる。たまたま降りてきたノスリを皆で撮影。タヌキ顔とかフクロウ顔でノスリは嫌いオオタカの方がずっといいという方がいた。なるほど鳥撮りの連中にも好みがあって、何でも撮るというわけでもなさそうだ。






やはりここのところジョウビタキ(メス)が頻繁に登場する。

最近は水生公園の島のベンチに座っていると、カワセミ、ジョウビタキ、エナガ、コゲラ、メジロ、シジュウカラ、ムクドリ、ハラシロ、(カルガモ、マガモ、コサギ、オオサギなどの水が好きな鳥は無論)が入れ代わり立ち代わり現れるし、空にはオオタカやノスリが舞うわけで、ラクチンな鳥撮りが出来る。皆が追いかけるルリビタキ(オス)は武蔵野植物園に出没する。こちらの撮影はなかなか難しいようである。









2022-2-2
今期の鳥撮りは今日で最後、最後にカワセミを撮って終了とする。













さて、Fujifilm GFX100Sによる花撮りに移ります。やりつくしている対象ですから、斬新さをだすのはきつい戦いですよ。



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自然教育園日記 その228  鳥撮り苦戦の巻

2022-02-01 21:13:52 | 写真日記
自然教育園日記 その228  鳥撮り苦戦の巻

なにやら自然教育園がカワセミに関する展示会を行うらしく、写真クラブに写真提出の依頼がありました。大半のクラブの連中はカワセミの撮影はもう飽きているくらいにカワセミを撮り続けていますから、この依頼はなんてことないようで、その後特にカワセミ撮りに精を出している様子もありません。

当方はこれまでに写真展に鳥の写真を出したことは1回しかありません(この一回だけの写真は写真展のポスターとなって、ポスターをくれという人まで現れて、かなり反響があったのですが、昔の話です)。冬は他に撮るものもないので、カワセミを撮っています。しかし、鳥は当方のテリトリーでないということでこのカワセミ展に写真を出すことは全く考えていませんでした。

最近は白金自然写真クラブの大半の方は鳥撮りが専門で、白金野鳥写真クラブと改名した方がいい状態になっています。ガンとして鳥を撮らない方がたった一人いて、当方はとても尊敬しています。当方はそんな根性もなく、ウラウラ鳥を撮ったり、もうやめようと思ったり、鳥撮りはつまらん、つまらんと愚痴を言ったり、フラフラ状態をずっと続けてきました。

最近、何とか当方の方向にあった、当方の個性を表せる鳥の撮り方は無いものかと、最後のアガキを開始しました。 <イイギリの実とヒヨドリ>シリーズがその一つ。さらにこのカワセミ展をきっかけに、何かを見つけようと考えました。とにかく、カワセミの写真を集めてみよう、何か考え付くかもしれない。

ここのところ毎日鳥撮りの機材に絞ってカワセミ撮りしています。あと1週間くらいで春の花撮りシーズンが始まります。それまでカワセミ撮りを頑張ってみます。

機材はFujifilm X-T3 + miniBORG 55FL 又は Fujifilm XF70-300mm
Fujifilm XF70-300mmは気に入った写真が撮れず、以下は大半がminiBORG 55FLです。
1.4Xのテレコをかます時(実質630mm)かまさない時(実質450mm)がまざっています。どの場合もプレ撮影モードです。

2022-1-16








2022-1-20


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2022-1-28, 29  撮影した写真は皆ピンボケ! miniBorg 55FLのピントが全く合っていない。完全に頭にきて、機材を買いなおそうと調べ始めました。そんな時ふと気づきました。ピントが合わなくなったのは、MFサポートシステムであるピーキングを使うようになってからだ、さらに悪くなったのはピーキングの強度を強くしたからであると考えるとつじつまが合う。
コロナの為にマスクをすると鼻息でファインダーがくもる。この対策としてピーキングをONにした。実際のファインダーの絵を見てフォーカスを合わせていたのが、ピーキングで合わせると実際は合わないのです。これは次の日にピーキングをはずすとピントが元に戻ったことで証明されました。
完全に裸眼MFでピントを正確に合わせることはとても難しい。ましてやこのBORGシステムではヘリコイドを使わずドロチューブ(銅鏡のスライドでピントを合わせる)で行っているので(重量を軽減する為)1mm以下のスライド調節で勝負しているのです。解かったことはFujifilm X-T3+ miniBorg55FLできっちりピントが合えば、純正レンズXF70-300mmより良い画質で撮れる。Fujifilm X-T3でも十分いい画質の写真が撮れるということです。問題はレンズだ。フジフィルム純正でも他社製品でも鳥撮り用のいいレンズが無い。miniBorg55FLが一番だ。(以前、キャノンの400mm単焦点を付けていた、これはいい画質でした。残念ながら売ってしまったのです。とにかく重たくてギブアップ)。

もう一つ気づいたことは、ソニーα1のように30コマ/秒の連写と高度な追尾AFがあれば、Fujifilm X-T3のプレ撮影システムは殆ど必要ないに違いないということです。最初にピントがきっちり合っていれば、最初のほんの1, 2コマ(シャッター切りの遅れ)以降は追尾してゆくので、カワセミの飛び込みまで大半のシーンを撮れるはずです。プレ撮影を無視しているソニーさんが正しかった。(本当はあった方が気楽に撮れて全然ベターと思っていますが)。

さてこれからどうする。
いっぱいカワセミの絵を集めましたが、いったいこれが何なのだ!
どういう絵だったら嬉しいのかどうしてもイメージが浮かばない。

1,もう鳥は撮らない
2,このままFujifilm X-T3+ miniBorg55FLで運よくピントがちゃんとあうことを祈る
3,ソニーα1を買う
の3択となりました。

ソニーα1なら飛び出しから、水に飛びこんだり、飛び出したりするところまで撮影できる。飛んでいる鳥だろうが、不意に目の前に現れる鶏であろうが皆撮れる。しかしソニーα1まだその75万円の値段にあった鳥撮り機能を有していないような気がする(現状では上手く撮れないケースが多々あるはずだ)。今ではないもっと成熟を待つべきだ。どうも最近のソニーさんは面白みがない。無論金もない。
Fujifilm X-T3のAFは不十分だから、メリットはプレ撮影しかない。すると撮れる絵がみなおなじになって撮影意欲が続かない。今日載せた絵がみな同じ様になっていることから明らかだ。
ソニーα7IVなどの高画素で10コマ/秒、そこそこAFのカメラでは殆ど静止した鳥のポートレート撮影に限定される。これでも素敵な写真を撮る人がいる。鳥のポートレート撮影を見てカワイイと感激する人は大勢いる。しかし、当方は鳥の姿自体にたいした興味はない。色と形のバラエティーが十分でないからポートレート写真にはなるが絵にはならない。

どういう絵だったら嬉しいのかどうしてもイメージが浮かばない。
撮りたいイメージが浮かべば、対応する機材も浮かぶのに。
現状<解>は無い。

あと数日で節分が来れば鳥撮りは終了して花撮りに移行する。今期の鳥撮りは<解>の無いまま終了か。


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