ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

193、グッバイ、ヤンキー・スタジアム

2008年09月22日 | Weblog
「127、ヤンキー・スタジアム」でも書きましたがその響きは私にとってアメリカの象徴のようなもので、ニューヨーク・ヤンキースの本拠地というだけでなく、MLBの「聖地」とも言うべき球場でした。

21日(日本時間22日)、現スタジアムでの最後の公式戦が行われました。(ボルティモア・オリオールズ戦)
昨年まで13年連続プレイオッフに進出していましたが、今年はその可能性もほとんど無くなり、今日の試合がここヤンキー・スタジアムでの最後になるでしょう。
1923年からヤンキースの本拠地として数々のドラマを演出してきましたが、86年の歴史に幕を下ろしました。
来季(2009年)からは、すぐ隣に建築中の新スタジアムが使用されます。
今年は最後の年ということで、オールスターゲームが7月15日に開催されました。
私はニューヨークに住んでいた20年間に、このスタジアムに100回くらい行ったと思いますが、シーズン終了後に取り壊されるのは寂しい限りです。
隣を走るハイウエイからスタジアムがすぐ近くに見え、いつも眺めていました。

ついにこの日が来ました。
現ヤンキー・スタジアムで行われる最後のゲーム。
試合前に開催されたセレモニーでは、スタジアムの開場時(1923年)に掲げられたペナントが持ち込まれ、かつての名選手が次々と紹介されました。
松井秀喜の名前をも呼び上げられ歓声を浴び、ヤンキー・スタジアムの歴史にその名を留めました。
セレモニーの最後を飾ったのは、ベーブ・ルースの娘ジュリアさんの始球式でした。

この日のヤンキースは序盤で2点をリードされますが3回、先頭の松井がチーム初ヒットをライト前に放って反撃の口火を切り、ジョニー・デーモン外野手の3ランで逆転します。
直後の4回表に先発のアンディ・ペティット投手が同点タイムリーを打たれますが、その裏にホセ・モリーナ捕手の2ランで勝ち越します。
7回にはジェーソン・ジアンビ一塁手の適時打などで2点を追加、最後は守護神のマリアノ・リベラ投手が締めくくって、7-3で勝利を収め「聖地」での最終戦を飾りました。
3時間5分のゲームが終わっても、スタジアムを立ち去る人はほとんどいませんでした。
選手たちはデレク・ジーターが先頭となってグラウンドを一周し、ファンの声援に応えましたが、その中に帽子を掲げる松井の姿もありました。
MLBの「聖地」での最後の試合に松井は「8番・指名打者」で9試合ぶりに先発出場し、3打数1安打、1得点を記録しました。
試合後ブライアン・キャッシュマンGMが、明日松井の手術が行われることを明らかにしました。
今季は怪我で不本意な1年でしたが、来季はヤンキースとの4年契約の最終年となるので松井にとっても正念場の年になります。

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