東濃IFR

ACARS,グライダー、航空機

砂かぶり席も考えよう(4月28日後編)

2015年05月02日 14時31分36秒 | 航空機
 皆、早めの昼食を摂りはじめる。
 12時から作業開始とのことで、それまではのんびりとした時間が流れる。



11:47 昼食を終えた整備士達がヘリの点検や吊荷の確認。


 エンジンがスタートし、タービン音独特の甲高い音が山間に響く。
 エンジンスタートだけならローターのピッチを変えない限り風は発生しないので一眼レフで撮影。
 離陸準備が整ったところでスマホで動画撮影開始。
 カメラは懐の中に慌てて入れたのだった。

 ローターのピッチが変わった瞬間、砂や葉っぱが飛んで来る。
 頭の中や耳の中まで砂だらけ。
 予想以上のダウンウォッシュだった。

 1回目はバックホーのカウンターウエイト。
 それなりの重量があるはずだが、ピューマは軽々と運んで行く。



12:11 1回目の戻りは前回運んだときに使ったロープやスリングを運んできた。


砂煙のあまり来ないところを探すと迫力に欠ける…。今なら葉が出てないからまだ撮りやすい方かも。


次は操縦系統。これが一番重く、2300キロある。


ここからの戻りは現場にある桧の枝や葉っぱを持ってくる。


次はブーム。


見た目よりも軽そう。


そしてアーム。バケットも装着済み。


クローラは片側ずつ運ぶ。


容積はあっても重量は無い木の枝等。トン袋4個ほどを一気に運んでくる


一旦着陸して小休止。


 ここで関係者の方と少しお話し。
 今回物輸で上げているバックホーは分解して運ぶことを前提に作られているそうだ。
 油圧関係のホース類もアタッチメントが付いており組み立ててホースを繋ぐだけですぐ使えるとか。
 ちなみに、全重量は11トンとなる。
 これら部品を組むためにはクレーンが必要だが、ちゃんとカニクレーン(3t吊り)を運び入れている。

 作業が再開され、キャビンが運ばれて行く。今回一番軽いだろうな。



次は反対側のクローラを運ぶ。


エンジンや油圧系統のユニット。本来は運転席の下にあるものらしいが、これも特別仕様の関係だとか。


最後に燃料タンクと油圧ブレーカー。あれ?これで終わりか。


ゴミを下ろして作業終了。誘導の人も大変だ。


13:48 ヘリパットに着陸し、すぐに撤収作業に入る。


 再び白山に戻るのか、荷物を全て載せていく。
 時間との勝負だが皆さんの作業は本当に素早い。



荷物の積み込み終了。機体外周の点検をして…


お疲れ様でした。


13:56 離陸!


西へ向かって上昇。お疲れ様でした。




今回の様子。エンジンスタートからキャビン吊り上げ、帰還。


 ピューマも帰り、中日本航空の営業さんも帰ってから現場責任者がポツリと言う。
 「ヘリは嫌いだ」
 天候が悪ければ飛べず、天気が良くても風で飛べず。
 砂煙対応で水は撒かなくてはいけないし、一番は料金の高さ。
 確かにわかりますけど…。

 現場の方達に挨拶してこちらも離脱。
 とりあえず顔を洗いたい。



近くの川で顔を洗う。するとそこには岩魚か山女の姿が。


 今回の現場はダウンウォッシュとの戦いだった。
 これまでの現場では砂のヘリポートは無かったからな~。
 砂塵対策を考えるか…とも思ったけど、カメラにとっては最悪な条件。
 また行くかどうかは決めていないです。

 今回も中日本航空、建設会社の方のお世話になりました。
 ありがとうございました。
コメント (4)
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