トランプ大統領の就任

【全文】トランプ大統領～就任演説　英語リスニング（英語字幕）


今日、アメリカで新しくトランプ大統領が就任した。一八五三年にペリー提督が浦賀に来航して以来、また、七〇数年前には太平洋戦争を戦って、我が国の帝国憲法の改定に係るなど、このアメリカは太平洋を挟んで、われわれ日本国と国民の運命に深く関わり続けてきた国である。これからも日本国と国民の運命は好むと好まざるとにかかわらず、この国とは無関係にはありえない。すでにこの新大統領はTPPの脱退をすすめている。

しかし、どんな大統領が就任しようが、国家という最大の巨艦は一気には進路を変えることは出来ない。だが少しずつ進路は右に切られて、やがてアメリカもオバマ前大統領が目指した方向とは違う港へと到達するだろう。その港が日本国にとって利益になるのかどうかはわからない。この新しいトランプ艦長のアメリカという巨艦の舵取りを日本国も国民もしっかりと見据えながら、タグボートとなって彼トランプを日本国と世界にとって有益な存在となるように出来得る限り誘導してゆくしかない。しかし私たちにできることは限られている。それは小国民の宿命である。こうした大統領を生み出すのもまた民主主義であり、ある意味では大統領もまた「お飾り」でしかない。