作雨作晴


日々の記憶..... 哲学研究者、赤尾秀一の日記。

 

3月26日(火)のTW:「天皇制」の合理的な根拠?、中川八洋掲示板など

2019年03月27日 | ツイツター
 
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3月25日(月)のTW:#石清水八幡宮、#廃仏毀釈

2019年03月26日 | ツイツター
 
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石清水八幡宮へ行く

2019年03月24日 | 日記・紀行

 

 石清水八幡宮へ行く

石清水八幡宮に行った。残された時間が少しずつ短くなって来ることを自覚するようになると、少しでも多くの場所をこの世の見納めに訪れておきたいと思うようになる。本当はあと一二週間ほど待って、花の満開の折にでも来ればよかったのだろうけれど、ここもまた花見の観光客で混雑することが予想される。

長らく洛西に住んでいたので、いつも眺める景色は東向きだった。それも桂川、淀川の西岸からがほとんどで、淀川を渡って訪れることもなく、だから伏見、淀、久御山、八幡市には本当に縁がなかった。石清水八幡宮を訪れるのも初めてだった。

石清水八幡宮は歴史のあるお宮で、紫式部の「源氏物語」や兼好法師の「徒然草」にも記録されている。とりわけ、徒然草の中では、麓にあった極楽寺を八幡宮と思い込んだ仁和寺の法師が、「神へ参るこそ本意なれと思ひて、山までは見ず」と肝心の山の神には参らずに帰ったことから、「すこしのことにも先達はあらまほしきことなり」と兼好法師に皮肉られたことで知られている。

山道のように続く寂びた参道を歩いていて、あらためて想起させられ痛感したことは、明治維新の「廃仏毀釈」によって、幕末までには存在していた多くの壮大な寺院や僧坊が毀され廃棄されたことである。その事跡を見ても明治維新が単なる維新ではなく、悟性的で狂信的な精神によって遂行された「革命」であったことがよくわかる。そのために、仁和寺の法師が八幡宮と取り違えた極楽寺も取り壊されてもう見ることもできない。

大化の改新以来、「神仏習合」の伝統として、両者の長所を理性的に融合し保存してきた長い日本の歴史がある。それを引き裂き破壊し伝統と文化を毀損したのは、革命という悟性的な精神で行われた「明治維新」である。

もちろん、吉田松陰や坂本竜馬たちの殉難のうえに成し遂げられた「明治維新」の偉業はどれほど高く評価されてもいい。「明治維新」がなければ、日本社会が旧套墨守の旧態依然としたままに終わり、中国や朝鮮などとおなじ歴史的な宿命を背負うことになったかもしれない。

しかし、だからといって「明治維新」というコインの裏側を見過ごすこともできない。歴史は勝者によって書かれるという。明治維新もそうである。そのために私たちが学んだ「明治維新」という「歴史」には、その「負の側面」はほとんど語られることがない。全てが薔薇色に描かれていると言える。

しかし、歴史の真実の追求には時効はない。「廃仏毀釈」という深刻な文化と伝統の破壊をはじめとする「明治維新」の負の側面についても、これからも歴史的な検証は行われてゆく必要がある。

石清水八幡宮の参道を辿り、男山の山頂から美しい京都の町並みを見下ろし眺めながら思ったことだった。

織田信長が天正8年(1580年)に八幡宮に寄進した土塀



 
 
 
 
 
 
 
 
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3月23日(土)のTW:#元号、#改元、#朝日新聞

2019年03月24日 | ツイツター
 
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3月9日(土)のTW:映画「人間魚雷回天」1955など

2019年03月10日 | ツイツター
 
 
 
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西行、梅の歌

2019年03月03日 | 西行考

 城南宮の梅20190302

西行、梅の歌

山家ノ梅
35
香をとめん  人をこそ待て  山里の
    垣根の梅の  散らぬかぎりは
36
心せん  賤が垣根の  梅はあやな
    よしなく過ぐる  人とどめけり
37
この春は  賤が垣根に  ふればひて
    梅が香とめん  人親しまん

嵯峨に住みけるに、道を隔てて坊の侍りけるより、梅の風に散りけるを
38
主いかに  風わたるとて  いとふらん
    よそにうれしき  梅の匂ひを

庵の前なりける梅を見てよみける
39                                  
梅が香を  谷ふところに  吹きためて
    入り来ん人に  染めよ春風

伊勢に、もりやまと申す所に侍りけるに、庵に梅のかうばしく匂ひけるを
40
柴の庵に  とくとく梅の  匂ひきて
    やさしきかたも  あるすみかかな

梅に鶯なきけるを
41
梅が香に  たぐへて聞けば  うぐいすの
    声なつかしき  春の山里
42
つくりおきし  苔のふすまに  うぐいすは
    身にしむ梅の  香や匂ふらん

旅の泊の梅
43
ひとり寝る  草の枕の  移り香は
    垣根の梅の  匂ひなりけり

古キ砌ノ梅
44
なにとなく  のきなつかしき  梅ゆゑに
    住みけん人の  心をぞ知る

※私的註釈

山家に咲く梅

35
山里に住む私の家の垣根に咲く梅の花が散らない限りは、梅の花はその香りを留めているだろう。その香りを求めて山里を訪れる人を待つことにしよう。
36
心に刻んでおこう。粗末な私の山家の垣根に咲く梅の花は、まことに驚くべきことに、なんのゆかりもない通りすがりの人たちをも立ちとどませることよ。
37
今年の春は、粗末な私の山家の垣根の梅の花に触れ親しんで、梅の香りを求めて訪れる人とも仲良くなろう。

(この「山家ノ梅」という題辞は、35、36、37の三つの歌を支配しているように思われる。この三つの歌に共通して歌われているのは「賤の山家の垣根に咲く梅とその花の香り」であるけれども、この歌の間には、時間の経過とともに、この歌を詠んだ西行の心の深まりが叙述されている。)

嵯峨に住んでいたころに、道を隔てて僧坊がありました。そこから梅の花が風に乗って散ってきましたので。
38
となりの僧坊の主は、風が吹くことをどんなに嫌がっていることでしょう。それをよそ事に私は歓んでいます。梅の花の良い香りが漂ってきますから。

山里での侘び住いの中で、西行は人恋しさから梅の花の香りを介して人々との交わりの深まることへの期待を歌う。

山住みの中で眺めた梅、それから嵯峨野に暮らしていたころの梅の記憶、さらに伊勢に旅して「もりやま」という所に居を構えていた時に、庵の梅が香ばしく匂っていたことを思い出して詠む。西行の旅の記憶が和歌に留められている。

庵の前に植わっている梅を見て詠みました
39
春風よ、私の住んでいる谷ふところに吹き貯めて、ここに入り来る人たちの袖を梅の花の香りに染めてほしい。

伊勢に旅して「もりやま」という所に居を構えていた時に、庵の梅が香ばしく匂っていたことを思い出して
40
柴で葺いた粗末な庵にも、したたるように梅が匂ってくる優美なところもある住み家でした。

梅にウグイスが鳴いていましたので
41
梅の花の香りに、ウグイスの鳴き声は似つかわしいものとして聞いていると、春の山里には鳴き声も懐かしい。

42
苔で作った巣に帰るので、その寝床にはウグイスの体に染み込んだ梅の香りが匂っていることでしょう。

旅の宿の梅
43
独りで寝る旅寝の宿では移り香もないはずなのに、なお香ってくるのは垣根の梅の花の匂いのせいでした。

古い家の軒下に咲く梅
44
何とはなく、軒先も懐かしいものに感じられます。そこに植えられた梅に、
かってこの家に住んでいた人の雅な心を知ることができて。

今日は桃の節句のひな祭り。世代も移り変わって、今はもう娘たちが自分たちの子供に雛飾りをして楽しませる時代になった。

草の戸も住替る代ぞひなの家    芭蕉 




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城南宮の春に訪れ

2019年03月02日 | 日記・紀行

 

 

2019年平成31年3月2日(土)晴


久しぶりに城南宮までゆく。人と車で混雑していた。以前には平日を利用できたので、静かに散策できることもあったけれど、土日や祝日では無理なことがわかる。まして花見の観光シーズンには。

日記ブログのありがたさで、以前に城南宮を訪れた時のことを検索してみた。もう十二年も前の春と秋に訪れて以来であることを知って驚く。

城南宮の秋など(作雨作晴) https://is.gd/9b1xGX

堀川通から油小路をまっすぐ南に下がっていったが、途中の久世橋あたりから国道の上には京阪高速8号京都線の高架がかかり、昔に見た国道の面影がすっかり変わっていた。そうして同じ市内に住みながらどれだけ私が精神的な田舎者になりつつあるかをあらためて思い知る。

 
 
 
 
 
 
城南宮の梅2019年平成31年  
 
 
 
 
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2月28日(木)のTW:「満洲国の根本理念と協和会の本質に就て」「之ヲ中外ニ施シテ悖ラス」など

2019年03月01日 | ツイツター
 
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