はるみのちょっとTea-time

日々の暮らしのなかで感じたこと、市民運動のことなどわたしのことばで、つづります。

信子おばさん

2017-01-22 | 日々の暮らし

夜、敦賀駅に降り立ったら、粉雪が舞っていた。

 

土曜日の午後から名古屋に行っていた。

名古屋に住む、信子おばさんの訃報が届いたのは

金曜日のお昼だった。

 

信子おばさんといえば、まっさきに思い浮かぶのは

八新の冬の定番、「ポパイ鍋」である。

 

ほうれん草が大きらいだったわたしに、

ほうれん草のおいしさを教えてくれたのが、

信子おばさんだった。

 

大学受験のとき、泊めてもらったその夜、

土鍋とほうれん草のざく切りが山盛りの大皿をみて、

わたしはどうしよう・・・と泣きそうになった。

必死の覚悟で、口にほうれん草をつめこんだわたしは、

なに? これ? ほうれん草が食べられる!

しかも・・・とびきりおいしい!

 

頭の中に、ポッ・ポッ・ポッパイ・ポ・ポ・ポパイ・・・の

メロディが流れ、元気と勇気が沸き上がるのを実感した。

この時の感動と味が、八新のポパイ鍋になったのである。

 

受験当日には、会場まで付き添ってくれた。

お昼には、お弁当を一緒に食べた。

生まれて初めて、卵焼きやウインナー、かわいいおにぎり

一口カツなど、色とりどりの手作りお弁当に出会った瞬間だった。

また、泣きそうになった。

 

わたしのお弁当の思い出は、風呂敷に丼ごと包まれた

ヨーロッパ軒のソースカツ丼だったからだ。

それ以来、ソースカツ丼が嫌いになった、

苦い思い出しかないわたしが、

お弁当って、幸せな気分にしてくれるものだと、

初めて知ったのだ。

 

信子おばさんから教えてもらった

「ポパイ鍋」は、八新の大切なメニューとして

これからもお客さんに愛され続けていきます・・・

 

信子おばさん、ありがとう! 

 

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