はるみのちょっとTea-time

日々の暮らしのなかで感じたこと、市民運動のことなどわたしのことばで、つづります。

小麦の値上げが家計を圧迫

2008-01-08 | 日々の暮らし
2008年1月8日(火曜日)
昨年末からの値上げラッシュに
家計はますます、苦しくなるばかり・・・

パンやうどん、インスタント食品にまで
すでに影響が出始めています。

とくに、小麦の売り渡し価格の値上げが
発表されたばかり。
輸入小麦は、政府が全量買い取った後、
手数料などを上乗せして、
製粉会社に売り渡します。

小麦は国産の保護を目的として、
国が一括して海外産を輸入しています。
海外産はあくまでも、
国産の不足分を補う存在と位置づけられています。
国内の製粉会社は、
国産でまかなうことのできる分量を予測し、
不足分を注文します。
国は注文を受けた分量をまとめて輸入し、
製粉会社に販売するしくみです。

で、消費量の90%以上を
輸入に頼っているのが現状の小麦粉。
(日本産よりオーストラリア産のほうが
加工もしやすいし、おいしいらしい)

政府は今年の4月に再度、
30%値上げするとか。

「国際的な不作」
「バイオ燃料転換による作付け面積の減少」
「中国などによる需要の増加」が影響して、
小麦の取引価格が「暴騰」(2倍に)したから
というのが理由なんです。

でもね、
小麦の輸入には輸入関税に加えて、
べらぼうに高い「麦等輸入納付金」なる
上納金を政府に納める必要があるんです。

平成18年産麦の政府買入価格の算定(案)では、
8,040円/60kg(裸価格)
つまりキロ当たり、134円。

関税と納付金の合計でキロあたり90円
(うち納付金62円60銭)。
をプラスして、キロあたり224円で、
製粉会社に売り渡すってわけです。

つまり、政府買い付けの約2.5倍で
買わなきゃならない製粉会社・・・

で、取引価格が
「大暴騰」してると騒がれている
国際価格は・・・

1ブッシェル(27.2キロ)として、約2,472円
つまり現在で、キロ当たりおよそ91円。

この上納金なるものは、
マークアップなんて言葉で
言いあらわされているんですが

【農水省のマークアップについての説明】
「平成19年度からの輸入麦の売渡制度」について

平成19年4月以降の政府売渡価格の
構成要素であるマークアップは、
国家貿易等の麦の制度を
運営するために必要となる
保管料等の政府管理経費
及び国内産麦等の生産を
振興するために必要となる経費
(品目横断的経営安定対策に要する経費)
に充当されるものであり、
その単価については、
一年間固定することとしております。

上納金をがっぽり取ってるってのに、
小麦生産農家に出す補助金は、
毎年赤字が増える一方なんだそうです。

はやいとこ、小麦の輸入自由化を
図るほうが、かしこいのかもね。

それよりなにより、
わたし自身、今日まで
小麦の輸入に関して、なにも
知らなかったほうが大問題!

ことしは、農業問題にも
もっと目をむけなくっちゃ・・・


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