日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

解き間違いは知恵の集結。

2017-02-08 13:14:18 | 算数
 週末にかけて、雪が降るかも!という天気予報。
積込みの仕事は、福岡からの荷物が関係しているので、天気予報や道路の情報には、
みんな結構、興味津々です。

 「雪が降って、休みになるといいねぇ」と言う割には、
休憩中に熱心に、携帯で天気情報を見たりもするので、
みんな、案外、仕事熱心なメンバーだなぁと思うことです。

 ようやく、読み終わりましたが、
『子どもは数をどのように理解しているか」には、算数、数についてだけではない、
子どもが学ぶことについての大切なことが書いてある本です。

 本来は、学習塾や宿題で、ドリル式にたくさん同じような問題を解くことの有効性について、
書かれている箇所になります。

 速く正確にということを要求する立場では、
子どもの誤りは正しい学習をさまたげる余計な妨害物であるという前提がある。
そうであれば、子どもがある問題で間違えても、そこでなぜ誤っているかなどと考えるよりも、
次の問題に早く進んで正しい答えを得た方が効率的だということになろう。
 子どもの示す誤りに対するもう一つの見方は、
誤りに子どものもつ知識が反映されているという考えである。
<中略>子どもは彼らに特有な一貫した知識をもっている。
そして、その一貫した知識にしたがって実際の問題を解決する努力が、
結果的には誤りとして現れているのである。
この反応は、一貫しているという意味では、
その子ども本人にとっては正しい反応とみなされる。
しかし、教師からみれば、わけのわからない答えをしていると受けとめられ、
そうした子どもにだめな子というレッテルをはることにもなりかねない。


 子どもに何かを教えようとするときに、
正しいやり方で、正しい答えを導きだして欲しいと思うのは、
算数や国語、勉強に限ったことではないと思います。
 
 でもここでは、子どもが何を理解しているか、について、
考える手がかりになるのは、子どもがやってしまった間違いで、
その間違いを、丁寧にみていくことで、その時子どもが持っている、
知識や概念や考える道筋などが表出しているよ、という、
大切なことが書いてあると思います。

 算数の計算の間違い、文章問題の間違い、ちょっとしたいい間違い、書き間違い…。
そんな子どもの間違いをさかのぼると、子どもの頭の世界の中を少しだけ、
垣間みることができるかもしれませんね。

 子どもの知恵や知識の総動員の結果のとんちんかんな解答だとしたら、
その解答には子どもの今が現れているのですね。

 少し、ゆっくりと、子どものミスを見守り、味わう時間を大切にしよう。
そんなことを読み終わって考えることでした。


 


 
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