日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

見えないものを見る。

2016-02-29 18:34:41 | フォイヤーシュタイン
 つばめ1号(勝手に命名)を発見!

 去年も思ったけど、つばめの背の色はとてもきれいな黒っぽい藍色ですね。
光の加減で、すごく輝きます。
輝けるミッドナイトブルーとでもいいましょうか。

 この色、すきだなぁ~。

 フォイヤーシュタインの点群では、見本を頼りにしながら、
点を結んで形を作っていきます。

 最初は、形が1つだけで、それが回転しているだけなので、
見本をきちんと見ることができれば、形をつくることができます。

 ページを重ねていくと、同じ形が2つだったり、違う形と組み合わされています。
自分が探す形の特徴をきちんと把握し、頭の中にその形を思い浮べなければ、
違う形に線を引いてしまったり、まったく手が出なくなってしまう課題だと思います。

 昨日のフォイヤーシュタインでは、直角三角形の点群のページをしました。
見えない形を見る練習として、積み木や折り紙を準備し、
色々な下準備的な遊びをしようと思っていました。

 すると、お子さんが折り紙を手に取って、
「三角!」といって、折り紙を折りはじめました。

 

 折った折り紙を広げていました。

 

 そして、線で折られたことで表れた直角三角形に番号をつけはじめました。
自分で番号をつけながらも、
大きい直角三角形と小さな直角三角形が入り乱れて見えるからでしょう。

 大きい直角三角形を基準に番号をつけたり、
小さい直角三角形を基準に番号を入れたりするので、
本人も混乱気味に番号をつけていました。

 そこで、一緒に折り紙を折って、番号をつける作業をしました。
「まず、私がするのを見てね。」というと、じっと真剣に見ています。

 

 2回折って、直角三角形が4つできて、1、2、3、4と番号を書きました。
次に、さっき折っていたものと一緒の折り方で、8まで番号をつけました。

 最後に16まで番号がつく折り方をしました。

 

 この折り方のものは、直角三角形が大小入り乱れて見えるので、
目で三角形を見るより先に、自分で見えたものを逃さないように、
とにかく、番号をつけようとしている感じでした。

 この折り紙での学習を通じて、
このお子さんが、直角三角形の形をきちんと頭の中に描いていることがわかりました。
そうでなければ、実線のない折り目の線を「直角三角形だ!」と見立てることはできません。

 形はしっかりと把握しているので、次の段階として、
折り紙に表れた直角三角形のすべてを見つけるのか、
大きさを限定して直角三角形を見つけようとしているのか、
その基準を自分の中に作ることができると、
番号をつけるながら混乱、困惑する、ということがなくなるなぁ、と思うことでした。

 今回、私が準備した直角三角形のワークもしましたが、
子どもが自主的に手に取って、折りはじめた折り紙遊びが、
課題をしていく上での大きなヒントになりました。

 こういうときは、多少、折り目が変でも、折り方が雑でも、
その子のやろうとすることを最後まで見届けることが大切だなぁと、
つくづく、教えられることでした。

 教室に通ってくれる子どもさん、ありがとうね



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再度、南雲さん講演会について。

2016-02-28 12:12:56 | 発達応援
 天気のよい気持ちのいい日曜日です。
4月並みの気温だそうで、長袖のTシャツとカーディガンで十分です。

 今日は温泉行こうと思っていたのですが、気温に負けそうです。

 昨日の南雲さんの講演会について、追加です。

 南雲さんの講演を聞いていると、小中高と学校に通っていた南雲少年は、
自分が本を読めないことや字が書きづらいことを自分で自覚しています。

 それをSOSとして、
「黒板の字が読みにくい」とか本を読むときに読み飛ばすなどという形で、
学校の中では発信しています。

 南雲さんが小学校~中学校時代を過ごした1990年代頃、
私も高校で国語を教えていましたが、
何度言っても、範囲を指定しても、漢字の書き取りが出せない、ノートが取れない子たちがいて、
放課後に残したり、昼休みに呼び出し、そのあまりの字の書くことの遅さに、
「こいつ、なめてるな!」と怒りまくっていた時代と重なります。

 目の前で、書くのが極端に遅い子を見ていても、
一応、進学校の部類に来ている子どもたちだったので、
字が歪んで見えるかも、なんて、思いもしませんでした。

 そういうことを誤摩化すためだったかもしれません。
その子たちは、のけぞるように座り、イスからは落ちそうでしたし、ノートも斜め、字も薄く、
「なめられてる!負けんぞ、おらぁ」としか、当時の私は思っていませんでしたから、
子どもたちがSOSを出していても気がつくはずもありませんでした。

 きっと、南雲さんの周りの先生方も私と同じような感覚だったかもしれませんね。

 SOSを出している子どもがいても、
受け取る側が既成概念やこうなるはず、という常識にがっちりハマっていたら、
そういうサインはキャッチできないでしょう。

 今、支援員を経て、少しの子どもさんと学習を重ね、
保護者の方を通じて、お子さんの話を聞くことがあります。
以前より多くの子どもたちと接して、自分の中に色々な例、色々な取組みが溜まってきても、
出会った子は、別人、違うひとりだよ、ということを意識しておかないと、
以前同様、SOSを見誤るぞ、と肝に銘じています。

 経験は私を助けてくれますが、ときには足をすくいます。
ワークショップで習った、様々なことも鋳型のように用いるのではなく、
形を変え、流れを変えながら、その子仕様に用いなくては意味がないな、と思っています。

 講演の最後の質問を聴きながら、保護者であろう人も支援者であろう人も
何かの型についての質問が多かった気がします。

 南雲さんの講演は、「学習障害の困り感=南雲明彦」ではなく、
ボクは、こんなことに困ったよ、そんなことに困っている人がいることを想像することで、
別の思いもしないことで困っている人がいるかもしれないよ、そこにも気がついてね、という、
聞き手に、他者への共感と想像力をうながす講演会だったと思います。

 柔らかく動くことの大切さを考えさせてくれた、本当に良い講演会でした。



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南雲さん講演会。

2016-02-27 23:12:26 | 発達応援
 今夜も出たての月が、黄色くてきれいです。
雲に隠れたり、出たりしている月は、龍の目のようだなぁ~と、
眺めることでした。

 今日は、熊本の長洲町であった南雲明彦さんの講演を聴きに行ってきました。
Facebookで知り合いの方が、お知らせしてくださったので、行くことができました。

 演題は「ボク、学習障害と生きてます。~気づきから、理解へ~」

 ご自身の小学生~高校生までの学校での生活や学習についての体験を
思い出されるように淡々と話される中、
私はああ、やはりあの子は…と思い出す子がいて、
気づきながらも何もできなかった、何をどうすればよかったか、と
頭の中で考える時間にもなりました。

 その子は、いつもニコニコした、おとなしい子でした。
話しかけても、うなづくか、短い言葉を発するほどの子でした。
漢字や英単語を書くのがとても遅く、いつも苦労していました。

 あるとき、「教科書読んで」と言われたのですが、
ニコニコ顔で読もうとしません。
再度、うながされて、読み出したのですが、
途中で、突然、読むのをやめて、黙っています。
「まだだよ!」と言われても、読み始めず、ただただ、ニコニコした顔をしています。
先生に「続きを読むのよ!」と強く言われたと同時くらいに、
涙がぽろぽろぽろとこぼれて、言った先生も私もびっくりしたのを覚えています。

 体の使い方のバランスが悪い子だったので、
時間を見つけて、一緒に色々な体のバランスを整えるエクササイズをしていた子でした。
その様子から、追視が苦手な感じや同時にふたつの作業をすることが苦手な感じも
なんとなくですが、感じていました。

 そのことを感じはしたものの、
当時の私は、どんなことがそれらを難しくしているのかや
そこにどういうアプローチをすればやりやすくなるか、
というところまで辿り着くことはできませんでした。

 南雲さんの講演を聴きながら、
ああ、あの子も恥ずかしさや、くやしさや、ふがいなさや、どうしていいかわからない感じや
色々な感情があっただろうなぁ、本当に何も気がつけなかったなぁと、
頭の中はため息でいっぱいになりました。

 私のそんな反省はさておき。
南雲さんが講演で言われた、周りの大人が「手を離さない」「約束を守る」と言われたことが
私はとても大切なことに思えました。

 色々な解釈ができる言葉ですが、このふたつは子どもに安心感を与えると思います。
安心な場所、安心な人間関係を築いていくことで、
学ぶ土台をしっかり固めることができるのではないか、と思うことでした。

 そして、私たち支援する者や保護者などの大人たちは、
気づき、理解し~で止まるのではなく、
何をすれば子どもは学びやすくなるか、必要なものは何かを
ひとりひとりをしっかり見て、子どもと共に実践をしていかなくてはいけないなぁ、と
強く感じた講演会でした。





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やり過ごす。

2016-02-26 22:59:57 | アロマテラピー
 今日の出たての月は、とろけたカステラみたいな色でした。
とてもおいしそうな色で、『ちびくろサンボ』に載っていた、
トラが溶けて、バターになって、それでホットケーキを作る話の挿絵を思い出しました。

 今日は緊急のアロマのお客様でした。

 いつも、「体が限界!」というときにいらっしゃる方なので、
いらっしゃったときは色々固まっています。

 筋膜リリースやアロマトリートメントをして、
ゆっくりしていただきました。

 小さい凝りがあちこちにあります。
それをできるだけ、ゆるゆるゆるっとゆるめていきます。

 あまり、力は加えないのですが、
お客様は、痛かったり、気持ちよかったり、するようです。、

 最後に、「自分の体って、こんなに軽かったんだ!」と言われたのを聞いて、
嬉しくも成りましたが、同時に、固まったj普段の状態が普通と思ってしまうんだなぁ~と、
日々の忙しさ、に思いを馳せます。

 季節の変わり目で、早朝の仕事場でも原因不明で体の調子が悪くて困っている方もいらっしゃいます。

 病院では、「大丈夫です」と言われても
不調は不調として、体の中にどんと、比重を占めます。

 わからない不調とやっていくためには、
おいしいご飯をたべて、よく眠り、自分が気持ちよくなる方法をしることかな、と思います。

 戦うとしんどいことも、
うまくやり過ごせるといいかもしれないなぁと、
今日のお客様とも話すことでした。

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体ゆるむ春。

2016-02-25 14:39:05 | 養生・薬膳
 今日の早朝の住み込み作業は、作業の早いベテランさんとペアでした。

 ベテランさんは、荷物をおろすのが早いので、私もどんどん積込みます。
ベテランさんは、積込むのも早いので、私もどんどん荷物をおろします。

 結果、他のペアが、まだトラック3台積込んでいないのに、作業終了。
ベテランさんは「なんで、みんな遅いのけ?」と、いつものように不満げ。

 いやいやいや。
私らが早すぎるんですよ。
他のペアからしたら、「一生懸命やってるのに、そんなこと言われても迷惑!」ですよ、と
これまでも、何度も言ってきたが、いっこうに理解する気配もない。

 「私は、マイペースって、ゆっくりだけではないことをこの職場でベテランさんと組んで知ったわ。」
と言ったら大笑いされ、グーのパンチが飛んできました。

 さばさばと、気持ちのいいおばちゃんです。

 あ、2月と思っていたら、もう、3月も目の前ですね。
この時期は、春に向かって体がゆるむ時期です。

 ゆるむときには右側から緩むそうで、
左右のバランスが崩れ、ねじれる季節でもあるそうです。

 細かいことは、さておき、
この時期、私は自分の体が暖かさに向かって、
うまくゆるんでいるかなぁ、ということを意識するようにしています。

 寝る前など、ゆるんでいるところ、なんだか窮屈に感じるところ、止まった感じのところ、と
自分で自分の体に意識を向けて、左右にごにょごにょごにょっと動かしてチェックします。

 ときに、斜に左と右という風に、ぐいーっと伸ばして、
どっちの斜めが、どんな感じを味わいながら、そのまま眠ってしまうこともあります。

 この時期に胸椎の1番がねじれて、気がおりずにつっかえると、
頭に気がつまってのぼせてしまったりするそうです。

 体がゆるまず、頭が忙しくなる人が多くなる時期だからでしょうか。
去年も今年も、急にアロマトリートメントを思い出して、
来てくださる方がいらっしゃいます。

 自分でゆるめにくかったら、他の人の力を借りてゆるめて、
そのゆるんだ気持ちのいい状態を体にインプットしておくと良いですね。

 annonのアロマも良かったらご利用くださいませ。

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