日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

数の実感。

2023-06-08 14:52:00 | はじめまして
この前拾った梅たち。

完熟梅だったので、
日々、完熟度合いが進んでいく。
梅干しはもちろん!

サワーになったもの。

梅酒類。


最後の柔らかいものはジャムにした。
梅の甘い香りが家中に漂い、
幸せとはこれ!と思った日々でした。

以前、ブログ内でも紹介したのですが、
安曇野プランの算数を
オンラインで勉強しています。


オンラインで録画されたものを、
自宅で気が済むまでみることができます。

が、一人学習なので月一で、
講師矢ケ崎響さんと
安曇野プランの算数講座主催の
ななつ星の高橋さんがオンラインでの
振り返り会をしてくださいます。

ななつ星


6月は足し算の1回目でした。

算数でよく聞くのは、
「数字だけの計算はできるけれど、
文章問題だと分からない」という
お子さんの話。

安曇野プランの算数は、
「数(かず)を量としてわかること」を
大事にしているので、教えるときに、
「1、2、3、4、5…」という
抽象的な数字がなかなか出てこないのが
面白いところです。

これは、量を分かった上で、
抽象的な道具である数字を
扱えるようになるという考えからそうなっています。

さて、子どもたちが、
文章問題がわからないという話。

オンライン会の中でも出ました。

文章の中の数字だけ見て、
足してみたり、引いてみたり。

学年が進むと、
割るのか掛けるのか、足し算引き算も
ごちゃごちゃに。

文章の中の状況が見えず、
ただただ、数字だけ見てる子は、
「量」がわかっていないだろう。

そんな話でした。

それを聞きながら、
私は自分の関わりのあるお子さんの顔が
ふと、浮かびました。

その子も「文章問題わからーん!」と
頭を抱えるお子さんです。

そのお子さんと他の子どもたち、
大人も混じって食事をする機会がありました。

その子は大好きな唐揚げを食べて、
おかわりをしていました。

何度目かのおかわりのとき、
その子のお兄ちゃんが、
「ねー。だいたいの来てる人の人数見て。
唐揚げの数見て。
俺の譲っても、お前食い過ぎ!」

まだ唐揚げ食べていない子、人、
システム的に後で来る人のことを思って、
お兄ちゃんはそう言ったのでしょう。

弟は「そうなの⁉︎」と、
周りを見回して、でもピンとは来ず、
唐揚げを食べていました。

兄が賢いとか、
弟が無邪気とか、
そういう話がしたいのではありません。

兄は、全体の人数や唐揚げの数から、
一人当たりの数をなんとなく考えている。

弟は、周りを見渡しても、
唐揚げのお皿を見ても、量として、
それらの数が見えていない。

誰々くん、誰々のママ、一人一人。
唐揚げも、一個一個。
まとまった量として捉えてないから、
ぐるっと周りの人を見回して、
唐揚げ見てもピンと来なかったのでは?

まさに状況が見えていない。

具体の極みである日常でこうなのだから、
算数の文章問題で状況が把握できないのは、当然といえば当然かもしれません。

安曇野プランの算数を通じて、
何も考えず食べ尽くす子たちの、
嗜好だけではない、状況判断の曖昧さや
算数の根っこと生活のリンクについて、
思いを馳せた時間でした。

そこには、おそらく、
ものの見え方も関与してくるでしょう。

更に、量の概念がわかってくると、
自分が満足できるまでの量だけでなく、
相手も何かしらの量を欲する存在として
認識できるのではないでしょうか。

それができれば、
遊具の譲りっこ(遊びの量を他者と共有)
会話対話(一方的に喋るのではないお話)
など、他者と道具や時間を分けられることが増える気がします。

算数という一分野を通しても、
体や生活と密接に関係していることを
教える側は頭の片隅に置いておくと、
教える幅が広がるかなぁと思うことでした。




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2 コメント

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Unknown (智ママ)
2023-06-08 16:51:01
うちは自動車や列車の車両なら延々数えるのですが、それでも足し算の数には繋がらず、『数字は数字、量は量』と思っています。

そこで、目に見てわかる小銭で、お手伝いをアルバイト制にして、貯めた小銭を千円札や一万円札に変えることで、単位の大きさを教えようとしていますが、「お母さん!お金たくさん貯めたら、名城線(名古屋の私鉄?)乗れるよね?」といって、せっせとバイトしてひたすら貯めるに勤しむようになってしまいました。

母親の本来の目的から大きく外れて、毎日いそいそと労働に勤しむ息子に、数字屋単位をなんと教えたらいいかな??と迷っています。
Unknown (annon-okiraku)
2023-06-09 08:50:52
ようこそ、智ママさん!
「お金をたくさん貯める」=「お家バイトに勤しむ」=「名城線にたくさん乗ることができる!」
目的のための方法がしっかりしていてすごいですね!時に衝動買いに走る私は、あっぱれ小学生!と平伏す気持ちです!
数と量を結びつけるのには、例えば自動車をタクシーに見立てて、お客さんが3人並んでいます。無線でタクシーに来てもらってピッタリにできるか、とかでやるのが安曇野プランの算数方式でしょうか。ただお子さん賢いので「車は5人乗れるから…」とか言うとややこしいので、お子さんによっては場面設定しっかりして、その場面設定も記憶した上でやることも、また学習にプラスαで良いかと思います。
お金の単位は、小銭とお札で銀行屋さんごっこで両替してみてはどうでしょうか?10円⇄1円、100円⇄10円などから始めて、貨幣と紙幣、でも同じ金額と。
お時間あるときにお試しくださいませ!

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