日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

食べるために。

2022-03-23 23:11:00 | 本の紹介
桜がちらほら咲きはじめたと思ったら、寒いなぁと思う日が続いています。

花冷えですねぇ。

義母が入院していた約4ヶ月。

途中手術を挟みながら、ほぼ、口から食べることがなくなっていた義母。

それは、退院して自宅に戻るための一番のハードルになりました。

そこで、偶然知り合えた、鹿児島で高齢の方の暮らしを守る施設を運営している方に相談しました。

すると、「大丈夫!自宅でここまでなれる!」と動画と共に、本を紹介してくださいました。

動画は、入院中の義母のように呼びかけにも反応が薄い方が、施設での飴を使ったリハビリで、自分で自力でバナナを食べるほど回復されている、心強いものでした。

そして、紹介していただいた本はこちら。


この本で、一番嗚呼!と思ったのは「入院しても、入れ歯は外すな!」という提言。

部分入れ歯の誤飲を恐れてではなく、総入れ歯だとしても、「なんとなく危険そう」と雰囲気で外される現実があるようです。

実際、義母も入所していた施設で、新型コロナで会えなくなっている間に、知らないうちに入れ歯を外された状態になっていました。

入院しても施設に入っても入れ歯死守!

刻み食だ、とろみ食だを先延ばしにし、普通の食事を自分の口の機能を使って食べるためには、これを知っておくことは大切です。

ほんの少しですが、子どもの姿勢と落ち着いて食べることについても書いてあります。

飲み込む力は高齢者よりあるのに、高齢者同様になっているお子さんがいる。

そこにはイスの高さや机の高さが合わないこと、座り方などが影響することに触れられています。

死ぬまで噛んで食べるためのことが書いてありますが、食の細いお子さんたちへも応用できる知見があるのではないかと思います。

これからの自分のために、在宅で高齢になった親御さんをみることや入院、施設での生活でも自力で食べられるように、この本の一読をお勧めします!




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またね。

2022-03-21 23:02:00 | 御隠居さん
天気の良い1週間だった先週。

3週目を迎えると、信じて疑っていなかった義母が旅立ちました。

ちょうど、前のブログを書いた翌日。

義母は、長女とその子、義母にとっては孫と会いました。

夫も家に居て、みんなと一緒。賑やかな休みでした。

義母の生まれ故郷の島唄のCDを孫ちゃんが買ってきてくれて、それを流しました。

そのCDを流したら、顔つきがきりっとなり、目が輝きました。

ああ、聴こえてるんだ、みんなで喜びました。

大好きな甘いものを食べ、娘が買ってきたお土産を少し食べました。

興奮して疲れたのかな、そう見えたので、夕方の看護師さんに少し早めに来ていただき、ベットにつきました。

2週目を迎えた週の初め、もう一人の娘にも孫にも会いました。

髪も切りすっきりしました。

なんだか、全部、やりきったように旅立って行きました。

2週目のある日、私は来年度の介護認定の予約を市役所でしました。

天気の良い帰り道、退院して一日一日がわからないと思っていた義母に2週先の予約を入れることに違和感なくて、少し浮かれた気持ちになりました。

嬉しかったのでカレンダーにもすぐに書き込みました。

退院した日には想像できないことでした。

それほどに食欲も上がって、「このテレビ見てるの!」と寝るのを拒んだり、
「もう!」とちょっと怒った仕草を
見せていた義母でした。

でも、会いたかった人たちみんなに会ったその日に旅立ちました。

前日、在宅で来ていただいた先生も施設の方も、そして私たちもびっくりする急な旅立ちでした。

色々なことを教えてもらった13日間でした。

お母さん、ありがとうございました。

また、あとで。

それまで私はやれることをいっぱいやるね!
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2週間。

2022-03-12 00:37:00 | 御隠居さん
頂き物の百合の花が玄関先で満開になりました。

家の庭の花も顔を出す季節になりました。


家の庭は長く放置されていて、竹藪になっていました。整地をお願いして竹を掘り返してもらいました。

このラッパスイセンも前から庭にあったのでしょう。ミニサイズでかわいいです。

義母が退院して、明日で2週間になります。

おいしそうに水羊羹を食べたのが三日目でしたが、それから毎日、午前中のおやつは水羊羹になりました。

手持ちの水羊羹を切らしちゃったなぁ、と近所で季節外れの水羊羹を探してみましたが、どこにもなく、いよいよネットで…と思っていたら友人が水羊羹をお見舞いに、と取り寄せて持たせてくれました。

また、アロマトリートメントにいらっしゃった方が、「口溶けが良いから」と高級アイスを持ってきてくれたり。

「たくさん買ったから」と夕飯のおかずをいただいたり、周りの人たちに支えてもらいながら、2週間になる日を迎えようとしています。

病院で少なくとも3ヶ月半くらい口から食べることをしていなかった義母。

好物の水羊羹は、食べるのが早いことは前回書きました。

その後、一日量ではありますが、とろとろのお粥をどんぶり1 杯分食べる日もありました。

そんな日は食欲あって、鯖の味噌煮もおかずに食べました。

更に栄養バランス補助ゼリーも1パックデザートのように食べ、その食欲に私たちもですが毎日来てくださる訪問看護師の方々もびっくりされていました。

水分も上手に飲めて、退院するときに「痰の吸引は必須」と言われていたのに、気がつけば喉がゴロゴロ言わなくなっていました。

たまにむせることはありますが、高齢の方が咳き込むそんな感じのむせ方で、変な言い方ですが安心して見守れる感じです。

退院して一緒に生活して思ったことは、病院にもっと強く言って、もっと早く退院させたらよかったな、ということ。

病院は、それが仕事なのでしょうが慎重です。何かがないように、と慎重です。

家に帰り、こちらも誤嚥がないようにと義母のペースを見ながら口に食べ物飲み物を運んでいます。

義母のペースで食べるためには、早くに退院しておくんだったなぁ、ごめんよーということを知った日々でした。

さぁ!
明日もにこにこ顔で迎えられますように!


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