疑 心

年寄り　二人の生活　何―にも面白いことはありません。

高齢者難聴の　お方がいますので　いつも大声の私の声が　一層大きくなり　危ない関係です。

毎日が　お休みのような生活ですから　沢山の人で込み合う連休は出かけることもなく　洗濯や掃除と　家事をしています。

それにしても　暑くなりました。　一度に夏がやってきました。

あちこち　かたずけなくてはと　布をかき回していますが　広げてはたたみ　たたんでは広げています。

そんな中　骨董市で見かけて　買った片口　昔の職人さんの手作りではないかと　惚れて買いましたが　いまだに心のどこかで　プラスチックではないか　疑心を持っています。

使い込まれた感じ　下塗りの朱色　がいい感じです。

陽気の内径が　丁度10cm　深さ7cmです。

両手に　すっぽりと　入る大きさです。　木材をくりぬいて　加工して作ったものであれば　水に浮くはずと　入れてみましたら　浮きます。

ひっくり返して　カッターで切り込みを入れてみましたが　わかりません。　

もし本物の片口であったとしたら　のん兵衛の旦那のお酒を　徳利に入れたり　料理上手の女将が　醤油やお酢を　入れたのかもしれません。

いつか　本物の木工の　片口だとわかるといいなあーと　思っています。

それにしても　味のある昔の片口です。

頼りない生地の着物　巾着袋にしました。　　使わない古い布が出てきたので　使いました。