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*王子様とかくれんぼ ユーリ編*

2015-04-09 17:25:13 | イケメン王宮☆王子様とかくれんぼ


イケメン王宮のイベント「王子様とかくれんぼ」


ユーリ編です




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私は、みんなを探して城内を歩き回る。

(なかなか見つからないな…)

息をついた、その時…―

(扉……?)

見たこともない小さな扉が目にとまった。

(こんなところに……)

気になった私はしゃがみこみ、そっとドアノブを押しあけた。

部屋に入ると、ベッドシーツが微かに盛り上がっていた。

(もしかして……)

そっとシーツを掴んで、中を覗き込むと…―。

ユーリ「あ、カレン様」

ユーリ「見つかっちゃったかー」

笑顔のユーリが、寝転んだまま私を見上げていた。

ユーリ「この部屋だったら分からないと思ったんだけどな」

ユーリはそう言って、上体を起こそうとする。

悔しそうなユーリに、私はくすっと笑みをこぼした。

「見つかった人は、部屋に戻らないとだめだよ」

そっと手を差し出すと、ふいに視線が合う。

ユーリがいたずらっぽい笑みを浮かべた。

ユーリ「じゃあ、その前に…」

(え…っ)

ユーリが私の手を引いて、そのままベッドの中に引き入れる。

ユーリ「歩き疲れたでしょ?カレン様」

ユーリ「少しここで休んでいけば?」

ユーリがシャツをかぶせてくる。

途端に、シーツの中が2人だけの空間になった。

「ちょっ、ユーリ…」

ユーリが私の身体をぎゅっと抱きしめた。

ユーリ「ねえねえ、カレン様」

ユーリ「このまま、一緒に隠れてみる?」

耳元でささやかれ、私は思わず頬を赤くした。

「ユ、ユーリっ……」

すると、くすくすと笑みをこぼしたユーリがシーツをはずし…

私の顔を覗き込んだ。

ユーリ「見つかったのが悔しかったから」

ユーリ「カレン様のこと困らせたくなっちゃった」

(えっ…?)

驚きに瞳を瞬かせるものの、

笑うユーリに、私もつられて笑ってしまう。

「もう…ユーリってば」

小さな部屋で、2人の笑い声が響いた…―。




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おわり


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