いつも通る散歩コースが水道管工事のため通行止めになり迂回させられました。
遠回りになりましたが、その分 “健康増進” に役立つと思えば足取りも軽くなるって言うものです。(うそピョ~ン!)
市水道局発注の工事のようで、現場責任者の話では古い水道管を大地震にも強い最新のものに取り換えるためのもので、現行配水管を活かしながら新管を併設して、完成後に一瞬で切り替える“無断水工法”を採っているそうです。
地下には下水管のほかに様々な埋設物があり、それらを交わしながら深く掘ち下げ、汗だくになって潜っている姿に頭が下がる想いです。
一方、地球上には飲料水を汲みに行くのに1時間も2時間もかけて必死に生きている人々がいます。
日本ではトイレや風呂、洗濯、洗車などに上水道をジャブジャブ使うのが当たり前になっていますが、本当にこれで良いのか考えさせられます。
一昨年、水道法が改正され水道事業の民営化が可能となりましたが、多くの反対を押し切って強引に改正した裏には切実な事情があったようです。
現在、全国では約9割の水道管が老朽化しているが、財政難のため放置されたままです。更新するためには莫大な費用を要することから、民間に丸投げしようとしているのです。
海外では失敗例も多く、たとえばフランスでは民営化した結果、水道料金が5倍に値上げされ国民の不満が爆発して再び公営化に戻したり、マニラでは海外企業が参入し水質が向上されないにもかかわらず水道料金が4倍以上に値上がりし、低所得者は水道が利用できない状態にまで陥った例があり、ボリビアでも海外企業の参入によって水道料金が跳ね上がった結果、民衆の不満が爆発し200人もの死傷者が出る紛争にまで発展した例があるなど、前途多難のようです。
こうした海外の失敗例から多くのことを学び、官民一体となって水道事業を運営することで、現在の水道問題の解決策に是非つなげて欲しいものです。
私たちの命の源ともいえる水道のあり方について、今後も注目していきたいと思います。