徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

シャガールとエコール・ド・パリコレクション

2006-10-29 | 美術
開館記念
シャガールとエコール・ド・パリコレクション
2006年7月26日から11月1日
青山ユニマット美術館

 TakさんのBlogで知り表記にいってきました。3日からは、『ミレー、コロー、クールベ展』が始まってしまうので今週末が行ける最後。(どこが展示替えになるか今ひとつ不明ですが。)
 開館記念ということか、優品が展示されています。4階から2階まで展示スペースとは事前情報で知っていたので、それなりに作品点数とは予想していましたが78点です。ちょっとしたものです。
 箱根にあったそうですが、そちらは訪れたことがありません。初めてなので凄いというのが感想。

シャガール
さて4階はシャガール、18点です。そのうち油彩が10点。詳しい解説が1点1点ついているので、一通り読んでもう一度作品と対面。眼に留まったのは、
  • マルク・シャガール《ソファーに坐る少女(マリアシンカ)》1907年;シャガールが絵を習いだして1年余りのときの作品だそうです。モデルは妹。
  • マルク・シャガール《ダブル・ポートレイト》1937-38、油彩・パステル。ベラと一身一体であることを強調した作品。
  • マルク・シャガール《ブルー・コンサート》1945年 油彩;パリが解放されてそのあとすぐベラが亡くなる。その後9ヶ月間筆をとらなかったシャガールが、ようやく筆をとった頃の作品。彼の代表作といわれながら、はじめての一般展示だという。ミューズとしてベラが中央に美しく描かれ、緑色のバイオリンを奏でる。青い牛と鶏が寄り添う。白く魂が昇天することでベラがすでにいないことを表す。背景には青く、ロシアの故郷が描かれる。
  • マルク・シャガール《戦争と平和》1954 インク・水彩
    印字されたドイツ将校への叙勲の証書(主に右半分)の空白にシャガールの絵が描かれる。水彩でフランス国旗やエッフェル塔を画面右側に、左側にはシャガール自身、牛などを描いく。右側のヒトラーのサインと同じ位置に左側にシャガールのサイン。戦争と平和という主張に満ちた作品。
  • マルク・シャガール《誕生日の大きな花束》1969年 油彩;解説ではベラが焼き菓子と花束をもって彼の部屋を訪ねてきたことを題材にした《誕生日》(1915、MOMA)を思い出して描いただろうという。大きな花束がキャンパスいっぱいに描かれる。

    川村記念美術館のような大作はないものの、シャガールの全貌について、垣間見ることができた展示だった。

    藤田嗣治
    5点
  • 藤田嗣治《横たわる裸婦》1932年
  • 藤田嗣治《横たわる裸婦》1924年
  • 藤田嗣治《長い髪のユキ》1923年
  • 藤田嗣治《2人の裸婦》1926年
  • 藤田嗣治《バラ》1922年、解説では禅的な静物画と。

  • ラウル・デュフィ《マダム・ルーディネスコの肖像》1934年;青い背景が印象的

    キスリング
  • モイーズ・キスリング《金髪の少女》1933年
  • モイーズ・キスリング《ダリア》1941年
  • モイーズ・キスリング《長椅子の裸婦》1950年;緑と赤の空間に挟まれた横たわる裸婦。
  • モイーズ・キスリング《ジョルジェットの肖像画》1945年

    ゴッホ
  • ゴッホ《石膏トルソ(女)》1887/88冬(パリ)

    このほかにも、マティス、モネ、ドガなど、また萩須高徳が4点ほど展示されていたのですが、そこまで気合を入れていなかったので、またの機会にじっくりと鑑賞します。


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    2 コメント

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    Unknown (あおひー)
    2006-11-01 00:56:48
    TBありがとうございました。
    この展示はかなりすごい内容でしたね。シャガールも見応えあったのですが、わたしはキスリングの「長椅子の裸婦」にやられてしまいました。
    さて、この次の展示が気になるところですね~。
    返信する
    シャガール (Tak)
    2006-11-01 23:31:50
    こんばんは。
    TBありがとうございました。

    シャガールがぐーーと増えて
    箱根にあった時より格段に
    パワーアップしていました。

    あのシャガールどこから手に入れたのでしょう?
    教えてもらえませんでした。
    (当たり前ですが。。。)
    返信する

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