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【会津野】書籍「東京どこに住む?」

2016年06月07日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

連日、素晴らしいお天気が続いている会津野です。昨日、近くの川で「ほたる」が飛んでいました。伊勢志摩サミットにおけるオバマ大統領の広島訪問により、太平洋戦争の悲惨さをあらためて感じ、映画「火垂るの墓」を見た直後でしたので、ただきれいと感じるだけでない、何か他に感じるものがありました。

さて、書籍「東京どこに住む?」(速水健朗著)をご紹介します。先日ラジオで、速水健朗さんが出演している番組を聴き、興味を覚えたものです。

読んでみると、2000年台初頭に、国がかつての郊外型住宅を取得することを促進する体制を変更し、都心回帰へと舵を切る法律を施行したことがわかります。それから時を経て、知識集約型産業の開発者などが遠隔地で開発作業をするテレワークよりも、職住接近型で事業を進めることに優位性を見出すことなどを加え、だんだんと人々が郊外から中心部へと移る過程を描いています。ただ、一様に都心部に移るわけではなく、山手線の西側から東側ヘと人気が移る傾向も見てとれます。

そのポイントは、「横丁」と「商店街」のようです。「住む」地域と「商業」の地域の住み分けを求めるのではなく、「暮らし」と「にぎわい」を同時に求めるライフスタイルが、多くの方に支持されているようです。

この指摘は、東京だけではなく、人口減少に苦しむ地方でも大変参考になります。

かつては「横丁」や「商店街」が元気であった街があちらこちらに存在します。しかし、いまは残念なことに消滅寸前です。実在したわけだから、ゼロから作り出すよりも、再生を図る方が現実的です。

自分たちの町が、「この町、住んでみたい!」と想うような町になるよう、「まちづくり」をする。こういう視点が必要だとあらためて感じました。

今日も素晴らしい一日をすごしましょう。

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