琉球新報にアッパレ!だが、
「首相は9条改正に前のめりになるのではなく
憲法の根本理念である平和主義に立ち返るべきだ」
この「期待」は妥当か!
沖縄の事態を観ていても、いまだ、こんなことを言っている新聞とは!
「人質事件における問題の矛先を9条に向けるのは
論理のすり替えだと指弾せざるを得ない」という評価は誤り!
「論理のすり替え」ではなく安倍思想の帰結=筋書だ!
身勝手な「論理のすり替え」は首相としての資質ゼロではないのか!
安倍首相の憲法改悪表明については、昨日記事にしました。今日の全国紙・地方紙の社説を視たら、琉球新報のみが取り上げていました。以下掲載しておきます。ご覧ください。
あまりの身勝手に呆れるばかりですが、これは、どの組織・集団においても、理不尽であっても、声がデカいと、それになびくという風潮をそのまま映し出しているように思います。そういう意味で極めて危険な日本となりました。
安倍首相の大ウソをそのまま見過ごす日本となっているように思います。とりわけ、権力を厳しくチェックする新聞・テレビ・ラジオ。そして政党が、どのような歯止め・防波堤になっているか!という視点でみると、極めて問題です。
何故か。安倍首相の言葉の一つ一つについて、その矛盾を糾していないからです。だから、安倍首相は「いい気」になっているのです。その点を暴いていかなければなりません。以下ご覧ください。
琉球新報 9条改正主張/論理のすり替えはやめよ 2015/2/5 10:06
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-238417-storytopic-11.html
あまりの論理の飛躍にあぜんとするほかない。
安倍晋三首相が3日の参院予算委員会で、邦人人質事件に絡み、自衛隊の任務拡大を視野に入れた憲法9条改正に意欲を示した。
安倍首相は筋金入りの改憲論者であり、これまでも9条改正に前のめりの姿勢を隠していない。それにしてもだ。日本人2人の命を救えなかった今回の人質事件を9条改正の必要性と結び付けるのは、我田引水も甚だしく、こじつけ以外の何物でもない。
首相は「なぜ改正するかと言えば、国民の生命と財産を守る任務を全うするためだ」と持論を述べた。質問に立った次世代の党の和田政宗氏が9条改正を呼び掛け、首相が呼応した格好だ。
首相答弁を裏読みすれば、自衛隊の活動に制約を課している憲法9条があるから、国民の生命と財産を守ることができない−と主張しているも同然ではないか。人質事件における問題の矛先を9条に向けるのは、論理のすり替えだと指弾せざるを得ない。
今回、仮に自衛隊を派遣できていたとしても、残忍な過激派「イスラム国」が支配する地域から、居場所すら分からない人質を救出することは不可能だったはずだ。
安倍政権が何よりもまず、今なすべきことは、この間の政府対応に関する検証作業だ。危機管理やテロ対策、情報収集力は十分に機能したのか、否か。それこそ安倍外交が厳しく問われてしかるべきだ。
2012年末の安倍政権の発足以降、平和憲法の理念は、ただでさえ空洞化の危機にさらされている。昨年7月には、従来の憲法解釈を変更し、自国が攻撃を受けていなくても他国への攻撃を実力で阻止する集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を行った。
自国の守りに徹する専守防衛は、1954年に自衛隊が発足して以来の基本方針だが、国民的議論もないまま、一政権の一存だけで、安保政策を大転換したことは記憶に新しい。武器輸出三原則に基づく禁輸政策の見直しもしかりだ。
安倍首相が推進する「積極的平和主義」は、今や諸外国に対し、日本は戦争ができる国になったとのメッセージを発していないかと強い危惧を覚える。首相は9条改正に前のめりになるのではなく、憲法の根本理念である平和主義に立ち返るべきだ。(引用ここまで)