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▲「愛西市自治基本条例」策定にあたっての勉強会がありました

 午後2時から、職員向けの研修会がありました。市民も参加できるとのことで広報がされました(すばらしい!)。議会基本条例もこの自治基本条例も、策定までにどのようなプロセスを踏むかが大切です。しっかりと見ていこうと思います。

 講演の内容をまとめましたので、報告します。(感想も入れました)

◆名古屋大・後房雄氏の講演から・・・・(愛西市佐織公民館にて)

1.「自治基本条例」は自治体の憲法
・なるべく憲法らしい決め方をすることが大切。
・憲法や地方自治法内のことしか決められないのだから、中身は予想外の内容のものにはならない。
・どのように作るかがポイント

 

2.自治基本条例とは
・自治のしくみを明確にし、住民で再確認ものである。
住民、議会、首長 行政の責任を明確にするのが目的。
・総合計画との整合性は?との意見を聞くが関係ない。
  総合計画に書くようなことを盛り込みたい意見がよくでる(福祉を重視するなど)。そうした話ではなく、政策を決めるルールを決めることが自治基本条例。
  総合計画をつくるかどうか・・・こうしたことが、自治基本条例の役割
   最近までは、基本構想は決めねばならないだった。しかし、その条文はなくなった。現在は、作らないことも決められるようになった。
どの政策を、議会で決めるのか?首長が決めるのか?住民投票で決めるのか?を自治基本条例で定める。
 すべてを住民投票で決めれば・・多数が造れ!ということになる
      しかし、増税をセットしすると否決になる。
    物事の決め方としてこれでよいか??どうした事柄を住民投票で決めるかも定める。

【みつこは思いました】
 議会だけで決めるのではなく、市民が決定することが適している事案はたくさんあります。私は、住民投票制度ができることは大賛成で、仮にそうなったら、市民にどのように情報提供していくかも重要な課題になります。
 また、今のパブリックコメントのしくみは、とても不十分であり、事業の是非に意見を述べるものではありません。もっともっと市民が意見を述べられ、決定に関われるしくみができるとよいと思います。


3.自治基本条例策定時に、市民に学んでもらうことが大切
議会の権限が小さい  予算提案権がない
  →自ら議員が予算を使って提案することはできない
  →首長と議員が手を組むこと困難
議員には、拒否権しかない。議会に権限があれば、議員は責任を持った動きができる

議会に予算提案権がないことを知っている市民はほとんどいない。
 →権限のない人(議員)にお願いすることは、裏口を使え!といっているようなもの。
 →その上で議会や議員に何を期待するかを考えることが大切。

【みつこは思いました】
 多くの市民の方々は、議員がすべて決めていると思っていらっしゃいます。しかし、後講師が述べられたように、議員の権限は本当に小さく、市長の権限はとても大きいのです。
 講師の「議員に「口利き」をお願いすることは、裏口を使え!と言っていること」との話しは、聞いていて爽快でした。

 

4.政策内容の決定は行政の仕事。その政策の実施は行政でなくてよい。
・かつては、 「決定すること」と「サービス提供の方法」はセットだった。 
   →市で決定   実際の仕事は民間、NPOに委託することが可能になった
   →専門的な仕事は、企業やNPOの方がノウハウが蓄積するに決まっている。
   →市が監督してやらせる能力が必要になる
   →公務員の人数を減らすのではなく、適正な民間を選ぶ能力が必要
   →どこに頼んだら安くよいサービスができるか?的確な点検な能力が必要。

【みつこは思いました】
 もっとも!と思いました。職員の仕事は変わった!・・・このことは、議会でも何度も発言してきたことです。的確な点検能力がないと「丸投げ」になってしまい、良いサービス提供がされなくなります。

5.著名人の発言集
★  ドイツの学者    タウンミーティング
・公的な自由とは、公務に参加することにある
・重荷ではなく、公的な場で遂行することに幸福感
・議論や審議を決議を楽しむ。公的な場に関わることは楽しみだ!
   → 退職した人たちには生きがい?

 

★岡部
・アメリカの自治体は市民団体だ
・地域の人が全員加盟性であることが違うのみだ
   
★穂坂前志木市長
・自治体マネジメントは、生徒会に毛の生えたもの
・原点に戻れ!

 

6.決め方
・住民投票で決めて、自治基本条例にするのが望ましい(極限形態として望ましい姿)
    実際にはどうるすか?
子どもの参加が大切
  自治体のしくみについて学んでいる。市が作りつつあるこの状態は学びの材料。社会科の先生。子どもを通じて・・・。
・こどもの権利を盛り込むなら、子どもにもわかりやすく。

【みつこは思いました】
 愛西市には、子ども権利条例がありません。
 子ども権利条例をつくるときには、子どもたちも参加し、ワークショップなどをしながらまちづくりを考えていきます。こうした手法が、自治基本条例を作る際に取り入れられるとよいと思います。子どもたちは、かなり地域の課題を感じています。こうした参加が、愛西市に愛着を持つ子どもたちを作っていくと思います。

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