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▲集会を開きます。トーヨーボールのアスベスト問題

■トーヨーボールの吹き付け 茶石綿が高含有(27%)越え
  明日9/30、集会を開きます。

●=● 廃墟「トーヨーボール」アスベスト問題 ●=●
      アスベスト学習会のお知らせ

   9月30日(土) 1;30~3:30頃

    場 所 : 佐織公民館     研修室(3F)
                  電話 0567-26-1123
                    (愛西市佐織庁舎南)
           名鉄津島線「藤浪駅」歩いて7分くらい?
        ★資料代 : 300円
            どなたでも参加できます。
  
 講 師 :繁野 芳子さん 「名古屋労災職業病研究会」事務局長

《 研究会の概要 》:名古屋市の医師(杉浦 裕さん)が代表を務
め、労働者災害救済の活動をされています。  特に、最近はアス
ベスト被害で亡くなる事例も増え、そんなご家族の救済や、学校で
のアスベスト除去工事が、飛散せず安全に行われているかの調査も
されています。

 アスベスト含有量の調査結果を入手しましたので、当日、発表い
たします。

↓本日の中日新聞記事

 中日新聞によると、公的機関は半年以上も前からアスベストの危険性を認識していた可能性・・・と書かれているが、私は、昨年の9月議会で、トーヨーボールのアスベスト問題で質疑をしている。この情報は、公的機関から得た情報であり、1年以上前から愛知県はアスベストの危険性を認識していた。

 尾張事務所は「不法侵入になるので、一度も施設内に入ったことがない」と先日も言っているが、吉川への回答の中で、現場調査を行った結果と言っている。どんな現場調査をしたのだろうか・・・。無責任な県の対応ではないか。

↓以下、吉川みつこの平成17年9月議会、一般会計補正予算質疑において

○3番(吉川三津子君)
それからもう1点、アスベスト問題につきまして、愛西市ではございませんが、お隣の稲沢市にありますトーヨーボウルがアスベストが使われているということでお伺いしておりますけれども、すぐ佐織地区に隣接しているということで、何か問題が起きれば当然愛西市にも影響することでありますので、ちょっとお尋ねしたいと思います。
アスベスト入り石膏ボードということで、飛散は少ないと私も考えておりますけれども、現場に行かれてわかりますように、あの朽ち果て方を見ますと、いつまでも安心していられるような状況ではないと私は考えております。現在、建物はだれが安全管理をしているのか、また、将来にわたり安全と言い切れないアスベスト問題の監視を今後どう対策が考えられているのか、そのような情報がありましたらお伺いしたいと思います。


○市民生活部長(藤松岳文君)
そんな中で、トーヨーボウルの件が出てまいりましたが、私ども愛知県尾張事務所環境保全課に問い合わせをいたしました。現場調査を行った結果、解体をしないのであれば、飛散の可能性はないとの回答を受け取っております。また、管理責任について稲沢市に確認をいたしましたところ、ここは組合組織になっておるようでございますが、現在連絡がとれないような状況であると伺っております。したがいまして、稲沢市に、何とかそこら辺連絡をとっていただくようお話をしながら進めておるところでございます。


○3番(吉川三津子君)
それからトーヨーボウルの件ですけれども、これは解体しなければ問題がないということですけれども、私、現場の方を見てきたら、窓ガラスは全部割れているし、天井も落ちてきているし、解体と同じような状況になってしまっているのではないかということで、本当に危険なな建物ではないかと思いますが、今までずうっと放置されているんですけれども、県が関与するようなお話があるのかどうか、その辺ちょっと1点、お聞きしたいと思います。


○市民生活部長(藤松岳文君)
トーヨーボウルの関係でございますが、私どもも現場を見させていただきまして、窓ガラス等、割れてしまっている、そんな状況を愛知県の尾張事務所環境保全課の方にお話をしまして、こんなような状況であるので早急な対策がというようなこともお話をしながら、そんな中で保全課の方としての考え方としては、解体をしなければというようなお話になったわけでございます。できるだけ私どもの情報も県の方に伝えながら対応してまいりたいと思っております。

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▲9月議会報告:本日議会最終日でした

■本日(28日)、愛西市議会の最終日でした。

【9月議会一般質問】

・こどもたちの「ぜん息・アレルギー・生活習慣病」への対策を
・日置町、産業廃棄物処理施設の悪臭・汚水垂れ流し問題への対策を
・「自立支援法」について

 愛西市内の小中学校の児童生徒の健康診断結果を分析比較し、質問しました。せっかく行った健康診断結果が生かされていないことを感じました。ぜん息やアレルギーの発症率に地域のかたよりもあり、原因と思われるものは除去していかねばなりません。

 また、生活習慣病においては、2割以上の子どもに総コレステロールが基準値外であることもわかり、生活習慣病への啓発活動が必要であると思います。 

■固定資産税評価漏れ問題

 議会最終日、当局より「固定資産税評価漏れ」の報告があった。かなりの件数で、金額にしていくらになるのかわからない。愛西市議会として、急遽「固定資産税評価等調査特別委員会」が設置された。

(経過)
 平成15年、合併調整時、宅地課税に於いて、立田・八開村において、住宅と非住宅混在の場合の按分がされていないことがわかった。区画認定もされていなかった。そのため、立田・八開村に於いて、平成16年、航空写真を撮ることとなった。

 そして、合併の年である平成17年に区画確定をおこない、18年度に納付書を送付。その後、航空写真と納付書を照らし合わせたが、未評価家屋がたくさんあることがわかった。

対象棟数     佐屋地区 立田地区 八開地区 佐織地区    合計
?未評価家屋   20     560    20     420     1020
?併用住宅
及び住宅用地    0     400   150      0       550

立田地区の70%が、30年以上経過、佐織は、80%が30年以上経過している。

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▲今日のできごと

 久々に朝寝坊しようと思っていたが、朝早くに電話が鳴った。汚水が農業用用水に垂れ流しされているから見て欲しいとのこと。急いで着替えて現場に行く。産廃施設の焼却灰混じりの汚水が、農業用水に垂れ流しになった模様。業者と話し、今後注意するようにと言うが、何度同じことを言わせていただいているやら・・・。

 帰りに地域の方に野菜を頂いて帰る(^_^)v

 帰ると今度は、団地の真ん中の空き地で除草剤散布。「子どもが入ったら大変だから、やめて欲しい」とお願いするが、願いは届かず・・・(^^;)

 午後は、気分一転、子育て活動に参加。
仲間と一緒に、通信やお知らせの印刷物を作る。

 夜は、頂いた野菜「大根の間引き」をおひたしにして頂く。里芋も頂いたので、それは、明日の夜頂くことに・・・。

 今日も、バラエティーに富んだ1日でした。

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▲「鉄鋼スラグ」これも偽りのリサイクル?(その3)

■中国の元気で、鉄鋼業界も元気 → 鉄鋼スラグの処分に困る!

鉄鋼スラグが各地で問題を起こしている。webで情報を拾ってみた。

鉄鋼スラグ「一時保管所」をめぐる不安―今治
[PDF] 鉄鋼スラグの地盤材料としての有効利用に伴うフッ素の溶出挙動と その ...

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▲トーヨーボールアスベスト問題(2)

■関係部署に連絡し、地域にも知らせる

 廃墟「トーヨーボール」のアスベスト問題で、行政の関係部署に若者が施設内に入らない対策をお願いしたり、地域にお知らせを配布しました。すぐ近くの方々は、「アスベストをもう吸ってしまったかしら?私は、いいけど孫がいるから・・・」と大変心配されており、すぐに対処すべきと思いました。

 トーヨーボールは、稲沢市に建っていますが、愛西市と隣接しており、ガラスが割れているのは愛西市側。飛散の心配があるのは、稲沢市より愛西市の方かと思われます。今日、改めて愛西市側から領内川ごしに眺め、アスベスト問題のある廃墟を背にして暮らすのは、苦痛だろうと思いました。

 アスベスト含有は間違いとのデータも入手。若者が出入り出来ないような対策もされていないので、来週早々に再度関係部局に働きがけをせねば・・・。

■いままでのブログ

▲トーヨーボールのアスベスト問題で、県へ申し入れ
▲廃墟のアスベスト問題(1)

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▲廃墟のアスベスト問題(1)

■廃墟「トーヨーボール」、昨日の県へ申し入れの件での「マスコミ報道」

 昨日の申し入れをしたことが新聞報道され、いろいろな情報提供の電話がありました。
 「今でも高校生などのたまり場になっていますよ」との情報も頂き、直ちに愛西市に「生徒が中に入らないように各中学校に連絡して欲しい」とお願いしました。

 稲沢市議会でも、取り上げられたと聞いています。

 新聞で取り上げられたことにより、トーヨーボールにアスベストが使われていることが周知され、感謝!
しかし、中日新聞掲載の県のコメントは、誤報かと思うほどの内容なので、県に指摘をしましたので、以下をご覧下さい。

↓9月20日、毎日新聞夕刊(クリックすると拡大)

★県尾張事務所のコメント
「建築年代や形状から、飛散性アスベストの可能性が高い。詳細な調査と飛散防止策を検討したい」としており、立入禁止なども検討している。

★専門家コメント
「子どもの出入りも考えれば急を要し、直ちに立入禁止、飛散防止の措置をとらねばならない。権利関係が複雑なら、自治体がまず動くべきだろう」

毎日新聞の専門家のコメントがうれしい。

↓9月21日、中日新聞朝刊・尾張版(クリックすると拡大)

★チンプンカンプンの県大気環境課のコメント
アスベストが大量に使用された昭和40年代の建物であることから、アスベストの可能性は高い。吹きつけされていれば、飛散の可能性は低いのではないか」とみる。

↑誤報かと思い、県にコメントについて、電話で確認 → 誤報でなく、やっぱりわかっていないみたい

 厚生労働省は、「吹き付けアスベストが問題だから、対策をしなさい」と言っているのに、県は何をわけのなからないことを言っているのかと、私は、コメントをした当人に電話をした。

 「厚生労働省は、露出して『吹き付けアスベスト』が使用されている場合、劣化等によりその繊維が飛散する恐れがあるから、対策をとるようにしなさいと言っているのに、吹き付けてれば大丈夫というコメントはどういう意味か」と。

 しかし、「吹き付けてくっついていれば、飛散しにくい」との回答が繰り返され、アスベストの繊維飛散のことが理解されていないようだった。昨日は、施設内のアスベスト写真も一緒に提出したのに・・・。

↓9月21日、中日新聞朝刊・県内版(クリックすると拡大)
 

★県尾張事務所のコメント
「土地の所有者を確認し、アスベストが実際に飛散しているか調査したい」

今までの関連記事:
▲トーヨーボールのアスベスト問題で、県へ申し入れ

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▲トーヨーボールのアスベスト問題で、県へ申し入れ

■稲沢市平和町領内にあるボーリング場「トーヨーボール」問題

 このボーリング場は、ホテルニュージャパンの社長横井英樹氏が経営していました。
 私は、このボーリング場のすぐ近くに23才まで住んでいたし、ボーリングもよくしにきていたので、最盛期のころのこともよく知っています。
 今は、天井が抜け、飛散性アスベストがむき出し。窓ガラスは割れ放題。若者が出入りし、青少年の健康と健全育成にも問題があります。早急に何とかせねばなりません。

★9月19日、尾張建設事務所に確認したところ、
  「環境パトロールの時に立ち寄り、いつも見ているが飛散の恐れはない」と担当者は説明しました。外から目視でどうやってアスベスト飛散状況を判断するのか・・・、そんなことができるなら超能力者で、あちこちに引っ張りだこになっているはずと思いました。

■本日20日、ダイオキシン・処分場問題愛知ネットワークから、愛知県ならびに県教育委員会へ申し入れ書を提出しました。

 この施設のアスベスト問題に関わったのは、1年くらい前かと思います。
 しかし、このとき県が言ったことは「解体しない限り、飛散はしない」と。そのことばを信じ、トーヨーボールには、飛散性アスベストは使われていないと思ってきましたが、いくら非飛散性アスベストでも、これだけ朽ち果てれば問題があると思い、調べ始めました。
 そして、突きとめた現実は、大変深刻なものでした。

 県の「心配はない」の言葉を鵜呑みにしていたことに、大変反省をしています。

★本日、各部署では真剣に話しを聞いてくださり、口頭での回答は、
  大気環境課「債権回収機構などに、飛散防止策をとるよう働きがけをしていく」
  教育委員会「委員会に報告し、県の担当部署に働きがけていく」
  県民生活部社会活動推進課「パチンコ店で少女がコロされる事件もあり、廃墟のことも重要だと考える」etc

★以下、本日の提出文書

                                                            平成18年9月20日
愛知県知事 神田真秋 殿
愛知県教育委員会委員長 加藤 勤殿

    廃墟におけるアスベスト問題と青少年の健全育成に関する申し入れ

                                        ダイオキシン・処分場問題愛知ネットワーク
                                                                     代表 吉川 三津子                                                                             

 稲沢市平和町にあるトーヨーボールは、ホテルニュージャパンの社長であった横井英樹氏が経営していたボーリング場で、1フロア80レーンが3フロアといった東洋最大のボーリング場として、昭和45年頃にオープンしました。ボーリングブームが去った頃から建物の老朽化はどんどん進み、ガラスも割れ、天井も落ち、現在ではひどい廃墟となっており、早く解体して欲しいとの大きな地域の声があります。

 しかし、横井英樹氏が破産したことで、整理回収機構などの手に渡っているとの噂も聞いていますが、建物の管理責任は誰にあるのか、どこへ相談をしたらよいのか、地元住民はわからず大きな悩みの種になっています。

 また、問題は美観だけでなく、トーヨーボールには飛散性アスベストの問題があります。屋内は、天井が落ちてアスベストがむき出しになっており、特に最上フロアの天井はほとんど落ちてしまっています。県は「飛散の可能性はない」と言っていますが、周辺住民は大きな不安を持っています。これ以上老朽化が進めば、とても「問題がない」と言ってられないのではないでしょうか。

 このトーヨーボールの問題は、周辺住民だけの問題ではなく、最近は減ったものの、心霊スポットとして青少年が出入りし、夜の遊び場となっているという問題もあります。青少年の健康上ならびに健全育成の観点からも大変問題があり、直ちに対策を執る必要があります。

 よって、特に青少年の健康と健全育成の観点から、以下の実現を切に望みます。つきましては、下記について、9月30日までにご回答頂きますようお願いいたします。

1.青少年の健康と健全育成のため、トーヨーボール屋内に入れない措置をとること
2.トーヨーボールのアスベスト調査を行い、屋外へのアスベスト飛散防止策をとること
3.トーヨーボールの安全な解体が、早期に実現するよう努力すること
4.県下に於けるアスベスト使用の廃墟の存在や、老朽化、若者の侵入状況などについての調査をすること 

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▲「鉄鋼スラグ」これも偽りのリサイクル?(その2)

■「不法投棄産廃の全面撤去を求める 全国集会・岐阜大会」に参加!

 16日、岐阜市の未来会館で、全国から廃棄物問題を抱える地域の人々が集まった。

 私は、ダイオキシン・処分場問題愛知ネットワークを代表し、瀬戸市の「フェロシルト問題」と「津島市で起きた鉄鋼スラグ放置問題」を例に、リサイクルの名を語った不法投棄問題について発表した。

 パネルディスカッションでも「鉄鋼スラグ」のことが話題となり、「中国への輸出が増え、鉄鋼スラグの山があちこちに増えており、今後全国的な問題になるのではないか」との発言もあった。私も、「第2のフェロシルト問題」として捉えている。

 
写真右から、岐阜椿洞、廃棄物処分場問題全国ネット、岐阜大粕谷教授、地質学の坂巻先生、大阪市大畑教授、三重ネット代表、千葉残土ネット代表、ダイオキシン・処分場問題愛知ネットワーク代表(私)、栃木代表、静岡代表、環境監視研究所中地先生。

■翌日、愛西市近辺の産廃現場を見て回る。以下は、津島市の鉄鋼スラグ放置現場
 隣接の田んぼの稲が枯れました。水からも悪臭が出ていました。電気伝導度を測ろうとしたら数字がでない。故障かと思ったら、振り切れて測定不能でした。

 

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▲小牧市「桃花台」、開発前に産廃不法投棄

■TBS「噂の東京マガジン」より紹介

 愛知県音羽町の廃炉問題、墓石放置問題、フェロシルト問題など何度か取材を受けた番組です。しかし、残念ながら東海地区での放送は数ヶ月前に無くなってしまいました。

 なかなか内容の濃い番組だと毎週見ていたのに残念!

http://www.tbs.co.jp/uwasa/20060917/genba.html

リンクが切れるといけないのでテキストのみ転載します。

住民激怒!地盤沈下で消えた住宅
2006年9月17日放送

今回の現場は愛知県小牧市にある、9千世帯、3万人が住む桃花台ニュータウン。ある日、このニュータウン内にある隣り合う2軒が相次いで引越ししたあと、突然その住宅が取り壊されたのだという。そこで、この動きに疑問を持った住民たちが調べてみると、その原因が「地盤沈下」であることが判明したのだ。今でも近隣の家や道路では、謎のひび割れなどが発生している。
そもそもこの場所は愛知県が1971年に購入後造成し、UR(都市再生機構)の前身である住宅都市整備公団が建売住宅として販売していた、いわば2重のお墨付きともいえる物件。その住宅が沈んで取り壊されたというのだから、これはただ事ではない。


URが現場の地盤調査をしたところ、地下3.5mから8mまでの幅4.5mにも及ぶ層が、多くの油分を含んだ真っ黒なドロ状物質になっていることが判明した。それを嗅いでみると古い機械油のような悪臭で、とても自然の物質とは思えない。建築の際、当時の基準に則り深さ3mまでしか地盤調査を実施していなかったURは、今回の調査で明らかとなったこの物質により地盤が軟弱となり、それにより地盤沈下が起きたと認めたのだ。


そこで番組でもドロ状物質を持って帰り、簡易分析したところ、やはり多くの油分が検出された。愛知県は住民説明会で「県が買う前、ここは廃棄物処理業者が粘土などを投棄していた場所。しかしそれらは造成前に処分したはず」と説明している。ところが現実には多くのドロ状物質が残されている。・・・そして驚くべきことに、この「限りなく産業廃棄物らしきもの」を投棄した業者の責任を問うことはできないというのだ。というのも「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」が施行されたのは1971年9月から。そして県がこの土地を産廃処理業者から購入したのはまさにその1971年。なんとも歯がゆいが、法律が無かった時代の投棄について違法性を問いただすことはできないのだ。


しかし住民にとって一番大事なのは、「これが何なのか」ということ。URが正式調査を行っているが、結果が出てくるのは11月。そこで万が一、有害物質が検出されたら日々の生活への影響はもちろんのこと、土壌汚染対策法により原因者だけでなく土地所有者の責任も厳しく問われる可能性があり、結果、財産も大きく侵害されることが考えられるからだ。
「地中にあった粘土は除去した、公団は地盤調査の義務があったのでは・・・」と主張する愛知県と、
「県から大量の廃棄物がここに持ち込まれていたとは聞いていない」
と主張するUR。
話し合いは平行線でURが県を提訴する事態となっている。
その間も、住民は不安と怒りの日々を送っているのだ。

 

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▲焼却炉談合の監査請求、棄却されました

■海部地区環境衛生組合の焼却炉談合問題

 公正取引委員会が談合を6月に認定。監査請求をした後に、組合が自ら三菱重工に損害賠償請求をしました。すでに、損害賠償を請求しているからと、請求は棄却となりました。


監査請求2件を棄却 海部地区環境事務組合発注(中日新聞、9月12日)
 自治体発注のごみ処理施設の入札をめぐる談合問題で、津島市議や愛西市議らが海部地区環境事務組合の監査委員に、談合による損害額の返還請求をするよう促した二件の監査請求で、同監査委員は十二日、二件とも請求を棄却した。
 請求では、談合による損害が落札額の20%に当たる四十九億九千八百万円になるとして、組合が損害賠償請求をすることを求めていた。この問題をめぐっては、組合が今月一日、八穂クリーンセンター(弥富市)を受注した三菱重工業に対し損害額二十九億七千八百万円余を賠償請求。監査結果では、既に組合が賠償請求しており、その算定方法も不当ではないとして 「請求人の主張に理由はない」とした。(市川真)

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▲衆議院環境委員会、石原産業の封じ込め案を批判 他

■衆議院の環境委員会が、石原産業を見学し、瀬戸市幡中地区のフェロシルト封じ込め案を批判しました。

 やっと、国会議員がきちんと意見を述べてくれたという思いです。また、石原産業は、岐阜県瑞浪市のフェロシルト現場の土地を取得する方針とか。こちらは、また、封じ込めと言うことにならないか、ちょっと心配です。


★朝日新聞より

フェロシルト 衆院委員長「全量撤去を」

 石県産業夭阪市)が有害な六価クロムを含む土壌埋め戻し材「フエロシルト」を販売、各地に埋殷されている問題で、現地調査に入っている衆院環境委員会(木村隆秀委員長)は12日午後二二重県四日市市垂坂町の埋設現場や同社四日市工場を訪問、同社幹部から事情を聴いた。木村委員長らは、愛知県瀬戸市幡中町に埋設されたフェロシルトの全量撤去を同社が拒んでいる姿勢を厳しく批判、方針転換を求めた。
 また同社は、東海3県に約30力所ある埋設地のうち唯一、撤去作業が未着手の岐阜県瑞浪市稲津町の埋設地について、周辺地約1万平方びを所有者から買い取る交渉を進めていることを明らかにした。
 埋設量は約土万プとされ、土地取得後、作業の準備にかかるという。

★中日新聞より
撤去フェロシルト処分場容量は4割

 国会議員視察で
石原産業が説明

 土壌埋め戻し材「フェロシルト」をめぐる問題で、製造元の石原産業 (大阪市)が撤去したフェロシルトの処分先として契約した最終処分の容量合計が、撤去予定総量百七万トンの四割強の四十八万ンにとどまっていることが明らかになった。十二日、同社四日市工場三重県四日市市)などを視察した衆議院環境委員会の木村隆禿委員長(愛知5区)に、石原産業の安藤正義常務が説明した。
 また、撤去命令をめぐり係争中の愛知県瀬戸市幡中町を除き、撤去が唯一、未着手たった岐阜県瑞浪市稲津町の埋設地について、同社は土地を地権者から買い取った上で撤去する方針を決めた。

★「瀬戸市の市民団体が、公開質問状を提出しました。

瀬戸市内の処分知事に考え問う
 フエロシルト巡り住民

 有害物質を含む埋め戻し材フエロシルトを巡り、瀬戸市の埋設池近くの住民らでつくる「薦戸市にこれ以上蛮語はいらない」会(川村正子代表)などは12日、同市内の最終処分湯での処分に対する神田真秋知事の意見などを問う公開質問状を県に出した。
 質問状は「神田知事はこれまで、県内でのフエロシルト処分は考えていないと発言していた」として、同市内の処分が認められた経緯や知事の考えを問うている。(朝日新聞)

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▲「鉄鋼スラグ」これも偽りのリサイクル?(その1)

■愛知県津島市で、スラグ放置事件に警察が着手!

 フェロシルト問題と同じ問題をはらんだ事件です。
 これは「県が認めたリサイクル材だ~」という声も聞こえてくる・・・。
 これもリサイクルの名を語った「不法投棄」。
 需要を無視したリサイクルまでもが許されることが、違法な事件を生むのだと思う。

 こういったスラグの山は、この海部津島地区にはいくつかある。私の住む愛西市(旧八開地区)でも大きな山を作っており、数年前から「あれは、廃棄物ではないか」と県に指摘。04年7月には、環境省との懇談でも、写真を示して訴えたことがある。

 県の言い分は「2年ほど寝かせないと路盤材に使えないから、寝かせてあるのだ」というもの。
 しかし、2年以上経った今、その山はさらに大きくなっている。廃棄物ならば、管理型の処分場に入れなければならない。しかし、リサイクル材だと言えば、その辺の空き地に放置できる。不法投棄の山があちこちにできないと行政は動かなかったように、リサイクル材と称する山があちこちにできないと、この「偽りのリサイクル問題」にメスが入らないのだろう。

■新聞記事を読んでの感想

 「県のリサイクル資材として認定されているため、廃棄物処理法には触れないとされたが・・・」と書かれているのが、気になる。認定されていようがいまいが、リサイクル材だって、売れなければ廃棄物だ。農地法違反の問題としてだけでなく、廃棄物の問題として捉え、行政や警察は動くべきだと思う。フェロシルトの時もそうだった。砂防課が「廃棄物か否か」の視点を持って動いていれば、あんな大事にはならなかったのである。

 一度「リサイクル材」と名前がつくと、いつまでもリサイクル材で扱われていることが問題だ。

★新聞報道紹介

2006年(平威18年)9月12日(火曜日)

津島の休耕田
鉄鋼スラグ放置
建設会社社長が関与否定
撤去時間かかる可能性も

 津島市神尾町江西の休耕田で十一日明らかになヮた大量の鉄鋼スラグ放置による農地法違反事件。鉄鋼スラブが、県のリサイクル資材として認定されているため、廃棄物処理法には触れないとされたが、隣接の田んぼは汚水の流れ込みで、枯れた稲が目立つ。関係者は放置への関与を否定しており、撤去までには時間がかかる可能性もある。
 県警生活経済課と津島署の調べでは、名古屋市中区の建設会社社長(五六)が昨年二月、津島市内の地権者男性(今年六月死亡)との間で、休耕田 (約千三百平方メートル)の賃貸借契約を締結。休耕田が、農地法で農地としてしか利用できないにもかかわらず、同六月にかけて鉄鋼スラグ五千立方メートル以上を山積みした疑い。
 地権者の家族によると、休耕田を月額十万円の賃料で資材置き場として建設会社に貸与。「地権者の入院費用を賄うためだった」と話すが、搬入が終わった昨年六月ごろから賃料は滞っているという。一方の建設会社社長は「知人から依頼されたので名義上社長になっただけ。撤去すべきだろうが、鉄鋼スラグ放置には関与していない」と白身のかかわりを否定する。

 放置をめぐっては、地元住民からの通報後、市が地権者と建設会社に改善を勧告したという。ところが地権者からは「貸しているだけで分からない」とかわされ、建設会社の方は所在地が変更されていて、勧告を届けられなかった。このため、県にげたを預けた形になった。
 市農業委員会事務局は 「強制力のない市としては、できる限りの対応はした」としているが、住民には、行政の対応が生ぬるく映る。近くで農作業をしていた男性は「市と地元が毅然(きぜん)と搬入させないようにしていれば、こうはならなかった。よくある産廃の不法投棄のように、”捨てて終わり″にならなければいいが」と心配している。(市川真)
-
鉄鋼スラグ放置
県警、水採取し影響調査へ

 津島市神尾町の田んぼに大量の鉄鋼スラグが放置されている問題で、県警は11日、農地法違反と農業振興地域に関する法律(農振法)違反の疑いで現場検証するとともに、周辺の田に影響が出ていないか、水を採取して調べることにしている。
 昨年2月、鉄鋼スラグが放置されていると地元農業団体から海部農林水産事務所に連絡が入った。同事務所が調べたところ、約1360平方メートルの田んぼが、高さ4メートルほどのトタン板で囲まれ、高さ4、5メートルにも及ぶ大量の鉄鋼スラグが積まれていた。三重県大紀町の会社の代表者(名古屋市中区)に勧告したが、県事務所の事情聴取にも応じなかった。4月末、原状回復命令も無視されたため、津島署に告発した。
 現場は、農地法と農振法により「農地」となっていて、ほかの目的で使用する場合は、県などの許可が必要だが、農振法の市利用計画の除外申請では、ほぼ転用は不可能。会社は知っていながら放置したらしい。
 鉄鋼スラグは、銑鉄を製造する高炉で溶けた鉄以外の成分や石灰石、コークスの灰などを冷却した副産物。民間検査機関で成分を調べ、県に鉄鋼スラブとして届け、舗装道路の路盤材としたり、アスファルトと混ぜて舗装に使ったりする。
 同署では、周辺の水田が枯れていることから原因を調べる。県などの調べでは重金属汚染などの重大な影響は少ないものとみられる。
(朝日新聞)

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▲保育サポーターの勉強を終えました

■自宅で一時預かりをする上での注意事項、子どもとの遊び、救急救命の講習も受けました。

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▲瀬戸市北丘のフェロシルト搬出問題で、抗議文を提出

たくさんの問題を抱え、ブログへの書き込みがままならず、久々にまとめてフェロシルト問題、書き込みます。

■フェロシルト問題は、上場企業自らが犯した「不法投棄事件」であることを、忘れてはならない。

 大企業にあまりにも甘い日本ではないかと、様々な事件を見ながら思う。
 フェロシルト問題発祥の地「瀬戸市」では、不法に持ち込まれたフェロシルトの後始末まで、引き受けさせられようとしている。瀬戸市北丘町は、全国にまれにみる産廃集中地域。本来、行政代執行をせねばならない「不法投棄現場」も数カ所残っている。
 今日、愛知県との懇談の中でも、県は「産廃施設が集中しすぎである。」と北丘地区の異常さを認めた。しかし、「新たに申請が出たとき、愛知県は不許可にできるのか」との問には、「それは出来ない」と言う。この地域全体が、産廃で埋め尽くされると言ってもよい状況である。一体誰が、これに歯止めをかけることができるのだろう。

■本日の北丘町のフェロシルト問題に関する抗議ならびに要望事項は、以下の通り

  1.愛知県ならびに石原産業の不誠実な対応と、突然のクリーン開発へのフェロシルト搬出に抗議する。
  2.当団体ならびに瀬戸市民に、納得のいく説明をするまで、クリーン開発への搬出を中止するよう要望する。

 9月1日、瀬戸市北丘町のフェロシルトが、現場から直線距離で数百mのところにある最終処分場「クリーン開発」へ搬出された。その処分場は、今年の5月15日、愛知県が不受理とした石原産業からの撤去計画書に記されていた処分場である。

■ 愛知県知事の考えは、どうなったのか?

 平成17年11月7日、愛知県知事は、定例記者会見で「県内受入は考えられない」と述べ、三重県の責任も言及している。
http://www.pref.aichi.jp/koho/kaiken/2005/1107.html#1

1.フェロシルト問題について  <抜粋>
 
【記者】フェロシルトの撤去について、愛知県内で受入れということは考えられないということでよいか。
【知事】現在、考えておりません。
 全体的な将来の姿がどういう形になるのかはこれからのことですから、先々のことは別として、当然、まず石原産業がそれを確保すること。その確保の場所はいろいろあろうと思いますね。それから、三重県におかれましても、やはりこうした、愛知県だけではなくて、岐阜県もそうでありますけれども、こういうものの受入れについては十分御配慮をいただきたいと、そのように思っております。
 もちろん石原産業が自社工場内に一定の場所、容量を確保されることは当然だろうと思います。しかし、それで足らなければ、またいろんな対応があろうと思いますね。それは石原産業がどのような手だてをされるのか、まだつまびらかになっておりませんので、愛知県云々というようなことは、まだ私どもコメントする段階ではないと思いますが、県が率先してというようなことは今考えておりません。

 また、瀬戸市北丘の現場を知事自ら訪れたとき、瀬戸市民の「知事、瀬戸市から早く撤去してください」との問いかけに、「わかりました」と答えたのは、まだ最近のことである。

 瀬戸市のみなさんの多くは、市内で処分することに反対し、たくさんの署名が集まっている。そんな状況下で愛知県は、瀬戸市内での処分を了解した。

 石原産業に対しては、これだけの迷惑を掛けた瀬戸市に、フェロシルトを処分してしまおうと考えることに、非常識さを感じる。 

■クリーン開発の今後の操業の仕方
 県、瀬戸市、搬入業者の説明はマチマチ。何が何だかわからない!

 8月28日、クリーン開発の施設見学会に参加。今後の操業計画等についても説明を受けた。しかし、愛知県・瀬戸市・クリーン開発の説明内容は、まちまち。何が本当なのか、ますます混乱。8月31日、愛知県に説明を求め、後日、懇談の場を設定することになった。

 クリーン開発は、今回処分場の増設の許可を受けたが、旧処分場を掘り起こし、新処分場と一体化させ、廃棄物にセメント材を混ぜての耐震補強をしながら埋立をするといった全国に事例のない方法で操業される。クリーン開発は、アスベストなど特別管理の廃棄物も扱っている処分場であり、掘り起こしによる飛散やガスの問題が起きる可能性がある。どんな手法で掘り起こしがされるのか、大変気になるところだが、県、瀬戸市、業者が、それぞれ違った説明を市民にしているのが現状。

 このように不十分な説明の最中、フェロシルトは、クリーン開発に処分されたのである。

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▲焼却炉談合で、三菱重工に損害請求

■焼却炉談合で、海部津島環境事務組合、三菱重工に損害賠償請求!

 7月26日に監査請求をした焼却炉談合に関して、事務組合が以下の発表をしました。

2006/9/1 中日新聞夕刊より
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20060901/eve_____sya_____008.shtml
(以下、リンクが消えるといけないので、展開して紹介)

愛知・海部の事務組合

ごみ処理談合で三菱重に29億円請求

 自治体発注のごみ処理施設の入札をめぐる大手メーカー5社による談合事件で、愛知県津島市など8市町村でつくる海部地区環境事務組合は1日、八穂クリーンセンター(同県弥富市)を受注した三菱重工業に29億7800万円余を賠償請求した。10月3日までの支払いを求めており、支払い拒否された場合は損害賠償請求訴訟を起こす方針。

 八穂クリーンセンターは1998年、指名競争入札で三菱重工業が受注。落札額は249億9000万円(税込み)で、予定価格の99・56%だった。公正取引委員会が今年6月、全国60施設で大手メーカーによる談合があったと認定したことから、同事務組合は価格が不当につり上げられたとして損害賠償を求めることにした。

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