BEAT MY LIFE

主に宝塚・青学5代目っこ☆・戦国BASARA・TMR・弱虫ペダル・戦国鍋・特撮等 我ながら雑食^^

淋しいマグネット 感想。

2012年05月09日 01時16分04秒 | D-BOYS
柳下大(シオン)、遠藤雄弥(ゴンゾ)、荒木宏文(トオル)、瀬戸康史(リューベン)
陳内将(シオン)、碓井将大(ゴンゾ)、橋本汰斗(トオル)、阿久津愼太郎(リューベン)

日本で初上演だったこの作品、見る前は「面白いのかな?」
って思ってたのですがすんごい面白かったです!!
そしてこんな作品を4人でしっかりと演じる事ができてる
Dボの彼らがすごく頼もしくて今までのDステとはまた違うなと
はっきりと思えました。見終わって彼らに対して「頑張ったね!」
じゃなくて「すごいな」と素直に思える舞台でした。
分かるかな、この違い^^;

初見を見終わった後はなんだか作品を自分の中で上手く
整理するのが難しくて…。そしてラストが本当に「鮮烈」でした。

ラストに大量の綺麗な花びらが降ってくる様が圧巻で。
圧倒的に綺麗で。その美しい光景を見てたら勝手に涙が零れてました。
この時に感じた感情を上手く表現できません。

それぞれの想いで呆然とその降ってくる花びらを見てるゴンゾ達を
見てたらすごく伝わってくるものがあってすごい色んな感情がうわー!
って湧き上がってきました。先に東京公演を見た人たちが気が付いたら
勝手に涙が溢れてたって言ってたけど本当にそうなりました。。。

なんか人間の汚い部分とかリアルな部分を感じるシーンが多くて
最後のラストシーンの演出で突然 逆の綺麗な部分を見せつけられたというか。
それが何か分からないけど心の琴線に触れて勝手に涙が零れたというか…。

この作品の登場人物はゴンゾ、トオル、シオン、リューベンという
幼なじみ4人の物語で9歳、19才、29歳の時を演じます。
なので29歳という彼らの歳までの人生を経験してる人と
そうでない若い人では彼らの変化していく関係性や思いに共感できる部分や
受け止める感想も違うんじゃないかな~と思いました。

ゴンゾはこの4人の中のガキ大将的な存在で頭も良い。
29歳のゴンゾは見てて一番嫌なタイプの人だなと思いました(笑)
トオルが嫌な奴と聞いてたけど私にはゴンゾが一番嫌なタイプでした(笑)
演じるのはエンヤと碓井君。今回それぞれWキャストです。

トオルはそんなゴンゾに憧れていてこの4人の中で一番自分が
その憧れであるゴンゾの近い距離にいる、いたいと思ってる子。
そしてゴンゾには常に自分たちのリーダー的ポジションにいてほしい
と思ってるように私には見えました。演じるのは荒木と汰斗。

シオンはデブな事を常にゴンゾ達にからかわれたりするイジラレっ子。
でもすごく心優しい子。14の時から(だったと思う)付き合っている
スーという恋人がいて結婚。でもスーは彼の知らないとこでゴンゾとも
トオルとも関係を持った事があるという中々複雑な女性。
でも多分シオンは知ってたように思います。
そんなシオンを演じるのはトモと陳内くん。

そしてこの3人が9歳の時に転入してきたのがリューベン。
若年性うつ病で喋りも拙く、だけど天才的な文才を持っていて
「空の庭」「淋しいマグネット」等、数々の名作を書き残して
19歳の時に地元の岸壁でゴンゾ達に手紙と原稿を残して投身自殺します。
演じるのは瀬戸とあくつ。

途中リューベンが作った物語を再現する場面が2回あるのですが
全ての登場人物を4人でやるので一人で何役もやることになり
衣装替えだけでも大変そうでした。しかしこの物語が本当に面白かった!

Wキャスト且つ組み合わせが赤・青・紫・白と4パターンもあるので
その組合わせによって役同士の微妙な関わり方が違ったりするので
同じシーンなのにまた違った印象を受けて毎回見る毎に感想が変わってきます。

例えば新聞とかで話題になったキスシーン(笑)
エンヤと荒木くんのキスシーンでは笑いが起こり更に拍手まで起こり
そうだった時もあったのですが(笑)碓井君と汰斗のキスシーンは逆に
神聖な誓いの儀式って感じで会場もシーンとなって見守る感じでした。

あと29歳のシーンでトオルはある嘘をつくのですが汰斗はやっぱり
若いからか嘘が表情に出てしまっている演技をします。だけど荒木君は
大人のポーカーフェイスで嘘をつくんです。これは人生の経験値の
違いかな~と思いながら見てて純粋にその違いが面白かったです。
同じシーンだけどどっちもその役らしい演技でした。

青はやっぱり若い世代組だから幼少時の辺りとかかなりリアル。
そして可愛い(笑)
赤はやっぱり大人が頑張って思い出しながら幼いのを演じてるって感じがしました^^
逆に大人になってからの後半は赤の方がすごくリアルに感じました。

あと2回目の観劇がすごく面白かった。見てて純粋に色んな疑問を持ったよ。
OPシーン、なぜシオンこの機械を作ったんだろうとかなんでシオンはスーの
妊娠の話をそのタイミングで話すんだろうとか色々と。

気づいたのは険悪な雰囲気になると毎回全然違う話題を必ず仕向けるのよね
シオンちゃんは。話の矛先を逸らすの。ほんと優しい子だな~と…。
スーの妊娠の話はしないつもりだったかもしれないけどあの喧嘩を
止めれるほどのインパクトある話題はそれしかなかったし
我慢してたものが弾けたのかな~とも思いました。

皆のガキ大将だったゴンゾが大人になって再会した時に社会的地位が
一番下で一番まとわりついてたトオルに仕事の自慢をされ更に彼より
下に見てたであろうシオンに仕事紹介しようかとまで言われたら
そりゃあ屈辱だよね。トオルも再会した時はゴンゾを下に見てる感じしたよね。

エンヤはやっぱり本人の気質が男気に溢れてるせいか大人になっても
碓井君ほど過去に捕らわれてる感がなかったかも。。。
碓井君のゴンゾは思いっきり引きずられまくってた気がします(笑)

テニミュでも思うけど同役でもその俳優個人の色を通してその役は
表現されるんだな~と改めて思いました。そしてその違いがほんと面白い!

あとエンヤゴンゾはあくつと瀬戸リューベンだとあくつに対しては微妙に
優しい感じで接してるな~って感じる演技だったり。。。
上げたらキリがないけど8人がそれぞれちゃんと自分の役を作り上げてました。

中でも私が一番衝撃を受けたのは あくつリューベン でした。
少年探偵団で見た時とは比べ物にならないくらいすごく成長していました。
ブラバの2階最後列で見たのにここまですごく感情が伝わってきたよ!!
粗削りな部分もあるけどなんか役としての熱と解放感がすごかったです。

瀬戸のリューベンは感情を一切そぎ落とした目と演技をしていて
自分の書いた寓話の再現が始まって自分が語り部になる場面になると
一気に感情豊かに生き生きと物語を語っていきます。
見ててすごい瀬戸にプロフェッショナルな部分を感じました。

あくつのリューベンは逆に普段も感情をそんなにシャットダウンしてる感じ
ではなかったように思います。語り部になると生き生きと語り出すのは
瀬戸と一緒なんだけど寓話の登場人物に自分自身を投影して感情移入して
語っているのがすごく表情や演技から伝わってきました。
粗削りながらもすごく熱くて生々しい感じのリューベンでした。
なんだかすごく庇護欲を掻き立てられるあくつリューベンでした…。(伝われ!)

海に飛び降りるときもあくつは寓話の中の磁石と同じように笑顔で
飛び降りるけど瀬戸は辛そうにというか少なくとも笑顔ではなかったな。。。


紫(エンヤ あくつ 陳内 荒木)が彼の千秋楽だったのですが
実は私チケットこの色だけ取ってなくて…でももう1回見たい!と思って
あくつリューベンの為にチケ買い足しました!そんな余裕ないほど貧乏なのに!(笑)
どうしてもエンヤゴンゾとの絡みを見たくて!でも見に行って良かった!

全部の色を見ましたが私的にこの紫の公演が一番好きでした!
陳ちゃんの演技が本当に好きだな~と思えたし特に終盤のエンヤの
演技に圧倒されました…。あくつもすごい熱演だったし…。
ほんとすごい公演だったな~。あれがDVDにならないのが勿体ない!><
3回目の観劇だったはずなのに1番泣いたよ…(´;ω;`)

千秋楽挨拶ではあくつも泣いていました。

「瀬戸さんとWキャストだしプレッシャーが半端無かった。
 16歳の俺がリューベンって事務所的にもすごく賭だったと思う。
 でも今は感無量です!」 って言っててそれ聞いて私も泣いた(ノ△T)

ほんとあくつのリューベン良かったな~若い子って突然変わるんだな~…
としみじみ…アフタートークも持ってくしさすがグランプリ(笑)
でも今回のリューベンという役はあくつにすごい近い気がしたので
次回のあくつ主演作すごく見たくなってきたよ。共演者もすごかったよね。


そんなこんなで汰斗の感想ほとんど書いてないのですが汰斗も良かったです!
汰斗って感情を荒げるシーンが苦手そうだな~と思ってたけどあんな熱い演技
出来るようになったんだな~と。あと汰斗は役作りにその人物特融のクセを
作ってきてたのですがあれすごい好きです(笑)
子供時代のシーンで座りながらずっと体揺らしてたり大人になってからは
手首を回すクセみたいな事もしてたかな^^
あと地面に落ちた練消しをトントン叩いてくっつけてくとことかすごい
懐かしくて共感した(笑)ってか平成っ子でも練消しって使うのかな?(笑)

この作品の戯曲があったら私買うよ。ナベ出してください(笑)
DVDも勿論買います!東京公演だし映像で見たらまた違った
発見もあるんだろうな…楽しみ^^

次回のDステは9月。サラリーマンコメディらしいよ!
スーツ!スーツ!!\(^O^)/

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