初!宝塚でした。役者さんの事は全く知識ありません。
そこら辺はど素人な、銀英ファンの書く感想です、あしからずw
もうね、ほんと宝塚ありがとうと言いたいです。
あっちの舞台で脚本やキャスティング等の件でゴタゴタしていて
傷心していた私の心を慰めてくれる素敵な舞台でした。
もうほんと凄く良いタイミングでやってくれたものだな〜と(´;ω;`)
田中先生が『原作に忠実な舞台はもう他でやってるので宝塚らしい
銀英にしてください』と仰ったそうで…本当に正にその通りな舞台でした。
宝塚ってその長い歴史とファンが劇団自体に付いているので
「銀英だから見に行く」っていうより「宝塚だから見に行く」って
スタンスの方が多いと思うのでそういうファンの方達にも受け入れ易く
考慮した作り方をされてるなと感じました。
話的には凄くばっさりと切り落としてる所はかなりあったり時系列も
正直ぐっちゃぐちゃなのですが(笑)これが不思議と分かりやすく見易いのです!
アムリッツァの戦いとイゼルローン攻略がほぼ同時進行だったり
その経緯や戦果とか具体的な描写がほぼないっていう潔さで(笑)
まるで「2時間ちょいで分かる銀河英雄伝説」って感じでした(笑)
導入編としてはすごく見易い舞台じゃないかと思いました。
少しでも興味持ったらぜひ原作も見てね!って感じです(笑)
小池先生が魅せたい銀英は艦隊戦の戦略とか戦術とかそういった
ものでなくキャラの魅力と関係性=群像劇に焦点を当てているんだな
というのがすごく伝わってきました。あちこちに焦点を当てすぎると
あの長大なストーリーを2時間ちょいで表すには無理がありすぎる。
キャラ立ちという部分ではメインキャラ全員に「ん?」っていう部分は多少
あるのですが「まー宝塚だからね!」って思えば納得できてしまうマジック(笑)
特にヒルダは誰?!ってくらい女子力の高いキャラに変わっておりました。
ヒルダがドレス着てるよー!!!ってびっくりしました(笑)
宝塚にはヒロインがいるんですよね、分かります(笑)
原作のラインハルトは女性には本当に関心がないし朴念仁なのですが
ヅカのラインハルトは女性に対しても割とスマートでヒルダに惹かれていく
描写らしきものもややありました(笑)原作では「女性とのやり方を知っている
のだろうか?」って周りから心配されるほどの方なんですがね(笑)
そしてオーベルシュタイン!これがまた結構宝塚ナイズされていました(笑)
まるでラインハルトの寵愛を受けようとキルヒアイスと張り合ってるように
私には見えました(笑)いやーラインハルトとの絡みのダンスの怪しさったら(笑)
そして意外とお笑い的な要素もあって(笑)ヒルダを初めて見たリアクションとか(笑)
正直ラインハルトとオーベルシュタインがチェスをしてるシーンを見て
「その2人でそんな平和にチェスに興じるとか絶対ないわー!(笑)」
って思ったけど一連の流れが面白かったのでおkでした^^←
ラインハルトが悪魔(オーベルシュタイン)と天使(キルヒアイス)って
歌ってたんだけど「おおう…そう来たか…まぁ言いたい事は分かる…
2人の存在は本当に対局で光と影だもんね…」って思いながら見てました(笑)
そしてヤンはグータラな部分を「かなり」抑え目にかっこよく描かれておりました(笑)
ジェシカを憂国騎士団から救うシーンは「ない!そんなかっこいい運動神経の
良いヤンなんてありえない!」ってなるんだけど宝塚だからねーで解決するの(笑)
同盟がヤンとユリアンしかいないから必然的にそうならざるを得ないという
部分もあったかと思うけども(笑)
そう、キャラのアレンジも大体が総じて「宝塚だからね」で解決出来てしまうのです。
これが納得できない人は原作やアニメを見て楽しめばいいと思います(笑)
そういえば捕虜交換式のね、ヤンとキルヒアイスの邂逅がすごく素敵に
演出されていて小池先生ありがとう(´;ω;`)ってなったw←
敵同士である2人がお互いに自国のお偉方よりも好感を覚えるっていうね。
私が大好きな部分がクローズアップされていて大変大満足でした。
ほんとキルヒアイスが生きていたらラインハルト、キルヒアイス、ヤンの
交流を見てみたかったよ…。ラインハルトとヤンは後に会うんだけどね…。
いやーそれにしてもヅカのラインハルト様はすっごい美しかった!!!
マント捌きがやばい!!!!!たまらん!!!!!!
軍服のクオリティーもさすがでした!ラインハルトは4パターンくらいあったよね?
ラインハルトの賢さと子供っぽい所とかよく演じ分けてたと思います。
キルヒアイスとアンネローゼの前でのほわほわっぷりが可愛かった(笑)
キルヒアイスもすごく良かったです!なんだ!あの可愛くてかっこいい
キルヒアイスは!!!もうずっと目で追いかけてしまったよ!><
私はやっぱりキルヒアイスが大好きなんだな〜って再認識…。
しかしヅカのキルヒアイスはすごく真っ白!白すぎて天使すぎて私
どうしようかと思った(笑)実際、天使!ってラインハルトが歌うしね(笑)
本当にね、原作ファンが見たいシーンがあちこちありましたよ。
私が一番\(^0^)/したのはやっぱりラインハルトがキルヒアイスの
前髪を触るシーンがあった事ですかね!(笑)
これ、何故かあっちの舞台ではなかったのですよね〜…。
原作でもアニメでもあんなに描写あるのにー!
やはり序章として大事なのはラインハルトとキルヒアイスなので
1幕はその2人に焦点を絞っていたのでライキル好きな私は見ながら
今後の展開を思ってウルウルしてました(笑)
出会いのシーンとかもちゃんと幼少時に合わせた別の方が演じるのも
良かったですね^^
でもね、1幕で濃く描く割に2幕の描き方があっさりしてて拍子抜けしました^^;
いやーあのヴェスターラントの一件とか死ぬ場面はもうちょい丁寧に
描いて欲しかったかなー…。駆け足すぎて余韻がないというか…。
部下が「(キルヒアイス提督は)もう亡くなられています」って言って
ラインハルトが「嘘だ、卿は嘘をついている…」って泣きながら子供
みたいに反論するところがグッとくるのにー!!
それくらいの尺はあったはず…んー…勿体ない…。
でも亡くなった後に出てくるラインハルトがちゃんとあのペンダントをしてると
聞いたので次回見に行ったら是非確認したいところ!できるかな〜…^^;
そして双璧であるミッターマイヤーとロイエンタール役の方の麗しさが半端ない!!
*右2人
今回この2人はそれほど深く描かれなかったので次回あるならもっと
描いて欲しいな〜…。後のフラグになるリヒテンラーデ侯の娘との話とか
ロイとミッタンがラインハルトに仕えるきっかけになった事件とか…。
皇帝フリードリヒ4世。
舞台版でもそうだったけど更に良い人に描かれていました(笑)
あの良い人なのか悪い人なのか分からない曖昧な存在のまま亡くなるのが
とてもミステリアスで好きだったのですがこれも時間の関係で分かりやすい
形にしたのかもしれないですね。
アンネローゼ様がとても麗しかった…。そういえば舞台版のアンネローゼ様も
宝塚の方でしたね…。あの方も大変ハマっていたな〜…。
トリューニヒトの演説がミュージカルになってたのが良かったです。
ミュージカルナンバーに仕立ててたのがすごく場面的にも合ってました!
フェザーン自治領のルビンスキーと愛人ドミニクが今回この舞台の
狂言回し的な役どころを担っていて映像と一緒に分かりやすく説明してくれました。
これもすごく良かったと思います。
あと艦隊戦の動きは映像で映し出されていたのですがラインハルトの旗艦
ブリュンヒルトのデザインがすごくアニメに酷似していました!
(舞台版はまるっきり違うデザインだったので)
あとキルヒアイスの旗艦であるバルバロッサも赤でちゃんと登場していましたよ^^
そこは舞台上よりもスクリーンに釘付けな私(笑)
今回、結構男性のお客さんも多いと聞きました。
男性は特に実写化とかすごく嫌がる人多いと思ってたのでちょっと意外です。
ましてや宝塚…。本当に舞台化って一度に多くの方に作品を知ってもらう事が
出来るしお互いに新しいファン層を広げる事ができる媒体だと改めて思いました。
是非、今回の舞台で興味持った方に原作を読んでもらいたいな〜^^
やっぱり入りやすさで言うとアニメがおすすめかな〜。
声優さんが今見るとすごい豪華で驚きますよ(笑)
東京公演はもう完売に近いらしいですが宝塚大劇場の方は当日券でも
全然行けると思います。お値段も3500円から見れますよ^^
私もまたもう一回は銀英を見に行きたいと思っています