脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

小さな外出が脳を活性化する

2015年03月25日 | 前頭葉の働き

市役所に用事があって行きました。
ひさしぶりの上天気に期待感もありましたが、それにしてもなんというまばゆい春!
青空にほころび始めたサクラの花が。

市役所の広場も、隣接する仏現寺も。
その昔「ルンルン」という表現がありましたがそんな気持ちが湧き上がってきます。

慣れ親しんだ景色でも時が変われば変わって見えるのが不思議ですね。
いいえ「不思議」ではなくて、言ってしまえば前頭葉のなせる業です。色や光をキャッチするのは右脳ですが、それをどのように感じ判断するかは前頭葉の独壇場。


その前に、どのようにキャッチするのかという取り組み方も、前頭葉が指示しているのです。
私が子供のように喜んだこの景色も、大きな悩みを抱えた人には同じように感じられるとは思えません。また、大きな悩みを抱えた人でも、圧倒的な美しさに悩みを一瞬側におけるかもわかりません。
まったく同じ光と色の刺激の中にいるのに!


こういう風に考えると、ちょっと前頭葉の働きが理解されるのではないでしょうか。昔の人は十人十色と言ったものですが、前頭葉の働きを簡潔によく言い表しているといつも感心しています。

用事を済ませた後、そんなことを考えながら散歩しました。
オッと、運動領域も使えたことになりました。
伊藤祐親像。時間があったので説明板をよく読んで、ちょっと歴史のお勉強。

歌碑もありました。

思いがけず文化的な刺激も受けました。
これは左脳も関与していますから、ちょっとした外出で私の脳はみごとに活性化されました!

皆さん、自分を喜ばせてくれる春を見つけに外に出ていきましょう。


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