「小川のせせらぎ」週間第4日にきくのは、トーマス・クヴァストホフの「われは喜びて十字架を負わん」(Deutsche Grammophon 0289 477 5326 1)です。クヴァストホフは、1959年生まれのドイツの歌手で、2012年には歌手活動からは引退しています(「われは喜びて……」の録音は2004年)。共演のアンサンブルはベルリン・バロック・ゾリステンで、芸術監督ライナー・クスマウル(ヴァイオリン)のもと、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者たちを中心にして、1995年に結成されたアンサンブルです。演奏のアプローチとしてはピリオド奏法のそれですが、といってピリオド楽器を使用しているわけではなく、非ピリオド楽器のアンサンブルです(解説書写真でわかるのですが弓はいわゆるバロック弓)。終曲のコラールは、RIAS室内合唱団が歌っています。