あだち蒸気機関車館

5インチライブスチーム模型や蒸気機関車に関する資料などを保存、展示する私設博物館

蒸気機関車の形式

2016年05月25日 | 展示品のご紹介
蒸気機関車を見ていると、9600とか、C11とか、D51とかの名前が付いています。
タンク機関車とテンダー機関車の違いは、以前に書きましたが、今日は、蒸気機関車の形式番号の付け方について、少し書いておきます。
この名前の付け方には一定のルールがあって、こういう形式の付け方について、館内に簡単な展示をしていますが、なかなかそこまで見てくれません。
形式については、明治42年と昭和3年に簡単なルールが決められていますので、これをまとめておきます。

明治42年時点の決め方
機関車の種類  動輪数  機関車の形式
タンク機関車   2    1~999
タンク機関車   3   1000~3999
タンク機関車   4   4000~4999
テンダー機関車  2   5000~6999
テンダー機関車  3   7000~8999
テンダー機関車  4   9000~9999

昭和3年時点での改訂
機関車の種類  動輪数  機関車の形式
タンク機関車   2    B10~B49
タンク機関車   3    C10~C49
タンク機関車   4    D10~D49
タンク機関車   5    E10~E49
テンダー機関車  2    B50~B99
テンダー機関車  3    C50~C99
テンダー機関車  4    D50~D99
テンダー機関車  5    E50~99

9600形機関車は動輪数が4つのテンダー機関車、C11は動輪数が3つのタンク機関車、D51は動輪数が4つのテンダー機関車であることがわかります。
こんなまめ知識を持って蒸気機関車を見学すると、楽しさも倍増するに違いありません。