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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【実習船乗船記・沖出し】

2019年02月28日 | モバイル
漁業実習船への臨時雇用
公務員で船乗りと云う方々の中に、
漁師である自身が臨時職員として、
その現場に携わる事になった!

勿論、生徒達や若人達への指導の仕方等のスキルアップと
5年後10年後を見据え、将来の後継者になり得る
学生達の考え方を知る事も含め
グローバルに勉強する事が目的である。

漁船に限らず、船舶全般に後継者不足の現実があり
チャンスがあったら少しでも早くと云う考えでの行動でもありました…!

素晴らしい設備と環境の船であり、学校教育の現場の一環として、
乗組員もある種、教官としての振る舞いが要求されるのだろう

多岐にわたる船内ルールに慣れる事がまずは必要だと感じた。

3種類のヘルメット、2種類の救命胴衣、作業着と安全靴の
各作業毎の着用義務化があって
早速、長靴参加で指摘を受け、機関室内用以外の安全靴を購入した…

乗組員の各部屋にはSurface Pro 4 が常備、
船内LANでネットワーク化されており



機関の状態から船の位置・風向・気圧・水温等のあらゆる情報を
部屋の中でも知る事が出来る!

乗組員20名に専攻科2年3名、専攻科1年10名、引率教諭2名
計35人での実習航海、1月12日16時に小名浜港を出港!

出港後すぐに対テロ操練が行われた。
国際船舶の必須事項との事…!

食事時間も1日のローテーションに入っており、
規則正しく当直者以外の皆が一斉に食堂に集まる。

14日朝8時から全体ミーティング、乗組員全員に周知事項が伝えられる。

その後、甲板・機関と分かれての作業、
専攻科生も各カリキュラムに沿って
当直者と作業班とで士官の指示に従っての行動となる。

沖出し中の作業は主に午前中であり、
当直を含め8時間労働が適用されているようである…

アンチローリングタンクというFoタンク効果で船は揺れが少なく、快適。

生徒達との船上、朝の挨拶が新鮮で、一緒の当直も楽しい。

朝昼夕の3回、航走をストップし、学生達による海洋観察。
特殊な機器を水深1000mまで下げてデータを取得している!

17日正午・船内時間を-1時間

20日の正午にも、-1時間
少しずつハワイ時間に合わせるためとの事らしい…
この日、デートライン通過…
西経には超久々、海の色もひときわ青く懐かしい!

船上では赤道祭にちなみ、デートライン祭と
専攻科2年生3人の成人祝いでささやかな宴が行われた。
3人は成人式の前日に出港してきたのだ。

そういえば私自身も成人式は洋上、
カナダ沖で祝っていただいたのを思い出した…。

11日間の沖出し航海は、まるで寮生活のように感じた。

23日からはいよいよ操業実習に…
早朝から初縄、投縄開始である…。

【停泊当直】!

2019年02月27日 | モバイル
小名浜入港後、生徒達は下船し帰路に…

静かになった船内、小名浜港で航海後の作業の傍ら交代で停泊当直。



ドックまでの期間連日である…。

航海は終わりましたが、~3月9日までは雇用期間

航海中の乗船記をそろそろ…!