[平壌 13日 ロイター] - 世界から孤立した国家、北朝鮮で大勢の外国人記者たちに混じり、ロイターの取材陣として同国を訪れることは貴重な体験である。
15日に開催される故金日成主席の生誕105周年の記念式典に招待された記者団は、何時間も一カ所に集められ、水を飲むことも、電話をかけることも許されなかった。そして、金正恩朝鮮労働党委員長による、平壌に新たに整備された住宅街の完成記念イベントに連れて行かれた。
その準備は12日夜に始まった。北朝鮮政府当局者が午後10時過ぎに、宿泊先のホテルにあるメディアセンターに駆け込んできて、仕事をやめ、ノートパソコンをしまうよう私たちに言った。その理由は「今夜はここに戻らない」というものだった。
私たち記者はロビーに集められ、「大規模で重大」なイベントが13日にあると告げられた。米国の警告に対抗して北朝鮮が核あるいは長距離ミサイル実験を実施する可能性があり、緊張が高まっていたため、その言葉は衝撃的だった。
当局者は詳細を語らなかった。ただパスポートとカメラだけ持って行けと言った。それ以外は、電話もノートパソコンも水もだめだと告げた。
「水もだめなのか」と私たちはたずねた。
当局者の1人はばつの悪そうに話を変えた。
「単刀直入に言う。トイレがないため、イベント前には排尿・排せつを済ませるように」
午前6時の出発までに準備するよう言われた以外、詳細は明らかにされなかった。
午前4時45分に電話が鳴った。前述の当局者からだった。モーニングコールの時間が前倒しされていた。
まもなくすると、ホテルのロビーは世界中から集まった記者たちであふれかえった。皆、ビデオカメラやスチールカメラを持ち、朝鮮語で「記者」と白抜きの文字で書かれた青い腕章を付けていた。
私たちを乗せたバスは日の出とともに、平壌の整備された道路を走り抜けた。グレーのスーツ姿の男性やカラフルな衣装に身をまとった女性の一行が颯爽(さっそう)と歩いていた。その多くは赤色やピンク色の造花を手にし、何らかの大規模な集会に向かっているようだった。
私たちは人民文化宮殿に到着した。そこで2時間にわたるセキュリティーチェックを受け、財布やチョコレートが没収され、黒いビニール袋に入れられた。
セキュリティーチェックが終わると、ロイターの一行はバスに乗り込んだ。すると、当局者が降りるよう私たちに叫んだ。「このバスはアメリカ人専用だ」
「それは帝国主義者のバスだ」と、別の当局者は笑顔でそう説明した。私たちは別のバスに乗った。
<拍手喝采>
私たちは再び、午前7時半ごろ出発した。バスのなかから北朝鮮市民の群集が見えた。しゃがんでいる人もいたが、ほとんど皆立っていた。外国人記者たちを乗せたバスは、市内で最も大きな外国の大使館の1つである中国大使館をちょうど過ぎたあたりで止まった。
私たちは新しい住宅街「黎明通り」にいた。20棟以上が建ち並び、それぞれが30階から40階程度の高層マンションだ。これらを1年以内で完成させたと聞かされた。
まもなくして、大勢の北朝鮮の人々が集まってきた。一部は軍服を着ていたが、大半は伝統的な服装で、風船や造花や国旗を手に持っていた。私たちを興味深そうに見て、うっすらと笑みを浮かべる人もいた。
広場が人でいっぱいになると、ブラスバンドの演奏が始まった。そして午前10時ごろ、群衆は静まり返った。
突然、拍手喝采が沸き起こり、風船や国旗が激しく振られた。すると、ブラスバンドがファンファーレを演奏するなか、金委員長や政府高官がステージに登場した。
この黎明通りの完成記念式典について、朴奉珠首相は「とても重要な、素晴らしいイベントだ。敵の頭上に数百発の核爆弾を落とすよりも強力だ」と称賛。黎明通りの完成は「米国とその臣下たちの企みに対する自立と自己啓発に基づいた見事な勝利」を物語る一例だと語った。
黎明通りが正式にオープンした。
以上、ロイターアングル
>敵の頭上に数百発の核爆弾を落とすよりも強力だ」と称賛。
勇ましいですね。
現実、韓国、日本がターゲットです。
日本も韓国も平和ボケしており、ミサイル攻撃されたときにどうしたらいいのか?
核ミサイルだったら、迎撃の確率は1/4くらいなので4発の内、3発は着弾するそうです。
核でやられた地域は諦めるしかないですね。
サリンとか、VXガスの化学兵器の場合、水で洗い流すと命を救えるそうです。
1週間分の水を確保しておくことが対策になります。
私も今日、6本入りの水を2箱購入しました。
災害用の非常食も役立つと思います。
Jアラートが鳴ったら、7分でミサイルが着弾するので身近なところに避難しましょう。と言われても自宅の中で光が当たらないところに幸運を祈って逃げ込むしかありません。
風呂場かトイレ?
化学兵器を想定して窓はきっちり締めておきましょう。