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【松井秀喜と巨人の危険な関係】巨人「松井ショック」
日刊ゲンダイ 5月12日(日)7時0分配信
「松井さん、8月にまた日本に戻ってくるらしいですね」
「ってことは、本当に来年の入閣もあるってことですか?」
「入閣どころか、監督就任でしょ?」
10日のDeNAとの試合前だ。球場入りした巨人ナイン、親しいマスコミ関係者を見つけては、情報収集に余念がなかった。
5日に行われた長嶋茂雄、松井秀喜の同時国民栄誉賞授与式以来、スポーツマスコミの話題はこれ一色。松井復帰を望む球団首脳の一連の発言を受け、選手も〈早ければ今オフにも原勇退、松井監督誕生〉のシナリオを、現実のものとして意識し始めているのだ。
「原監督はどうなるんですか? 松井さんの野球観、理論ってどんなものですか? と、複数の選手に質問攻めにされた」
と、苦笑いするのは放送局関係者。「まだ開幕して1カ月ちょっとだというのに、もうストーブリーグの雰囲気ですからね」と続けるのだが、確かに正常ではない。
主役の松井は9日にニューヨークへ戻ったものの、「8月にも再帰国」の情報が浮上。10日のDeNA戦には、もうひとりの主役である長嶋終身名誉監督が観戦に訪れるなど、騒動はまだしばらく収まる気配がないから、現首脳陣はたまったものじゃない。某コーチは、「浮足立っているというか、ちょっとイヤな感じはある。どこかで引き締めないとヤバイよね」と言っていたが、その懸念は10日の試合でいよいよ大きくなった。
初回に5点を奪った巨人は、七回表までに10―3と大量リード。それをひっくり返された。自慢のリリーフ陣が七回裏に一挙6失点。1点差に詰め寄られた九回に守護神の西村がサヨナラ3ランを浴びた。巨人が7点差の試合を落としたのは実に14年ぶり。原監督は「打たれ過ぎ」と18安打を浴びた投手陣を責めた。これで、5日のセレモニーが終わってから、白星なしの4連敗。「松井ショック」と言っていい。
日刊ゲンダイ
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松井秀喜を監督にする一連の動きはかなりのKYだ。
公私混同して国民栄誉賞を受賞させたはいいが、国民の多くからそれほどの祝福はされておらず、しらけきった感じが一部ファン意外には漂っている。
松井に箔をつけるどころか、濁ったイメージをつけてしまった。
5月の時点で式典を強行するのは、来年度の入閣は規定路線なのだろう。
つまらない政治力ばかりを誇示されると、野球全体が面白くなくなってしまう。
原監督始め関係者が気の毒である。
【松井秀喜と巨人の危険な関係】巨人「松井ショック」
日刊ゲンダイ 5月12日(日)7時0分配信
「松井さん、8月にまた日本に戻ってくるらしいですね」
「ってことは、本当に来年の入閣もあるってことですか?」
「入閣どころか、監督就任でしょ?」
10日のDeNAとの試合前だ。球場入りした巨人ナイン、親しいマスコミ関係者を見つけては、情報収集に余念がなかった。
5日に行われた長嶋茂雄、松井秀喜の同時国民栄誉賞授与式以来、スポーツマスコミの話題はこれ一色。松井復帰を望む球団首脳の一連の発言を受け、選手も〈早ければ今オフにも原勇退、松井監督誕生〉のシナリオを、現実のものとして意識し始めているのだ。
「原監督はどうなるんですか? 松井さんの野球観、理論ってどんなものですか? と、複数の選手に質問攻めにされた」
と、苦笑いするのは放送局関係者。「まだ開幕して1カ月ちょっとだというのに、もうストーブリーグの雰囲気ですからね」と続けるのだが、確かに正常ではない。
主役の松井は9日にニューヨークへ戻ったものの、「8月にも再帰国」の情報が浮上。10日のDeNA戦には、もうひとりの主役である長嶋終身名誉監督が観戦に訪れるなど、騒動はまだしばらく収まる気配がないから、現首脳陣はたまったものじゃない。某コーチは、「浮足立っているというか、ちょっとイヤな感じはある。どこかで引き締めないとヤバイよね」と言っていたが、その懸念は10日の試合でいよいよ大きくなった。
初回に5点を奪った巨人は、七回表までに10―3と大量リード。それをひっくり返された。自慢のリリーフ陣が七回裏に一挙6失点。1点差に詰め寄られた九回に守護神の西村がサヨナラ3ランを浴びた。巨人が7点差の試合を落としたのは実に14年ぶり。原監督は「打たれ過ぎ」と18安打を浴びた投手陣を責めた。これで、5日のセレモニーが終わってから、白星なしの4連敗。「松井ショック」と言っていい。
日刊ゲンダイ
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松井秀喜を監督にする一連の動きはかなりのKYだ。
公私混同して国民栄誉賞を受賞させたはいいが、国民の多くからそれほどの祝福はされておらず、しらけきった感じが一部ファン意外には漂っている。
松井に箔をつけるどころか、濁ったイメージをつけてしまった。
5月の時点で式典を強行するのは、来年度の入閣は規定路線なのだろう。
つまらない政治力ばかりを誇示されると、野球全体が面白くなくなってしまう。
原監督始め関係者が気の毒である。