覆面評論家 改

サッカー、格闘技などスポーツ全般を綴ります。
日本の弥栄を祈念

イビチャ・オシム監督の激怒を教訓にできるか?

2006-09-24 10:38:35 | サッカー日本代表
国際親善試合のガーナ戦(10月4日)で、欧州組の日本代表招集を断念したイビチャ・オシム監督が、試合中止を申し出るほど激怒していたことが報道されている。欧州リーグとの日程調整が折り合わず、欧州組を呼べなかったことが原因のようだ。

詳細な事実は不明だが、イビチャ・オシム監督の指揮監督には問題がないとは言い切れない。しかし重要なのはイビチャ・オシム監督就任以前から、日本サッカー協会の事務のゴタゴタが多い事実だ。

日本サッカー協会の小野剛技術委員長を始めスタッフの詰めの甘さも、事務連絡のずさんさも問題だ。イビチャ・オシム監督にこと細かく早い段階で相談すれば、この問題は解決されたか、起きることすらなかっただろう。

普通の会社組織なら厳罰ものだ。いくつ首があっても足りない。会社の新人研修で、報告・連絡・相談を徹底的に叩き込まれる。日本サッカー協会ではスタッフの研修などはないかもしれない。

ジーコ監督時代も日本代表の親善試合のメイクマッチで、日本サッカー協会は数々のドタバタ劇を演じてきた。2005年のウクライナ戦もそうだった。シェフチェンコを始め欧州のクラブで活躍するメンバーが中心の1軍と戦うはずが、主力を欠いた2軍と戦うことになってしまった。

事前にしっかりした契約書を交わさなかった事が原因だ。川淵三郎キャプテンから担当スタッフ全員に責任がある。この体たらくでは日本代表が強くなるわけがない。選手の尻を叩く前に、関係者がいい仕事をしないとだめだ。




アンディー・サワーにバカにされる曙

2006-09-23 10:39:56 | K-1
2004年のK-1ワールドMAX王者・アンディー・サワーが元横綱曙に挑戦状をたたきつけた。大みそかに予定される「Dynamite!!」での曙戦を希望しているようだ。

アンディー・サワーは、2006年K-1ワールドMAXで準優勝し実力はピカイチだ。しかし体重で150キロも少ないアンディー・サワーに挑戦されるとは、曙もかなりバカにされている。

アンディー・サワーにしてみれば、偉大な敵に挑戦という意味ではないだろう。動く巨大なサンドバックを倒して、己のパンチとキックの威力を確認することが本音だろう。空手家の瓦のためし割りみたいなものだ。

2005年の大晦日に、ボビーオロゴンに敗れ醜態を全国に晒した曙。ボビーオロゴンに驚異的な身体能力があるとはいえ、素人同然の男に負けては言い訳はたたないはずだ。しかし試合後70点と、合格ともいえる自己採点している。

格闘家は負けたら次の試合がなくなるかもしれない。たとえ収穫があろうとも謙虚に0点と言うべきだろう。70点をつけるのは傍の人間だ。

どこをどう判断しても、ボビーオロゴン戦で合格点といえる70点はつけられない。あと一歩で勝利という場面がなかった。誰と戦っても勝てない印象しか残らない。

曙はK-1の谷川プロデューサーのオモチャになってしまった。テレビの視聴者には曙が勝利できると考える人は少ない。私の周りの格闘ファンも、曙の負けっぷりを楽しんでいる。

最近弱すぎる曙が可哀想になってきた。曙は試合に出続けるが、痛々しくて見ていられない。曙は出処進退を判断する力も持ち合わせていない。記者会見の発言を聞けば明らかだ。よきアドバイザーがいないと、今後もオモチャを続けることになる。



須藤元気と所英男に挑戦! 金子賢

2006-09-21 21:08:52 | K-1
俳優の金子賢が、10月9日の神奈川・横浜アリーナ開催のHERO’Sに参戦することが決まった。兄貴分の桜庭和志の後を追っかける形でPRIDEからの移籍となった。

金子賢は、対戦相手に須藤元気と所英男を指名した。強気を通りこして無謀とも思えるが、どうやら本気らしい。寝技は桜庭和志、打撃を魔裟斗から指導を受けているから自身はあるのだろう。

格闘ファンにしてみれば金子賢がどれだけやれるか観たい。しかし須藤元気と所英男がオファーを受けるとは思えない。メリットがないからだ。格闘キャリアからすれば須藤元気と所英男は金子賢に勝ってあたりまえ、不覚をとれば踏み台にされて傷がつく。

単なる傷ではなく一生ものだ。今後金子賢がリングに登場しテレビ放送されるたびに、格好の悪い過去の映像が紹介されることになる。高額ギャラのオファーでも、須藤元気と所英男は気の進まない対戦だ。

須藤元気と所英男に振られたら、曙という手もある。金子賢に実力が備わっていても、一応は順序を踏んだほうがいい。トップファイターと対戦する前に中堅どころと対戦して実力を示すべきだ。

曙の存在の位置づけがはっきりしないが、倒し甲斐のある相手だ。連戦連敗の曙は中堅とは言えないが、元横綱だからド素人よりは強いことは確かだ。金子賢がプロ格闘家として世間を納得させるには、曙は非常に分りやすい相手だ。

金子賢に必要なのは、いきなり須藤元気や所英男と対戦して対等に戦えることをアピールすることでなく、まず一勝することだ。結果をだせば強気の対戦要求もすんなり行くことだろう。



中村俊輔の二刀流は宮本武蔵に勝つ?

2006-09-18 11:03:46 | K-1
スコットランドプレミアリーグ・セルティックのMF中村俊輔が9月16日のダンファームリン戦で、左足で先制点のアシストを決めて1-0勝利を導いた。この試合中で右足でのセンタリングも敢行した。二刀流への脱皮を図る中村俊輔の真意はどこにあるのか?

左右の足が同じように使えれば攻撃力がアップするのは確実だ。ゴール前での得点能力からパスまで自在だ。味方が敵のマークをはずした一瞬のスキをついてパスを出せるようになる。足を切り替える必要がなくなるから当然のことだ。

しかし試合で使えることだけが得するのではない。では何が得なのか?

これまで中村俊輔は左足一本で世界レベルのプレーをしてきた。左足に関わる脳神経のみが発達していたといえる。左足は右脳が関わっている。中村俊輔は右脳が発達していたのだ。右脳はヒラメキや創造力に関係している。中村俊輔の誰にもまねできない創造性は右脳を全開させた賜物だった。

右足を練習して発達する左脳は論理や言語が関係している。サッカーの試合中は本能で瞬時に判断しなければならない。論理的に考える暇はない。左脳はサッカーに必要なさそうだが、プレーが途切れたときには考える余裕ができる。セットプレーの合間とか意外と分析できる時間がある。やはり左脳も発達させて損はない。

そして右脳と左脳は完全に独立している訳ではない。ネットワークで繋がっており、互いに影響しあっている。脳全体で可塑性あり、一部の箇所を鍛えるだけで新たな能力を獲得できることもある。

中村俊輔は特殊な靴下を愛用し、指先の神経を鍛えている。繊細で芸術的フリーキックを生み出すための訓練の一環だ。フリーキックだけではなく、ドリブルや状況判断力に至るまで様々なプレーに好影響がでることだろう。

神経を発達させることの重要性を認識している中村俊輔だ。右足の活用には重要な意味合いが込められていることだろう。



亀田興毅にこだわるガッツ石松

2006-09-17 20:30:47 | 格闘技
パシフィコ横浜で18日に行われる世界ボクシング評議会(WBC)スーパーフライ級暫定王座決定戦でテレビ解説するガッツ石松氏が、ラウンドごとに自身の採点を発表して視聴者に伝えることになった。

亀田興毅とファン・ランダエタ(ベネズエラ)についてガッツ石松氏が「亀田興毅が7ポイント負けていた」などと発言し話題になっていた。自分の発言を正当であることを証明するための行動に出たのだろう。

このこと自体は視聴者にためには便利である。ジャッジとポイントがぶれないことを祈りたい。ガッツ石松氏の信用に係わる問題でもある。点数に開きがあればガッツ石松氏かジャッジのどちらかの目が節穴と言うことになりかねない。リスクのある挑戦といえる。

ガッツ石松氏の採点が正しい事を証明するためには、ラウンドごとの細かい分析が必要である。そして視聴者とボクシング関係者を納得させるわかりやすい説明が必要だ。

試合の中継の中では全てを語りつくすことは無理だろう。後日テレビに呼ばれた時に、1Rごとの攻防について説明できると説得力がある。

このパンチはヒットしたのか?効いたのか?手数はどうなのか?有効打はあったのか?ガッツ石松氏がポイント決めた根拠を解説してくれるとありがたい。誰にでもわかるように指導してもらえると、新たなボクシングファンの開拓にも成功するかもしれない。

ガッツ石松氏の本音は亀田興毅とファン・ランダエタの再戦の解説者だ。川嶋勝重(大橋)VSクリスチャン・ミハレスのスーパーフライ級暫定王座決定戦で、万人の支持を受ける解説をできればボクシング界に大いに益となる。ガッツ石松氏が公平であることは、亀田興毅も望むところであろう。

しかし一番問題ないのはKO決着である。ガッツ石松氏の手を煩わせることなく、亀田興毅と川嶋勝重は圧倒的強さでKO勝利しなければならない。



中村俊輔はイビチャ・オシムより世界に認められろ!

2006-09-15 10:45:04 | 中村俊輔
欧州チャンピオンズリーグ1次リーグ第1節(9月14日)で、スコットランドプレミアリーグ・セルティックの中村俊輔が歴史に残る、日本人初の得点をフリークックで決めた。

中村俊輔を輝かせる舞台と役者はそろっていた。敵はマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)。約7万4000人の観衆。敵のゴールを守るのはオランダ代表GKファンデルサール。仏代表FWサハ、イングランド代表FWルーニーが脇を固める。

中村俊輔の技ありの一発だった。GKファンデルサールの重心が左に傾いているのを見逃さず、ゴール右隅にきめた。ピッチに立つ敵味方と大観衆が見守るなかでの、冷静な判断だった。

イビチャ・オシム監督のスタッフからは「司令塔はいらない」との声もでる。しかし中村俊輔は雑音は気にする必要はない。今の中村俊輔に必要なのは、世界で認められることだ。

中村俊輔の逆襲の一歩が欧州CL本大会だ。英国人には少しはアピールできた。まぐれの一発と思われないように、毎試合全力で戦い結果をださなければならない。

欧州CL本大会で暴れ周り、リーグ戦カップ戦で優勝すれば欧州での認知度は高くなる。スペインのオサスナ等の中堅クラブではなく、トップリーグの優勝争いできるチームからオファーが来るようになれば成功だ。そうなれば日本代表など問題外だ。

中村俊輔は日本代表への未練など一切口に出さず、そして全く眼中にいれることなく、セルティックでのプレーに集中したい。日本代表に呼ばれないのはありがたいことだ。体調の管理が楽になる。そして中村俊輔が取り組んでいる、神経系の訓練の時間が取れて大いに有益だ。

とにかく今は欧州を舞台に暴れることだ。「日本代表に召集されることが面倒だ。」と思えるくらいになったらどうか?



イビチャ・オシム監督 川淵三郎キャプテンの指令は?

2006-09-10 12:47:05 | サッカー
日本サッカー協会川淵三郎キャプテンが、イビチャ・オシム監督ために珍指令を発した。日本代表の中東遠征帰国後、川淵三郎キャプテンは代表チームの「監督のストレス発散に問題あり…」という報告に、イビチャ・オシム監督が日ごろリラックスに用いるトランプゲームに、スタッフに積極的に参加するよう指示した。そして言語問題解決のため、外国人スタッフの入閣も計画しているようだ。

イビチャ・オシム監督にはトランプゲームはストレス解消に役立つだろう。しかし公になるような指示ではみっともない。川淵三郎キャプテンから部下への、内々のアドバイスに止めるべきだった。

イビチャ・オシム監督にしても迷惑な話だ。トランプゲームの相手をしてもらったり、母国語がペラペラのスタッフの入閣の心遣いは喜んでくれるだろう。しかし「ストレスが溜まっている」と勘ぐられるのは余計なお世話だ。

イビチャ・オシム監督は大人だから表立って怒ることない。しかしその程度の指令しか出せないのか?と思っているはずだ。いい歳なのだからストレス発散くらい自分でできる。

ストレスの原因は選手が思いどおり動かないこと、決定力不足、凸凹のピッチ等だ。これを解決しないことには、本当の意味で解決にならない。だから余計なお世話なのだ。

イビチャ・オシム監督に決定力不足の原因と長期的な今後の対策を相談し指導を仰ぐ、そして全面協力のバックアップ体制を整える。こうした建設的な指令を発してこそキャプテンの意味がある。知能指数の高いイビチャ・オシム監督は、知的好奇心をみたしてこそストレス解消になるのだ。

現在日本サッカー協会は決定力不足の解消に取り組んでいることと思われる。その是非をイビチャ・オシム監督に相談しても損はない。



ブアカーオ・ポー・プラムックが語る日本人の弱点

2006-09-09 09:51:24 | K-1
K-1ワールドMAXの無敵王者ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ)が、大みそかの「Dynamite!!」への意欲を表明した。対戦相手に魔裟斗を指名した。

9月4日の世界王座対抗戦では、小比類巻貴之、佐藤嘉洋が全滅し日本人の弱さだけが際立ってしまった。このことに関して「日本人が勝てないのは精神面が弱いから」とブアカーオ・ポー.プラムックは言い切っている。それも事実だ。

小比類巻貴之にもあてはまることだ。アンディーサワーに敗れた小比類巻貴之は、基礎体力に劣っていたことを敗因にあげた。しかし精神力の要因はより大きい。

1Rこそ互角の戦いだった小比類巻貴之は、2Rにアンディーサワーのストレートを浴び減速してしまった。相手の攻撃に脅威を感じ後退しては、ここぞとばかりに攻められるのは常道だ。後退することは「今の攻撃は効きました。」と相手に教えることになる。小比類巻貴之の負けパターンはこれが多い。

ブアカーオ・ポー.プラムックの言う日本人の精神面の弱さはこのあたりにもある。苦しいときには平静を装うか、リスクを冒して反撃するしかないだろう。

ヴァージル・カラコダVS前田宏行戦は、ドクターストップによる前田宏行の残念な敗戦となった。この試合、1Rに前田宏行はダウンを奪った。ヴァージル・カラコダのダメージは大きく、スリップダウンまでしている。ヴァージル・カラコダが立っているのがやっとの状態の1Rで、決められなかったのが前田宏行の敗因だ。

本当のところは前田宏行のみが知っていることだが、優勢にたったことで明らかに気が緩んでしまった。圧倒的有利な状況でも喜ばず油断することなく、あくまで冷徹にトドメを刺さなければならなかった。

細かく突き詰めればブアカーオ・ポー.プラムックの言わんとしているは明白だ。











イビチャ・オシム監督 グルメは必要なくても! 

2006-09-03 11:51:09 | サッカー
オシム・ジャパンが今回の中東遠征で、2004年アジア杯中国大会から続けてきた専属シェフの帯同を中止した。遠征はグルメツアーでないということが理由らしい。

選手を甘やかさない事や、経費削減のためには賛成できる。しかし非常に危険だ。

シェフが帯同するようになったのは、04年アテネ五輪アジア最終予選のUAEラウンドで、日本代表が巻き込まれた集団食中毒事件がきっかけだった。

対戦国が一服盛ったとの噂もある。日本の練習場に釘を平気でばら撒く国もある。用心し過ぎで丁度いい。

イビチャ・オシム監督は欧州と日本が活動の中心で、そうした心配は少なかったかもしれない。

集団食中毒事件で、一服盛られたかどうかは定かではない。この問題以前に衛生面と食事の質が心配だ。

日本では水の心配がほとんどないが、中央と西アジアでは水は貴重だ。それらの国の料理人が日本人レベルに手を水で洗うとは思えない。衛生観念は全く違うと思っていい。

10年以上前のテレビ番組で、中東の某国の医療事情が放送されていた。料理人以上に衛生に神経を使う必要がある医師が、手指の消毒をろくに行わず手術を行っていた。その結果病原菌に感染し、手術は成功したのに患者が死亡する事態が相次いでいた。

感覚が日本人とはまるで違うのだ。一流のホテルでも国によっては安全ではないだろう。日本人の胃腸はきれいな水で過保護になっている。外国人の胃腸には問題なくても、日本人には耐えられないこともある。イビチャ・オシム監督は重々危険を覚悟して戦っていただきたい。



イビチャ・オシム監督 川口能活の頭脳改造

2006-09-02 19:36:16 | サッカー
平成18年9月3日のアジア杯予選サウジアラビア戦に向けて、サウジアラビア第2の都市ジッダで特訓を続けるオシムジャパン。

オシムジャパンのダメ出し第1号は、川口能活となった。イビチャ・オシム監督の頭脳トレーニングの洗礼を受け、思いとおり動けなかったからだ。

オシム監督は全体練習の中で川口能活をゴールマウスではなく、センターサークルの中に入るように指示した。そして白いビブスを着せた上に、司令塔の練習をさせた。

イビチャ・オシム監督の頭脳トレーニングは、川口能活も避けて通れない。日本代表が強くなるためには、GKも例外ではない。

イビチャ・オシム監督の意図は、その発言から明白である。?川口が得意としているスローイングで、「とにかく視野を広く。もっと遠くへ投げろ」と指示。?その際には相手の選手が味方をマークしていても「構わない」という。

?はイビチャ・オシム監督の目には川口能活のスローイングはまだ甘い。スローイングからの得点チャンスを逃している事を言いたいのだ。正確に遠くに投げればそのままゴールを狙える状況をつくることができる。敵チームが全体を押し上げているときは絶好のチャンスだ。味方の攻撃の切り替えが少し遅いことにも問題があるが、川口能活にもその意識が足りないのは事実だ。

?はイビチャ・オシム監督の戦術の真髄である。走るサッカーには相手のマークは関係ない。頭を使って走れば関係ないのだ。ボールを持たない3人目の走りがあるから、より効果を発揮する。マークがきつくてもワンタッチでボールをまわせば問題ない。そのために頭脳トレーニングや走ることが必要なのだ。